GS試験再び……
タイガーを見送った横島達が試験会場に入ったのと入れ代わるように、会場入口には数台のバスがやって来ていた
「ほな、いくで。 六道女学院の生徒として恥ずかしくないようにしてや」
バスから降りて来たのは、鬼道や数名の教師に引率された六道女学院の生徒である
生徒達は騒いだりする事も無く、静かに教師に案内されながら会場に入っていく
(懐かしいですね…)
横島のGS試験の時と同じ会場に、おキヌは懐かしさを感じていた
昔は感じなかったピリピリした空気や多くの霊能者の霊力に、おキヌはこの日が受験者にとっていかに大切か改めて感じている
「こんなに試験を受ける人が居るのか…」
初めて試験会場を訪れた魔理や生徒達は、まず人の多さに驚いていた
入口や駐車場からかなりの人で混み合っており、歩くのも大変なくらいである
「今回は特別や。 書類審査枠が出来たから、例年の三倍を越える受験者が居るそうや」
驚く生徒達に説明しながら歩く鬼道の話すように、今年は特に人の数が多かった
例年は1500人から3000人くらいだった受験者が、今回は激増している
書類審査枠が決まったのが試験の直前だったにも関わらず、それを期待する霊能者がいかに多いかが良くわかる結果だった
まあ実際に書類審査枠を狙う霊能者の中には、GSを目指さない者も多い
オカルト業界に就職を希望するなら、GS免許があった方が就職に有利だし給料も高いのだ
GS協会は非戦闘系の能力者を念頭においた書類審査だったが、実際には半分以上は実際に使えない中途半端な霊能者の集まりになってしまっていた
そんな説明を受ていく六道女学院の生徒達は、特別に一次審査から見学すようである
本来は一般公開されてない一次審査だが、たくさんの霊能者を見るのも勉強になるために見学するようであった
その頃、駐車場では周囲の人々の視線を集める者が車から降りていた
「西条君、行くわよ」
「はい、先生」
周囲の視線を気にするそぶりも無い美智恵は、相変わらずの様子で西条を連れて会場内に入っていく
「先生、今年は凄いですね」
「ええ、例の書類審査枠を狙った連中でしょうね。 今回試験的に採用した方法だから、次も同じとは限らないし… それに長年待ってた人も多いもの」
さすがの西条も人の多さに驚きの表情を浮かべるが、美智恵は三流霊能者の多さに若干迷惑そうである
二人の今回の目的は有望な新人の発掘やスカウトに加え、GSになる新人の実力を計ることだった
実際大事件などが起きたら、戦力不足のオカルトGメンは民間GSの協力を仰がなくてはならない
その時の人選を行うのは基本GS協会であり、協力は本人の意思次第であった
しかし、中にはオカルトGメンが直接協力を求める場合もあるし、仕事によっては個別に依頼をする可能性もある
そんな訳でオカルトGメンは、GS達の能力や力量の情報を以前から集めていたのだ
「これだけ人が多いと見てるだけでも大変ね。 一次試験の後、西条君は書類審査の方を見てちょうだい。 あっちは基本的に能力次第だから、名前と能力をメモするくらいでいいわ。 私は二次試験を見るから」
会場内に入った美智恵は分担を決めて西条と分かれて行動をして行った
「ほな、いくで。 六道女学院の生徒として恥ずかしくないようにしてや」
バスから降りて来たのは、鬼道や数名の教師に引率された六道女学院の生徒である
生徒達は騒いだりする事も無く、静かに教師に案内されながら会場に入っていく
(懐かしいですね…)
横島のGS試験の時と同じ会場に、おキヌは懐かしさを感じていた
昔は感じなかったピリピリした空気や多くの霊能者の霊力に、おキヌはこの日が受験者にとっていかに大切か改めて感じている
「こんなに試験を受ける人が居るのか…」
初めて試験会場を訪れた魔理や生徒達は、まず人の多さに驚いていた
入口や駐車場からかなりの人で混み合っており、歩くのも大変なくらいである
「今回は特別や。 書類審査枠が出来たから、例年の三倍を越える受験者が居るそうや」
驚く生徒達に説明しながら歩く鬼道の話すように、今年は特に人の数が多かった
例年は1500人から3000人くらいだった受験者が、今回は激増している
書類審査枠が決まったのが試験の直前だったにも関わらず、それを期待する霊能者がいかに多いかが良くわかる結果だった
まあ実際に書類審査枠を狙う霊能者の中には、GSを目指さない者も多い
オカルト業界に就職を希望するなら、GS免許があった方が就職に有利だし給料も高いのだ
GS協会は非戦闘系の能力者を念頭においた書類審査だったが、実際には半分以上は実際に使えない中途半端な霊能者の集まりになってしまっていた
そんな説明を受ていく六道女学院の生徒達は、特別に一次審査から見学すようである
本来は一般公開されてない一次審査だが、たくさんの霊能者を見るのも勉強になるために見学するようであった
その頃、駐車場では周囲の人々の視線を集める者が車から降りていた
「西条君、行くわよ」
「はい、先生」
周囲の視線を気にするそぶりも無い美智恵は、相変わらずの様子で西条を連れて会場内に入っていく
「先生、今年は凄いですね」
「ええ、例の書類審査枠を狙った連中でしょうね。 今回試験的に採用した方法だから、次も同じとは限らないし… それに長年待ってた人も多いもの」
さすがの西条も人の多さに驚きの表情を浮かべるが、美智恵は三流霊能者の多さに若干迷惑そうである
二人の今回の目的は有望な新人の発掘やスカウトに加え、GSになる新人の実力を計ることだった
実際大事件などが起きたら、戦力不足のオカルトGメンは民間GSの協力を仰がなくてはならない
その時の人選を行うのは基本GS協会であり、協力は本人の意思次第であった
しかし、中にはオカルトGメンが直接協力を求める場合もあるし、仕事によっては個別に依頼をする可能性もある
そんな訳でオカルトGメンは、GS達の能力や力量の情報を以前から集めていたのだ
「これだけ人が多いと見てるだけでも大変ね。 一次試験の後、西条君は書類審査の方を見てちょうだい。 あっちは基本的に能力次第だから、名前と能力をメモするくらいでいいわ。 私は二次試験を見るから」
会場内に入った美智恵は分担を決めて西条と分かれて行動をして行った