白き狼と白き狐と横島
魔鈴に目を付けた西条は、その日のうちに店の閉店時間を狙って尋ねていく
その理由として、美智恵を説得するための結果を出すにはスピードが勝負なのだ
時間が過ぎれば過ぎるほど、勝手に捜査した問題が大きくなる
しかし今夜中に犯人の目星を付ければ、以前の捜査の結果が出たと言ってごまかせると踏んでいた
「あら、西条先輩いらっしゃいませ」
閉店時間を過ぎた頃店にやって来た西条を、魔鈴は普通に客として迎える
GS試験の時にいろいろあったが、店の客として来る分には差別をするつもりはないようだ
「突然すまないが、至急協力して欲しい仕事がある」
店に入るなり席にも着かずに焦った様子で話し出した西条に、魔鈴は若干困った表情をする
西条が協力を求めるなど、アシュタロス戦以降は初めてなのだ
(何か厄介な仕事でしょうか、それとも……)
西条の切羽詰まった表情に、魔鈴は不安と警戒の両方を考えていた
それというのもレストランの営業が本業の魔鈴に対し、西条は通常の依頼は持ち込まなかったのである
そんな西条が突然協力を求めるという事はそれだけ厄介な仕事か、美智恵絡みの仕事しかない
(とりあえず話を聞いてからですね)
正直魔鈴は、あまり西条の仕事を受けるつもりはなかった
美智恵の何かしらの工作の可能性もあるし、魔鈴ではそれを見抜けないのだ
まあ西条が本当に困るほどの事件な可能性もあるため話は聞くが、その場合は魔鈴が自分の実力で受けれるのかが問題だった
人々を救いたいという想いと、同時に横島やタマモやシロを危険に晒す事は出来ないという現状に魔鈴は悩んでしまう
そんな中で西条は、連続殺人事件の心霊捜査の協力を魔鈴に求めていく
「心霊捜査ですか? 私には経験がないのですが……」
西条の依頼は魔鈴にとって予想もしないものだった
危険な依頼や難解な依頼を予想していた魔鈴にとって、何故自分に未経験の心霊捜査の協力を求めるのか理解出来ない
西条の真意を理解出来ない魔鈴は、疑念と疑問で困ったように真意を訪ねる
「少し事情があってね。 今夜中に成果を出さなければダメなんだ。 事件解決の為にも、心霊捜査の普及の為にも頼む」
あまり深い事情は話さずに頭を下げる西条に魔鈴は余計に困ってしまう
「そう言われましても……、私は未経験ですので専門のGSを頼った方がいいかと……」
イマイチ真意の見えない西条に、魔鈴は疑念を深めていた
それに加えこの依頼は魔鈴にとって専門外なため、受ける意味を見いだせない
早い話が他に適任者が居るのだから、他に行って欲しいのだ
「それはもうダメだったんだ。 霊視やサイコメトリーでは成果が出なくてね。 君に頼みたい事は二つ、僕と一緒に降霊をして欲しいのと。 シロ君とタマモ君を貸して欲しい」
少し言いにくそうに話した西条の言葉に、魔鈴の表情は固まってしまう
「まさかオカルトGメンが、犯罪捜査に降霊術を採用するつもりなのですか!?」
驚き声を荒げた魔鈴の声が店の中に響き渡る
その理由として、美智恵を説得するための結果を出すにはスピードが勝負なのだ
時間が過ぎれば過ぎるほど、勝手に捜査した問題が大きくなる
しかし今夜中に犯人の目星を付ければ、以前の捜査の結果が出たと言ってごまかせると踏んでいた
「あら、西条先輩いらっしゃいませ」
閉店時間を過ぎた頃店にやって来た西条を、魔鈴は普通に客として迎える
GS試験の時にいろいろあったが、店の客として来る分には差別をするつもりはないようだ
「突然すまないが、至急協力して欲しい仕事がある」
店に入るなり席にも着かずに焦った様子で話し出した西条に、魔鈴は若干困った表情をする
西条が協力を求めるなど、アシュタロス戦以降は初めてなのだ
(何か厄介な仕事でしょうか、それとも……)
西条の切羽詰まった表情に、魔鈴は不安と警戒の両方を考えていた
それというのもレストランの営業が本業の魔鈴に対し、西条は通常の依頼は持ち込まなかったのである
そんな西条が突然協力を求めるという事はそれだけ厄介な仕事か、美智恵絡みの仕事しかない
(とりあえず話を聞いてからですね)
正直魔鈴は、あまり西条の仕事を受けるつもりはなかった
美智恵の何かしらの工作の可能性もあるし、魔鈴ではそれを見抜けないのだ
まあ西条が本当に困るほどの事件な可能性もあるため話は聞くが、その場合は魔鈴が自分の実力で受けれるのかが問題だった
人々を救いたいという想いと、同時に横島やタマモやシロを危険に晒す事は出来ないという現状に魔鈴は悩んでしまう
そんな中で西条は、連続殺人事件の心霊捜査の協力を魔鈴に求めていく
「心霊捜査ですか? 私には経験がないのですが……」
西条の依頼は魔鈴にとって予想もしないものだった
危険な依頼や難解な依頼を予想していた魔鈴にとって、何故自分に未経験の心霊捜査の協力を求めるのか理解出来ない
西条の真意を理解出来ない魔鈴は、疑念と疑問で困ったように真意を訪ねる
「少し事情があってね。 今夜中に成果を出さなければダメなんだ。 事件解決の為にも、心霊捜査の普及の為にも頼む」
あまり深い事情は話さずに頭を下げる西条に魔鈴は余計に困ってしまう
「そう言われましても……、私は未経験ですので専門のGSを頼った方がいいかと……」
イマイチ真意の見えない西条に、魔鈴は疑念を深めていた
それに加えこの依頼は魔鈴にとって専門外なため、受ける意味を見いだせない
早い話が他に適任者が居るのだから、他に行って欲しいのだ
「それはもうダメだったんだ。 霊視やサイコメトリーでは成果が出なくてね。 君に頼みたい事は二つ、僕と一緒に降霊をして欲しいのと。 シロ君とタマモ君を貸して欲しい」
少し言いにくそうに話した西条の言葉に、魔鈴の表情は固まってしまう
「まさかオカルトGメンが、犯罪捜査に降霊術を採用するつもりなのですか!?」
驚き声を荒げた魔鈴の声が店の中に響き渡る