嵐を呼ぶ再会
「今回は何事もなくホッとしましたが、今後を考えるともう少し対策が必要ですね」
アシュタロス戦から二年が過ぎようとしてる現在、横島の周辺は平和そのものだった
しかし小竜姫はこの平和がずっと自動的に続くとは思ってない
静かに生きるには横島の名前が知れ渡り過ぎたのだから
「でもこれ以上警戒を強化するのも難しいのね。 今は私とジークが交代で見張ってるけど完璧とは言えないもの」
「やはり近場に協力者が必要ですか」
この二年小竜姫とヒャクメは人知れず横島を見守っており、ワルキューレやジークとも連携して来たが現状以上の警戒をするのはなかなか難しかった
小竜姫はワルキューレ達と以前からその話を相談しており、横島の身近な者に協力者を作れないか検討していたのだ
「魔鈴さんはダメですね。 彼女はいろいろなモノを抱え過ぎているし横島さんが気付く可能性がある」
「やっぱりタマモちゃんしか居ないのね。 現状で横島さんの身辺を日頃から警戒してるタマモちゃんが居るから私達もこの程度の警戒で済んでるもの」
以前から検討していた協力者の件で最有力なのはタマモである
魔鈴はルシオラの件などで重荷を抱え過ぎているし、元々人を疑うことが得意ではないのだ
雪之丞は意外と使えるのだが、状況分析や判断の甘さが致命的だった
シロも能力的には悪くないがシロの場合は精神的に子供過ぎるので論外であり、結果的に現状で横島達の周りで一番危機感を持って警戒しているタマモの協力が欲しいのである
「タイミングが合えば話をしてみる必要がありますね。 同じ目的で連携出来てないのは些か問題ですし……」
まだ幼いタマモを巻き込むことに抵抗がある小竜姫だったが、タマモの性格上警戒を止めるのは無理である
それならば協力して行くのは必要だった
「そういえば、彼は何故横島さんが戦えることを知っていたんでしょうか?」
その頃後片付けをしていた魔鈴もまた、アンディが何故横島が戦えるのか知っていたかの疑問が解決されてないことに気付いていた
「俺の場合は指名手配とか人類の裏切り者とかで何度かテレビで騒がれてたっすからね。 美神さんは美神さんでいろんなとこに敵作ってましたし心当たりが多過ぎて……」
魔鈴の疑問には当然横島本人も気付いていたが、心当たりが多過ぎて判断出来ないでいる
横島としてはアンディが悪い人間ではないし、わざわざ聞く必要もないかと考えていたようだが
(横島に害を与えそうな人ではなかったのよね。 それに問題があればヒャクメさんがふざけて記憶を覗いた時点でバレてたはず……?)
横島と魔鈴の話を無言のまま聞いていたタマモはふと考え込むが、アンディが危険のある人間でないのは見抜いている
ただヒャクメが来たことに考えが及ぶと僅かに違和感を感じていた
(もし仮に偶然でなかったら……)
本当にただの偶然遊びに来た可能性が高いのは変わらないが、ヒャクメのタイミングと行動はあまりに絶妙だったと考えると来るタイミングを待っていた可能性もある
以前から感じているが、小竜姫が横島を心配してる節がありのはタマモも気付いていた
案外計画的な行動だったとしても不自然ではない
アシュタロス戦から二年が過ぎようとしてる現在、横島の周辺は平和そのものだった
しかし小竜姫はこの平和がずっと自動的に続くとは思ってない
静かに生きるには横島の名前が知れ渡り過ぎたのだから
「でもこれ以上警戒を強化するのも難しいのね。 今は私とジークが交代で見張ってるけど完璧とは言えないもの」
「やはり近場に協力者が必要ですか」
この二年小竜姫とヒャクメは人知れず横島を見守っており、ワルキューレやジークとも連携して来たが現状以上の警戒をするのはなかなか難しかった
小竜姫はワルキューレ達と以前からその話を相談しており、横島の身近な者に協力者を作れないか検討していたのだ
「魔鈴さんはダメですね。 彼女はいろいろなモノを抱え過ぎているし横島さんが気付く可能性がある」
「やっぱりタマモちゃんしか居ないのね。 現状で横島さんの身辺を日頃から警戒してるタマモちゃんが居るから私達もこの程度の警戒で済んでるもの」
以前から検討していた協力者の件で最有力なのはタマモである
魔鈴はルシオラの件などで重荷を抱え過ぎているし、元々人を疑うことが得意ではないのだ
雪之丞は意外と使えるのだが、状況分析や判断の甘さが致命的だった
シロも能力的には悪くないがシロの場合は精神的に子供過ぎるので論外であり、結果的に現状で横島達の周りで一番危機感を持って警戒しているタマモの協力が欲しいのである
「タイミングが合えば話をしてみる必要がありますね。 同じ目的で連携出来てないのは些か問題ですし……」
まだ幼いタマモを巻き込むことに抵抗がある小竜姫だったが、タマモの性格上警戒を止めるのは無理である
それならば協力して行くのは必要だった
「そういえば、彼は何故横島さんが戦えることを知っていたんでしょうか?」
その頃後片付けをしていた魔鈴もまた、アンディが何故横島が戦えるのか知っていたかの疑問が解決されてないことに気付いていた
「俺の場合は指名手配とか人類の裏切り者とかで何度かテレビで騒がれてたっすからね。 美神さんは美神さんでいろんなとこに敵作ってましたし心当たりが多過ぎて……」
魔鈴の疑問には当然横島本人も気付いていたが、心当たりが多過ぎて判断出来ないでいる
横島としてはアンディが悪い人間ではないし、わざわざ聞く必要もないかと考えていたようだが
(横島に害を与えそうな人ではなかったのよね。 それに問題があればヒャクメさんがふざけて記憶を覗いた時点でバレてたはず……?)
横島と魔鈴の話を無言のまま聞いていたタマモはふと考え込むが、アンディが危険のある人間でないのは見抜いている
ただヒャクメが来たことに考えが及ぶと僅かに違和感を感じていた
(もし仮に偶然でなかったら……)
本当にただの偶然遊びに来た可能性が高いのは変わらないが、ヒャクメのタイミングと行動はあまりに絶妙だったと考えると来るタイミングを待っていた可能性もある
以前から感じているが、小竜姫が横島を心配してる節がありのはタマモも気付いていた
案外計画的な行動だったとしても不自然ではない