初夏の訪れは女子高生と共に……
一方魔鈴は険しい表情で近寄ってくる悪霊を浄化していた
魔法のほうきを用いた浄化魔法であり魔法陣や呪文が必要ない簡易魔法なのだが、問題は効果が対個人に限定してしまう事である
(やはり砂浜なのが問題になりましたね)
到着後の事前調査でもわかっていたが、砂浜ではまともな防衛結界の魔法陣など作成出来ないのだ
加えて魔鈴には広域浄化魔法もあるが、こちらも地面に簡単な魔法陣を作成しなければならないためこの場所での使用は不可能だった
一応多数相手の除霊の準備はして来たが、今はエミの霊体撃滅波で掃討する方が効率がいい
「クソッ! 数が多すぎる」
同じく雪之丞も魔鈴の近くで近寄ってくる悪霊を除霊しているが、こちらは少し苦戦している
対個人戦に特化した雪之丞では、無数に近寄ってくる悪霊が相手ではその力を十分発揮出来ないのだ
まあそれでも魔鈴と連携して浄化魔法をすり抜けた悪霊を近距離で除霊はしているが、雪之丞の実力から言えば苦戦と言えるだろう
「霊体撃滅波!」
エミの霊体撃滅波が辺りの悪霊を一掃するが、それでも悪霊は密集してる訳ではないので効果範囲を逃れた悪霊が次々に近寄ってくる
しかしGS達はエミの攻撃で悪霊が消えた場所を進み、その場所を死守しながら悪霊達を少しずつ海に押し返していく
流石にすぐに海岸全体を押し返すのは不可能だが、海岸の中央部は半分ほど押し返すのに成功していた
その頃ホテルの駐車場では、六道女学院の生徒が緊張した面持ちで整列していた
プロのGSは起きてすぐに除霊に向かったが、流石に生徒達はそうは行かない
実戦経験が乏しいため、緊張や焦った状態で除霊などさせれば失敗の元になるのだ
それに今日使用する霊能アイテムも、まだトラックの中にあり海岸に運ばなければならない
本来だと今の時間くらいに教師達が海岸に霊能アイテムを運ぶ予定だったのだから
「本来の予定より悪霊の動きが早くなった。 こちらは不意を突かれた形になるが、実際の除霊だとこの程度の予定外なんか日常茶飯事や。 落ち着いて一体一体除霊するんやで」
動揺を最小限に抑えるべく話を続ける鬼道の言葉に、生徒達の動揺は徐々に鎮まっていく
そんな生徒達の後ろでは教師達が急いで霊能アイテムの入った段ボールを海岸に運んでいる
実習とは思えないほどの緊張感がそこにはあった
「このみそ汁美味いな~ 魔鈴さん達もそろそろ夕飯食ってるかな?」
ところ変わって駅前の郷土料理屋では、横島達三人が夕食を食べている最中だった
横島達が海岸を去った後に、まさか悪霊達が押し寄せてるとは夢にも思ってないようである
「クロにもお土産買っていかないとね~」
美味しそうに煮物を頬張るタマモが留守番している使い魔の黒猫に何をお土産にするか考えており、その隣ではシロがすでにお代わりをしているなど賑やかで楽しい夕食になっていた
海岸では今も魔鈴達が戦っているが、悪霊の力は弱くここまで感じるほどではない
それに加えて魔鈴達が海岸で防衛してるため、横島達の場所では気付く事が出来なかった
かつてトラブルメーカーと言われ続けた横島だが、やはり最近はトラブルに合わない事が多くなっているようだ
魔法のほうきを用いた浄化魔法であり魔法陣や呪文が必要ない簡易魔法なのだが、問題は効果が対個人に限定してしまう事である
(やはり砂浜なのが問題になりましたね)
到着後の事前調査でもわかっていたが、砂浜ではまともな防衛結界の魔法陣など作成出来ないのだ
加えて魔鈴には広域浄化魔法もあるが、こちらも地面に簡単な魔法陣を作成しなければならないためこの場所での使用は不可能だった
一応多数相手の除霊の準備はして来たが、今はエミの霊体撃滅波で掃討する方が効率がいい
「クソッ! 数が多すぎる」
同じく雪之丞も魔鈴の近くで近寄ってくる悪霊を除霊しているが、こちらは少し苦戦している
対個人戦に特化した雪之丞では、無数に近寄ってくる悪霊が相手ではその力を十分発揮出来ないのだ
まあそれでも魔鈴と連携して浄化魔法をすり抜けた悪霊を近距離で除霊はしているが、雪之丞の実力から言えば苦戦と言えるだろう
「霊体撃滅波!」
エミの霊体撃滅波が辺りの悪霊を一掃するが、それでも悪霊は密集してる訳ではないので効果範囲を逃れた悪霊が次々に近寄ってくる
しかしGS達はエミの攻撃で悪霊が消えた場所を進み、その場所を死守しながら悪霊達を少しずつ海に押し返していく
流石にすぐに海岸全体を押し返すのは不可能だが、海岸の中央部は半分ほど押し返すのに成功していた
その頃ホテルの駐車場では、六道女学院の生徒が緊張した面持ちで整列していた
プロのGSは起きてすぐに除霊に向かったが、流石に生徒達はそうは行かない
実戦経験が乏しいため、緊張や焦った状態で除霊などさせれば失敗の元になるのだ
それに今日使用する霊能アイテムも、まだトラックの中にあり海岸に運ばなければならない
本来だと今の時間くらいに教師達が海岸に霊能アイテムを運ぶ予定だったのだから
「本来の予定より悪霊の動きが早くなった。 こちらは不意を突かれた形になるが、実際の除霊だとこの程度の予定外なんか日常茶飯事や。 落ち着いて一体一体除霊するんやで」
動揺を最小限に抑えるべく話を続ける鬼道の言葉に、生徒達の動揺は徐々に鎮まっていく
そんな生徒達の後ろでは教師達が急いで霊能アイテムの入った段ボールを海岸に運んでいる
実習とは思えないほどの緊張感がそこにはあった
「このみそ汁美味いな~ 魔鈴さん達もそろそろ夕飯食ってるかな?」
ところ変わって駅前の郷土料理屋では、横島達三人が夕食を食べている最中だった
横島達が海岸を去った後に、まさか悪霊達が押し寄せてるとは夢にも思ってないようである
「クロにもお土産買っていかないとね~」
美味しそうに煮物を頬張るタマモが留守番している使い魔の黒猫に何をお土産にするか考えており、その隣ではシロがすでにお代わりをしているなど賑やかで楽しい夕食になっていた
海岸では今も魔鈴達が戦っているが、悪霊の力は弱くここまで感じるほどではない
それに加えて魔鈴達が海岸で防衛してるため、横島達の場所では気付く事が出来なかった
かつてトラブルメーカーと言われ続けた横島だが、やはり最近はトラブルに合わない事が多くなっているようだ