サマーバケーション
「それで貧ちゃんじゃないと作れなかったんですか……」
「ええ、あれは素晴らしい物ですよ。 私も幽体離脱する魔法薬は作れますが、コストがまるで違いますからね」
幽体離脱バーガーの真実に驚く小鳩は、オカルトに疎いため何も知らなかったようだ
ちなみに幽体離脱バーガーに関しては当初500円ほどで厄珍堂で販売していたが、すぐにその効果から品切れになり現在では一個数万円で売られている
元々小鳩はあまり高値で売るのは気が進まなかったのだが、値上げしないと裏で高値で転売されてしまうのだ
他人が儲けるのが嫌いな厄珍に散々説得させられた小鳩が、渋々値上げを許可した過去がある
加えて卸値などの価格に関しては、良識の範囲内だった
あくどい商売も多い厄珍だが、一応とはいえ福の神の貧の存在もあってまともな契約を交わしている
まあ原価が一個数百円の幽体離脱バーガーが数万円で売れるのだから、普通に契約してもぼろ儲けなので当然ではあるのだが
「小鳩ちゃん生活大丈夫か? 食べ物とか困ったら言ってくれな」
幽体離脱バーガーの話で盛り上がる魔鈴と小鳩だが、横島は昔を思い出して少し心配になっていた
貧は福の神のはずなのだがあまり役に立たないし、いろいろとトラブルメーカーなのだから
「ありがとうございます。 最近は生活は楽ですよ。 借金とかはありますけど、幽体離脱バーガーのおかげで返済に困りません。 バイトは働くのが好きなんで半分趣味みたいなものなんです」
正直横島にはあまり生活が楽そうには見えないが、小鳩の価値観では楽なようだ
バイトも学校終わりの放課後にするだけだし、小鳩本人が楽しんで働ける仕事がよく見つかるらしい
これはまだ弱いが福の神の祝福の影響だろう
その後少し世間話をした小鳩はパスタを買って帰り、横島達は屋台の撤収などをして商店街の祭りは終わる
結局魔鈴とタマモはずっとパスタやピザを作り続け、横島とシロは接客と店と屋台をピザやパスタの材料を持って走り回るなど忙しい時間であった
シロは他の屋台が見れなかった事が少し残念なようだったが、それでもよく働きよく売れた事に喜びを感じてたようである
「ゴミくらいゴミ箱に捨てなさいよね。 こんなんだから人間はダメなのよ」
屋台の撤収が終わった横島達だが、後片付けはまだまだ残っていた
商店街の道路にはゴミなどが落ちており、それの掃除に参加している
当然タマモとシロも参加しているが、二人は何故ゴミを街に捨てるのか理解出来ないようだ
特にタマモは人間の嫌な部分に愚痴をこぼしながらゴミを拾っている
「祭りや観光地なんかじゃ、特に珍しい事じゃないけどな」
「動物達が間違って食べたらタダじゃ済まないのよ? 大人はわかってても子供はわからないんだから」
ダメな事ではあるが珍しくないと言う横島に、タマモは動物の視点から不快感をあらわにしていた
店の近所には流石に狐は居ないが犬や猫などはいる
餌づけなどはしてないし特に関わりがある訳ではないが、それでも気に入らないらしい
まあ相手が横島だからこそ本音で愚痴をこぼしているのだが……
「ええ、あれは素晴らしい物ですよ。 私も幽体離脱する魔法薬は作れますが、コストがまるで違いますからね」
幽体離脱バーガーの真実に驚く小鳩は、オカルトに疎いため何も知らなかったようだ
ちなみに幽体離脱バーガーに関しては当初500円ほどで厄珍堂で販売していたが、すぐにその効果から品切れになり現在では一個数万円で売られている
元々小鳩はあまり高値で売るのは気が進まなかったのだが、値上げしないと裏で高値で転売されてしまうのだ
他人が儲けるのが嫌いな厄珍に散々説得させられた小鳩が、渋々値上げを許可した過去がある
加えて卸値などの価格に関しては、良識の範囲内だった
あくどい商売も多い厄珍だが、一応とはいえ福の神の貧の存在もあってまともな契約を交わしている
まあ原価が一個数百円の幽体離脱バーガーが数万円で売れるのだから、普通に契約してもぼろ儲けなので当然ではあるのだが
「小鳩ちゃん生活大丈夫か? 食べ物とか困ったら言ってくれな」
幽体離脱バーガーの話で盛り上がる魔鈴と小鳩だが、横島は昔を思い出して少し心配になっていた
貧は福の神のはずなのだがあまり役に立たないし、いろいろとトラブルメーカーなのだから
「ありがとうございます。 最近は生活は楽ですよ。 借金とかはありますけど、幽体離脱バーガーのおかげで返済に困りません。 バイトは働くのが好きなんで半分趣味みたいなものなんです」
正直横島にはあまり生活が楽そうには見えないが、小鳩の価値観では楽なようだ
バイトも学校終わりの放課後にするだけだし、小鳩本人が楽しんで働ける仕事がよく見つかるらしい
これはまだ弱いが福の神の祝福の影響だろう
その後少し世間話をした小鳩はパスタを買って帰り、横島達は屋台の撤収などをして商店街の祭りは終わる
結局魔鈴とタマモはずっとパスタやピザを作り続け、横島とシロは接客と店と屋台をピザやパスタの材料を持って走り回るなど忙しい時間であった
シロは他の屋台が見れなかった事が少し残念なようだったが、それでもよく働きよく売れた事に喜びを感じてたようである
「ゴミくらいゴミ箱に捨てなさいよね。 こんなんだから人間はダメなのよ」
屋台の撤収が終わった横島達だが、後片付けはまだまだ残っていた
商店街の道路にはゴミなどが落ちており、それの掃除に参加している
当然タマモとシロも参加しているが、二人は何故ゴミを街に捨てるのか理解出来ないようだ
特にタマモは人間の嫌な部分に愚痴をこぼしながらゴミを拾っている
「祭りや観光地なんかじゃ、特に珍しい事じゃないけどな」
「動物達が間違って食べたらタダじゃ済まないのよ? 大人はわかってても子供はわからないんだから」
ダメな事ではあるが珍しくないと言う横島に、タマモは動物の視点から不快感をあらわにしていた
店の近所には流石に狐は居ないが犬や猫などはいる
餌づけなどはしてないし特に関わりがある訳ではないが、それでも気に入らないらしい
まあ相手が横島だからこそ本音で愚痴をこぼしているのだが……