サマーバケーション~2~
例によって横島は気軽にみんなで海水浴に行きたいと言ったが、夏の混雑する海に小竜姫やワルキューレを連れて行っていいのか魔鈴は悩んでしまったのだ
メンバーを考えればナンパとかも多そうだし、楽しめなかった場合の対処に困る
結果魔鈴がいろいろと調べて考えた末に、プライベートビーチを持つこのホテルが別荘からあまり離れてない場所にあったのでそこに決めていた
プライベートビーチだけあってナンパする連中とかは居ないだろうし、ゆっくりと海水浴が出来ると判断したのである
ちなみにここのリゾートホテルを魔鈴に教えたのは他ならぬ百合子だった
本来会員制のはずのゴルフ場やテニスコートなどの使用権も何処からか持ってきたのも決め手になっている
リゾートレジャーだけあって楽しめる施設に事欠かないし、何より小竜姫達やワルキューレ達が不快に思う事態にはならないだろう事が大きい
「ここの会員なの? 年会費かなり高いはずなんだけど……」
「いえ、横島さんのお義母さんに紹介してもらったんです。 なんでも昔馴染みが居るからと」
このリゾート施設を知っていたエミは魔鈴が会員なのかと驚いているが、百合子の紹介だと説明すると微妙な表情をする
どうも会員意外が施設やプライベートビーチを利用するのはかなり難しいらしい
(あの噂は本当だったワケね……)
横島をチラリと見て微妙に引き攣った顔のエミだが、実は百合子の過去の伝説を知っている一人である
エミが横島の両親を知ったのは、実はかなり以前で横島の引き抜きの時だった
令子への切り札と当てつけに引き抜いた横島だったが、当然事前に身辺調査はしていたのだ
エミの場合は公安絡みの仕事もあるため、人を雇う時は事前調査をするのが当然だった
最もその時は百合子の過去に気付かず、というか村枝の紅百合と横島百合子が同一人物などとは思いもしなかったらしい
半ば都市伝説のような村枝の紅百合は、実像もはっきりしないほどあやふやな噂ばかりなのである
エミは村枝の紅百合が実在の人物だとは知っていたが、噂の半分も信じてなかった
そんなエミが百合子の正体に気付いたのは、もちろん横島が美神事務所を辞める時である
GS協会の一部で噂が広がった美智恵と百合子の争いを、エミも当然耳にしていたのだった
「私、水着はちょっと……」
「小竜姫様なら絶対似合いますよ! せっかくですから楽しみましょうよ」
「私は全然オッケーなのねー さあさあ小竜姫も着替えるのね」
その後ホテルで売っている水着を選ぶ一同だか、小竜姫は水着に抵抗があるようで着替えるのを渋っている
そんな小竜姫を横島は褒めちぎってその気にさせて、すかさずヒャクメが着替えに連れていく
何故か二人は見事な連携プレーだった
「止めなくてよろしかったのですか?」
小竜姫に水着を薦める横島を魔鈴は止めようとしたのだが、逆に斉天大聖に魔鈴が止められていた
「構わん。 本心で嫌がってれば絶対に拒否する奴じゃよ。 それに身分を忘れろと言ったのは小竜姫じゃからのう。 いいんじゃ」
どうも素直に水着を着れない小竜姫に、横島とヒャクメが無理矢理薦める形で背中を押しただけのようだ
新しい物に積極的になれないのは性格らしく、あのくらいでいいと斉天大聖は笑っている
メンバーを考えればナンパとかも多そうだし、楽しめなかった場合の対処に困る
結果魔鈴がいろいろと調べて考えた末に、プライベートビーチを持つこのホテルが別荘からあまり離れてない場所にあったのでそこに決めていた
プライベートビーチだけあってナンパする連中とかは居ないだろうし、ゆっくりと海水浴が出来ると判断したのである
ちなみにここのリゾートホテルを魔鈴に教えたのは他ならぬ百合子だった
本来会員制のはずのゴルフ場やテニスコートなどの使用権も何処からか持ってきたのも決め手になっている
リゾートレジャーだけあって楽しめる施設に事欠かないし、何より小竜姫達やワルキューレ達が不快に思う事態にはならないだろう事が大きい
「ここの会員なの? 年会費かなり高いはずなんだけど……」
「いえ、横島さんのお義母さんに紹介してもらったんです。 なんでも昔馴染みが居るからと」
このリゾート施設を知っていたエミは魔鈴が会員なのかと驚いているが、百合子の紹介だと説明すると微妙な表情をする
どうも会員意外が施設やプライベートビーチを利用するのはかなり難しいらしい
(あの噂は本当だったワケね……)
横島をチラリと見て微妙に引き攣った顔のエミだが、実は百合子の過去の伝説を知っている一人である
エミが横島の両親を知ったのは、実はかなり以前で横島の引き抜きの時だった
令子への切り札と当てつけに引き抜いた横島だったが、当然事前に身辺調査はしていたのだ
エミの場合は公安絡みの仕事もあるため、人を雇う時は事前調査をするのが当然だった
最もその時は百合子の過去に気付かず、というか村枝の紅百合と横島百合子が同一人物などとは思いもしなかったらしい
半ば都市伝説のような村枝の紅百合は、実像もはっきりしないほどあやふやな噂ばかりなのである
エミは村枝の紅百合が実在の人物だとは知っていたが、噂の半分も信じてなかった
そんなエミが百合子の正体に気付いたのは、もちろん横島が美神事務所を辞める時である
GS協会の一部で噂が広がった美智恵と百合子の争いを、エミも当然耳にしていたのだった
「私、水着はちょっと……」
「小竜姫様なら絶対似合いますよ! せっかくですから楽しみましょうよ」
「私は全然オッケーなのねー さあさあ小竜姫も着替えるのね」
その後ホテルで売っている水着を選ぶ一同だか、小竜姫は水着に抵抗があるようで着替えるのを渋っている
そんな小竜姫を横島は褒めちぎってその気にさせて、すかさずヒャクメが着替えに連れていく
何故か二人は見事な連携プレーだった
「止めなくてよろしかったのですか?」
小竜姫に水着を薦める横島を魔鈴は止めようとしたのだが、逆に斉天大聖に魔鈴が止められていた
「構わん。 本心で嫌がってれば絶対に拒否する奴じゃよ。 それに身分を忘れろと言ったのは小竜姫じゃからのう。 いいんじゃ」
どうも素直に水着を着れない小竜姫に、横島とヒャクメが無理矢理薦める形で背中を押しただけのようだ
新しい物に積極的になれないのは性格らしく、あのくらいでいいと斉天大聖は笑っている