それぞれの想い
賑やかな店内にも関わらず、あまり会話が無い雪之丞達のテーブルは少し浮いた様子であった
雪之丞は二人にコソコソ覗いていた理由を問いただしたいのだが、さすがにこの場所で問いただす訳にもいかないため、不機嫌そうに食事をしている
一方かおりと魔理は、他のテーブルをチラチラ見つめて様子を伺っていた
「あの唐巣神父がすごい気を使ってるよ。 相手は何者なんだ?」
雪之丞とかおりと違い少しだがタイガーと会話をしていた魔理は、小竜姫とヒャクメの存在を不思議に思ったようで何者か聞いている
「一人は妙神山の小竜姫様で、一人は神界の調査官のヒャクメ様ですジャー」
「妙神山の小竜姫様ですって!!!」
タイガーの言葉を掻き消すほど大きな声を上げたのはかおりだった
店内が静まりかえるほどの大声に、名前を呼ばれた小竜姫を始めたくさんの視線がかおりに集まっている
とっさに恥ずかしくなったかおりがみんなに頭を下げて謝り再び店内は賑やかに戻るが、かおりの表情は今までに無いほど驚きでいっぱいであった
「あんまりデカイ声出すなよ。 お前は呼ばれてねえんだからな」
雪之丞が呆れた表情でかおりに注意をするが、逆に睨まれてしまう
「何故妙神山の小竜姫様が居るんですの!!」
恐ろしいほどの剣幕で雪之丞に問い掛けるかおり
声は小さいが、その分表情はより険しくなっている
「何故って、横島が呼んだんだろ?」
何を今更といった表情の雪之丞は、不思議そうにかおりを見た
店内に入った時魔鈴がかおり達に説明していたのを、雪之丞はしっかり聞いているのだから
「だから何故小竜姫様がこの場に呼ばれてるのですか! あなたあのお方がどれだけ凄い神様か知らないんですか?」
雪之丞の普通の態度や言葉に苛立ちを隠せないかおり
GSにとって伝説とまで讃えられる妙神山修業場に居る小竜姫の存在は、かおりにとって雲の遥か上の存在である
何故こんな横島が集めたメンバーに入ってるのか、納得出来る事情を聞かなければ収まらないだろう
「お前もしつこいな… 横島が仲がいいから呼んだんだろ? あいつたまに妙神山に遊びに行ってるしな」
一方雪之丞は、何故そんなに小竜姫にこだわるのか理解出来ない
雪之丞とかおりでは、神族に対する考え方が違い過ぎるのだ
どちらかと言えば横島の影響を受けている雪之丞が普通では無いのだろう
「その小竜姫様ってそんなに凄い神様なの?」
今にもキレそうほど興奮や苛立ちが収まらないかおりの様子を、魔理は不思議そうに見ていた
「あなたも少しは勉強をなさい! 妙神山と言えば霊能者を目指す者は一度は憧れる伝説の修業場です。 古来より妙神山で修業を受けた者は歴史に名を残す偉大な霊能者になっています」
何も知らない魔理に苛立ちながら説明するかおりだが、雪之丞とタイガーはあまり反応が無い
「知らなかったですノー ワシらの周りは割と行った人が多いですケン」
「へぇっ……!?」
感心したように話すタイガーの言葉に、かおりは驚き素っ頓狂な声を出した
「唐巣神父にエミさんに美神さん。 それに横島さんと雪之丞さんも行ってますしノー」
聞いた話を説明するタイガーを、かおりは信じられない様子で見ている
雪之丞は二人にコソコソ覗いていた理由を問いただしたいのだが、さすがにこの場所で問いただす訳にもいかないため、不機嫌そうに食事をしている
一方かおりと魔理は、他のテーブルをチラチラ見つめて様子を伺っていた
「あの唐巣神父がすごい気を使ってるよ。 相手は何者なんだ?」
雪之丞とかおりと違い少しだがタイガーと会話をしていた魔理は、小竜姫とヒャクメの存在を不思議に思ったようで何者か聞いている
「一人は妙神山の小竜姫様で、一人は神界の調査官のヒャクメ様ですジャー」
「妙神山の小竜姫様ですって!!!」
タイガーの言葉を掻き消すほど大きな声を上げたのはかおりだった
店内が静まりかえるほどの大声に、名前を呼ばれた小竜姫を始めたくさんの視線がかおりに集まっている
とっさに恥ずかしくなったかおりがみんなに頭を下げて謝り再び店内は賑やかに戻るが、かおりの表情は今までに無いほど驚きでいっぱいであった
「あんまりデカイ声出すなよ。 お前は呼ばれてねえんだからな」
雪之丞が呆れた表情でかおりに注意をするが、逆に睨まれてしまう
「何故妙神山の小竜姫様が居るんですの!!」
恐ろしいほどの剣幕で雪之丞に問い掛けるかおり
声は小さいが、その分表情はより険しくなっている
「何故って、横島が呼んだんだろ?」
何を今更といった表情の雪之丞は、不思議そうにかおりを見た
店内に入った時魔鈴がかおり達に説明していたのを、雪之丞はしっかり聞いているのだから
「だから何故小竜姫様がこの場に呼ばれてるのですか! あなたあのお方がどれだけ凄い神様か知らないんですか?」
雪之丞の普通の態度や言葉に苛立ちを隠せないかおり
GSにとって伝説とまで讃えられる妙神山修業場に居る小竜姫の存在は、かおりにとって雲の遥か上の存在である
何故こんな横島が集めたメンバーに入ってるのか、納得出来る事情を聞かなければ収まらないだろう
「お前もしつこいな… 横島が仲がいいから呼んだんだろ? あいつたまに妙神山に遊びに行ってるしな」
一方雪之丞は、何故そんなに小竜姫にこだわるのか理解出来ない
雪之丞とかおりでは、神族に対する考え方が違い過ぎるのだ
どちらかと言えば横島の影響を受けている雪之丞が普通では無いのだろう
「その小竜姫様ってそんなに凄い神様なの?」
今にもキレそうほど興奮や苛立ちが収まらないかおりの様子を、魔理は不思議そうに見ていた
「あなたも少しは勉強をなさい! 妙神山と言えば霊能者を目指す者は一度は憧れる伝説の修業場です。 古来より妙神山で修業を受けた者は歴史に名を残す偉大な霊能者になっています」
何も知らない魔理に苛立ちながら説明するかおりだが、雪之丞とタイガーはあまり反応が無い
「知らなかったですノー ワシらの周りは割と行った人が多いですケン」
「へぇっ……!?」
感心したように話すタイガーの言葉に、かおりは驚き素っ頓狂な声を出した
「唐巣神父にエミさんに美神さん。 それに横島さんと雪之丞さんも行ってますしノー」
聞いた話を説明するタイガーを、かおりは信じられない様子で見ている