梅雨の終わり
その後は横島と魔鈴が居間に来て、穏やかな時間が過ぎていく
横島・老師・パピリオ・シロ・雪之丞・タイガーなどはゲームで盛り上がり、魔鈴・小竜姫・タマモ・愛子・ピートはお茶を片手におしゃべりに花を咲かせる
基本的に横島達が妙神山に来た時はこんな感じで、特に何かする訳でもなく楽にしてるだけだった
「話には聞いてましたが、本当に遊びに来てるだけなんですね」
そんな中でゲームに熱くなる横島達に視線を向けてるピートは、不思議な気分になっている
老師がゲーム好きなのも驚いたが、当然のように一緒にゲームに熱中する横島達もある意味信じられない
まあピートはゲームに着いていけないだけなのだが、まさか妙神山にまで来て人間のテレビゲームをするとは思わなかったようだ
「老師様は新しい物がお好きなのですよ。 パピリオが来た時もゲームの相手が出来て喜んでました。 私は全く出来ませんので……」
新しい物や人間の物に詳しくない小竜姫は少し苦笑いを浮かべているが、老師とパピリオが上手くいってる現状は嬉しいようである
何と言っても妙神山の主は老師であるし、気まぐれな老師とパピリオが合うかを小竜姫は当初心配していたのだ
「それが小竜姫の悪いところじゃな。 新しい古いの問題ではない。 何でも取り入れるだけの柔軟性が必要なのじゃよ」
「すいません」
ゲーム画面から視線を離さずに小竜姫に説教をする老師だが、言ってる事といいやってる事といい人間ならば有り得ない説教だった
「あの、神族ってみんなこんな感じなのですか?」
「いえ、老師様は特別です。 神族も様々な考えがありますし、老師様は特に自由な考えですから」
老師と小竜姫の会話を聞いていた愛子はキョトンとした表情で素朴な疑問をぶつけるが、小竜姫はキッパリと否定する
小竜姫自身は老師を尊敬はしているが、神族全体を老師と同じようだと受け止められるのは困るようであった
まあそんな会話などもありつつ、一同は自由に時間を過ごしていく
そして夕方になり小竜姫が夕食の支度を初めて、魔鈴は小竜姫を手伝っている
料理自体は小竜姫とパピリオが朝から準備をしていた為に仕上げするだけなのだが、魔鈴は小竜姫だけに少し話しがあったので手伝いを申し出ていた
「パピリオちゃんは夏にまた来れそうですか? 来れるなら日にちを早めに教えて頂くといいのですが……」
そう、魔鈴が小竜姫だけに話したかった事の一つはパピリオの事である
横島と魔鈴が事前に相談した結果、横島は夏にパピリオが来れるならば何処かに連れて行きたいと考えているのだ
しかし夏は何処も混雑するので、出来ればそろそろ予定を立てて予約などが必要だった
現実的にパピリオが人界に降りる事が可能なのかわからないし、仮に降りられるにしても内緒にしたいと横島が言っていたので魔鈴が密かに小竜姫と話し合う事にしていたのである
「その事はパピリオよりベスパさん側がいつになるかですね。 あちらの調整はワルキューレに任せてますので、連絡してみます。 それともう少し人数が増えてもいいですか?」
実はパピリオの件は事前にある程度根回しが済んでいる
詳しい日にちに関しては決まってないが、人界に降りる許可自体はすでに済ませていたのだ
そんな小竜姫が少し困った様子で語り出す話に、魔鈴は驚愕する事になる
横島・老師・パピリオ・シロ・雪之丞・タイガーなどはゲームで盛り上がり、魔鈴・小竜姫・タマモ・愛子・ピートはお茶を片手におしゃべりに花を咲かせる
基本的に横島達が妙神山に来た時はこんな感じで、特に何かする訳でもなく楽にしてるだけだった
「話には聞いてましたが、本当に遊びに来てるだけなんですね」
そんな中でゲームに熱くなる横島達に視線を向けてるピートは、不思議な気分になっている
老師がゲーム好きなのも驚いたが、当然のように一緒にゲームに熱中する横島達もある意味信じられない
まあピートはゲームに着いていけないだけなのだが、まさか妙神山にまで来て人間のテレビゲームをするとは思わなかったようだ
「老師様は新しい物がお好きなのですよ。 パピリオが来た時もゲームの相手が出来て喜んでました。 私は全く出来ませんので……」
新しい物や人間の物に詳しくない小竜姫は少し苦笑いを浮かべているが、老師とパピリオが上手くいってる現状は嬉しいようである
何と言っても妙神山の主は老師であるし、気まぐれな老師とパピリオが合うかを小竜姫は当初心配していたのだ
「それが小竜姫の悪いところじゃな。 新しい古いの問題ではない。 何でも取り入れるだけの柔軟性が必要なのじゃよ」
「すいません」
ゲーム画面から視線を離さずに小竜姫に説教をする老師だが、言ってる事といいやってる事といい人間ならば有り得ない説教だった
「あの、神族ってみんなこんな感じなのですか?」
「いえ、老師様は特別です。 神族も様々な考えがありますし、老師様は特に自由な考えですから」
老師と小竜姫の会話を聞いていた愛子はキョトンとした表情で素朴な疑問をぶつけるが、小竜姫はキッパリと否定する
小竜姫自身は老師を尊敬はしているが、神族全体を老師と同じようだと受け止められるのは困るようであった
まあそんな会話などもありつつ、一同は自由に時間を過ごしていく
そして夕方になり小竜姫が夕食の支度を初めて、魔鈴は小竜姫を手伝っている
料理自体は小竜姫とパピリオが朝から準備をしていた為に仕上げするだけなのだが、魔鈴は小竜姫だけに少し話しがあったので手伝いを申し出ていた
「パピリオちゃんは夏にまた来れそうですか? 来れるなら日にちを早めに教えて頂くといいのですが……」
そう、魔鈴が小竜姫だけに話したかった事の一つはパピリオの事である
横島と魔鈴が事前に相談した結果、横島は夏にパピリオが来れるならば何処かに連れて行きたいと考えているのだ
しかし夏は何処も混雑するので、出来ればそろそろ予定を立てて予約などが必要だった
現実的にパピリオが人界に降りる事が可能なのかわからないし、仮に降りられるにしても内緒にしたいと横島が言っていたので魔鈴が密かに小竜姫と話し合う事にしていたのである
「その事はパピリオよりベスパさん側がいつになるかですね。 あちらの調整はワルキューレに任せてますので、連絡してみます。 それともう少し人数が増えてもいいですか?」
実はパピリオの件は事前にある程度根回しが済んでいる
詳しい日にちに関しては決まってないが、人界に降りる許可自体はすでに済ませていたのだ
そんな小竜姫が少し困った様子で語り出す話に、魔鈴は驚愕する事になる