初夏の訪れは女子高生と共に……
海岸で多くの者が戦ってる中、人目に付かない場所で横島達は静かに霊力を高めていく
まずはシロが人狼の能力プラス【視】の文珠で敵の正確な場所を突き止めようと霊視を始め、タマモがその情報を【伝】の文珠で横島に伝え始める
それにより横島は自分では見えないような海中の悪霊を操る存在がはっきり見えていた
「いい、後は文珠をコントロールしてあいつに当てるだけよ。 多分4割くらいの確率で当たるはず……」
タマモの説明に横島は頷き文珠で【槍】を作り敵に向けて投げる準備をする
そう……、タマモの作戦は文珠による長距離攻撃だった
アシュタロス戦後に横島が一人修行している頃からの修行内容の一つが、文珠のコントロールである
サイキックソーサのように文珠も空中でコントロール出来るのではと考えた横島が修行した結界、文珠を投げるだけではなく空中である程度コントロールする術を身につけていたのだ
まあ横島一人の頃は近くにある文珠を手元に引き寄せたり遠くに打ち出すなど単純なことしか出来なかったが、魔鈴から細かな霊力コントロールを学んだ事によりその精度はかなり上がっていた
横島の修行を見ていたタマモの考えでは、長距離でもある程度当たるだろうと予測している
ちなみにシロが見る役でタマモが伝える役なのは、一人で別々の文字を込めた文珠を二つ以上同時に使えば文珠の精度が著しく下がってしまう為である
文珠は霊力コントロールとイメージが重要なのだ
別々のイメージを込めた文珠を二つ使うという事は、右手と左手で別々の事をするようなものなのだ
横島は元よりタマモもシロもそこまで文珠を使いこなせなかった
後は超感覚に優れたシロが見る役で、細かく伝えるのが優れたタマモが二人の間で伝える役になったのである
「いくぞ」
練習もなくぶっつけ本番で長距離攻撃をするなど多少不安がある横島だが、やってみる価値があるのは理解している
それに今の横島達は三人が同じ感覚を共有していた
シロが見ている場所も横島が文珠をコントロールするイメージも、全て共有している
ある意味三人で一人のようなものだった
「行け!!」
横島が思いっ切り文珠を投げると、敵の場所へコントロールするべく集中する
三人共真剣な表情で文珠の槍の行方を静かに見つめていた
「流れ星……?」
それに最初に気付いたのはおキヌだった
クラスメートや魔鈴達を呆然と見つめていたおキヌは、空に見えた一筋の光が偶然目に入る
流れ星にしては近かった気もするが、一瞬だったのでそれ以上わからない
(何……)
おキヌは流れ星に何故か心がざわめくのを感じてしまう
それが何なのか全くわからないが、あの流れ星が気になっていた
「いいぞ! このままジワジワと殺して……」
ザシュッ!!
「なっ!? まさかGSが近くに来たのか?」
悪霊や低級妖怪を指揮していたのは一体の海坊主だった
長い年月この辺りに隠れ住み、地脈により集まる陰の気を吸収して普通の海坊主よりも妙な力と知恵を手に入れた妖怪である
まあ単純な力はタマモやシロには全く適わないが、偶然自分より弱い悪霊や低級妖怪を操る力を手に入れてしまったのだ
そんな過ぎたる力を得て増長していた海坊主だったが、突然目の前三メートルの場所に光の槍が降って来たことで慌ててしまう
まずはシロが人狼の能力プラス【視】の文珠で敵の正確な場所を突き止めようと霊視を始め、タマモがその情報を【伝】の文珠で横島に伝え始める
それにより横島は自分では見えないような海中の悪霊を操る存在がはっきり見えていた
「いい、後は文珠をコントロールしてあいつに当てるだけよ。 多分4割くらいの確率で当たるはず……」
タマモの説明に横島は頷き文珠で【槍】を作り敵に向けて投げる準備をする
そう……、タマモの作戦は文珠による長距離攻撃だった
アシュタロス戦後に横島が一人修行している頃からの修行内容の一つが、文珠のコントロールである
サイキックソーサのように文珠も空中でコントロール出来るのではと考えた横島が修行した結界、文珠を投げるだけではなく空中である程度コントロールする術を身につけていたのだ
まあ横島一人の頃は近くにある文珠を手元に引き寄せたり遠くに打ち出すなど単純なことしか出来なかったが、魔鈴から細かな霊力コントロールを学んだ事によりその精度はかなり上がっていた
横島の修行を見ていたタマモの考えでは、長距離でもある程度当たるだろうと予測している
ちなみにシロが見る役でタマモが伝える役なのは、一人で別々の文字を込めた文珠を二つ以上同時に使えば文珠の精度が著しく下がってしまう為である
文珠は霊力コントロールとイメージが重要なのだ
別々のイメージを込めた文珠を二つ使うという事は、右手と左手で別々の事をするようなものなのだ
横島は元よりタマモもシロもそこまで文珠を使いこなせなかった
後は超感覚に優れたシロが見る役で、細かく伝えるのが優れたタマモが二人の間で伝える役になったのである
「いくぞ」
練習もなくぶっつけ本番で長距離攻撃をするなど多少不安がある横島だが、やってみる価値があるのは理解している
それに今の横島達は三人が同じ感覚を共有していた
シロが見ている場所も横島が文珠をコントロールするイメージも、全て共有している
ある意味三人で一人のようなものだった
「行け!!」
横島が思いっ切り文珠を投げると、敵の場所へコントロールするべく集中する
三人共真剣な表情で文珠の槍の行方を静かに見つめていた
「流れ星……?」
それに最初に気付いたのはおキヌだった
クラスメートや魔鈴達を呆然と見つめていたおキヌは、空に見えた一筋の光が偶然目に入る
流れ星にしては近かった気もするが、一瞬だったのでそれ以上わからない
(何……)
おキヌは流れ星に何故か心がざわめくのを感じてしまう
それが何なのか全くわからないが、あの流れ星が気になっていた
「いいぞ! このままジワジワと殺して……」
ザシュッ!!
「なっ!? まさかGSが近くに来たのか?」
悪霊や低級妖怪を指揮していたのは一体の海坊主だった
長い年月この辺りに隠れ住み、地脈により集まる陰の気を吸収して普通の海坊主よりも妙な力と知恵を手に入れた妖怪である
まあ単純な力はタマモやシロには全く適わないが、偶然自分より弱い悪霊や低級妖怪を操る力を手に入れてしまったのだ
そんな過ぎたる力を得て増長していた海坊主だったが、突然目の前三メートルの場所に光の槍が降って来たことで慌ててしまう