ゆく年くる年
賑やかな食事が終わると愛子とシロとタマモ以外の横島達はお酒を飲みながらくつろいでいたが、話題はいつの間にかクリスマスになっていた
どうも愛子にはドラマのようなクリスマスに憧れがあるようで、横島と魔鈴やタイガーにクリスマスの予定を尋ねたりと興味津々な様子なのだ
「クリスマスの予定って言われても仕事あるしな~」
「23日から25日は予約客でいっぱいなんですよ。 イブの日は営業時間を延長して対応してますし……」
目を輝かせて甘いクリスマスなのかと尋ねる愛子に微妙な表情の横島と魔鈴は予定を明かすが、現実はそんなに甘いモノではなくクリスマスの予約は三ヶ月ほど前から埋まっており二人とも仕事で手一杯だった
クリスマスを珍しい魔法料理でと考える人が多いようで、クリスマス期間の三日間は完全予約制にしている
というか予約だけで一日の対応人数を越えてしまっただけなのだが……
「横島君も魔鈴さんも、初めてのクリスマスはもっとこう楽しまなきゃダメだと思うわ!」
付き合って最初のクリスマスが仕事で手一杯だと語る二人に、愛子は熱く恋人たる者はもっとイベントを楽しむべきだと語る
端から見ると横島と魔鈴の関係は落ち着き過ぎだと感じるようで、愛子は二人がもっと恋人らしく楽しむべきだと考えてるらしい
この辺りは基本的に青春が大好きな愛子の譲れない一線なのだろう
「初めてのクリスマスって言っても横島と魔鈴さんは去年も一緒だったわよ。 私達も夜まで手伝ったし横島は最後まで手伝ったみたいだもの」
「そういえば去年の年末はお二人で楽しそうに買い物してましたよね」
何故かクリスマスに燃える愛子にタマモは実は去年も二人が一緒だった事実をばらしてしまい、加えてピートまで去年の年末仲良さげに買い物していた事実をばらしていた
「あれ、付き合ったのって二月って言ってたわよね?」
「去年のこの頃はもう似たようなものだったわよ。 本人達がどう考えてたかは知らないけど……」
次々に自分達の過去が話題になるのを横島と魔鈴は微妙に恥ずかしそうにしていたが、愛子が去年の横島と魔鈴の様子に興味を持ってしまいタマモやシロが暴露していく
そのまま横島と魔鈴の去年のクリスマスプレゼントが、文珠のアクセサリーと魔法のほうきだということまで白状させられてしまう
今では当然のように毎日してる文珠のアクセサリーが、去年のプレゼントだとは今まで知らなかった愛子は興奮したように去年の話を追求していった
結局お酒が入ってない愛子が一番テンションが高く彼女の主導で恋愛の話に盛り上がっていくが、それは必然的に横島と魔鈴が一番注目を集めるということである
「私は去年の今頃はもう横島さんが好きでしたよ。 そもそも好きでもない人を泊めたりはしません」
途中魔鈴が半ば開き直ったかのように去年のこの時期は横島が好きだったと語ると、横島は最早酒に逃げるしかなかった
流石に恥ずかしそうではあるが魔鈴としては隠すほどでもないらしく、横島よりもはっきりと自分の気持ちを言い切る
加えて去年のクリスマスに横島を家に泊めた件まで暴露してしまう
どうやらこんな場面では横島よりも魔鈴の方が肝が据わってるらしい
最終的にその日は夜遅くまで賑やかな暴露話が続いていた
どうも愛子にはドラマのようなクリスマスに憧れがあるようで、横島と魔鈴やタイガーにクリスマスの予定を尋ねたりと興味津々な様子なのだ
「クリスマスの予定って言われても仕事あるしな~」
「23日から25日は予約客でいっぱいなんですよ。 イブの日は営業時間を延長して対応してますし……」
目を輝かせて甘いクリスマスなのかと尋ねる愛子に微妙な表情の横島と魔鈴は予定を明かすが、現実はそんなに甘いモノではなくクリスマスの予約は三ヶ月ほど前から埋まっており二人とも仕事で手一杯だった
クリスマスを珍しい魔法料理でと考える人が多いようで、クリスマス期間の三日間は完全予約制にしている
というか予約だけで一日の対応人数を越えてしまっただけなのだが……
「横島君も魔鈴さんも、初めてのクリスマスはもっとこう楽しまなきゃダメだと思うわ!」
付き合って最初のクリスマスが仕事で手一杯だと語る二人に、愛子は熱く恋人たる者はもっとイベントを楽しむべきだと語る
端から見ると横島と魔鈴の関係は落ち着き過ぎだと感じるようで、愛子は二人がもっと恋人らしく楽しむべきだと考えてるらしい
この辺りは基本的に青春が大好きな愛子の譲れない一線なのだろう
「初めてのクリスマスって言っても横島と魔鈴さんは去年も一緒だったわよ。 私達も夜まで手伝ったし横島は最後まで手伝ったみたいだもの」
「そういえば去年の年末はお二人で楽しそうに買い物してましたよね」
何故かクリスマスに燃える愛子にタマモは実は去年も二人が一緒だった事実をばらしてしまい、加えてピートまで去年の年末仲良さげに買い物していた事実をばらしていた
「あれ、付き合ったのって二月って言ってたわよね?」
「去年のこの頃はもう似たようなものだったわよ。 本人達がどう考えてたかは知らないけど……」
次々に自分達の過去が話題になるのを横島と魔鈴は微妙に恥ずかしそうにしていたが、愛子が去年の横島と魔鈴の様子に興味を持ってしまいタマモやシロが暴露していく
そのまま横島と魔鈴の去年のクリスマスプレゼントが、文珠のアクセサリーと魔法のほうきだということまで白状させられてしまう
今では当然のように毎日してる文珠のアクセサリーが、去年のプレゼントだとは今まで知らなかった愛子は興奮したように去年の話を追求していった
結局お酒が入ってない愛子が一番テンションが高く彼女の主導で恋愛の話に盛り上がっていくが、それは必然的に横島と魔鈴が一番注目を集めるということである
「私は去年の今頃はもう横島さんが好きでしたよ。 そもそも好きでもない人を泊めたりはしません」
途中魔鈴が半ば開き直ったかのように去年のこの時期は横島が好きだったと語ると、横島は最早酒に逃げるしかなかった
流石に恥ずかしそうではあるが魔鈴としては隠すほどでもないらしく、横島よりもはっきりと自分の気持ちを言い切る
加えて去年のクリスマスに横島を家に泊めた件まで暴露してしまう
どうやらこんな場面では横島よりも魔鈴の方が肝が据わってるらしい
最終的にその日は夜遅くまで賑やかな暴露話が続いていた