転職
そんな時
魔鈴は横島を心配していた
「横島さんは人がいいですからね…」
使い魔の黒猫は
「魔鈴ちゃん あれは馬鹿なんじゃないかにゃ? 今まであんな時給で働いてたのがおかしいにゃ」
「横島さんよりも、美神さんがおかしいんですよ 人として間違ってます」
魔鈴は笑顔で美神を全否定していた…
やっぱり嫌いらしい
黒猫が言った
「魔鈴ちゃんは横島が気に入ってるみたいだにゃ そこまでするのは初めてにゃ」
魔鈴は少し首を傾げて考え
「横島さんは嫌いじゃないわよ… 彼ほど裏表なく優しい人いないしね 昔と違ってセクハラもないし」
そう言って微笑んでいた
「でも… 彼にはルシオラさんがいる…… あそこまで想われると幸せでしょうね」
魔鈴は少し胸の奥がモヤモヤしたが
すぐに気を取り直し仕事に戻った
しばらくして
夕方の少し前に横島は帰ってきた
「ただいま 魔鈴さん」
魔鈴が見ると横島は少し怪我をしていた
魔鈴は慌てて駆け寄った
「横島さん! 大丈夫ですか?」
心配そうな魔鈴に横島は
「大丈夫ですよ 今日は隊長もいて止めてくれたんで」
そう笑顔で答えた
「とりあえずヒーリングしますね」
横島はすぐ治るからと言ったが
結局魔鈴にヒーリングしてもらった
「まったく… 美神さんは何でもかんでも暴力を振るうんだから…」
魔鈴は笑顔だが
横島よりも怒っていた
横島にしたら
少し前まで当たり前に毎日シバかれてたから気にならなかったが
魔鈴には理解出来ないらしい
横島が
「まあまあ 魔鈴さんいいじゃないですか 無事辞めてこれたんですし…」
苦笑いしながら魔鈴に話した
「横島さんは人が良すぎますよ だからあの美神さんが甘えてつけあがるんです!」
結局、魔鈴に説教を受けた横島だった
それから
横島は魔鈴の店でバイトしながら学校へ行き
比較的平和な毎日を過ごしていた
そして
一週間後に
横島のGSの所属先変更が完了した知らせが届いた
届いた免許は、なぜかGS本免許で
ランクは魔鈴と同じでB級だった
「横島さん GS免許届きましたよ」
料理の下準備をしていた横島は魔鈴に呼ばれた
「免許? 免許は持ってますよ? 研修先変更はお願いしましたが」
横島が不思議そうに魔鈴に話すと
「あら? でもこれはGS本免許ですよ? ランクはBで、保証人は美神美智恵になってますね」
魔鈴と横島は首をかしげた
「隊長がやったんですね… でもなんで見習い明けで、いきなりランクBなんすかね?……」
横島は美智恵が何かやったんだろうな
と思って訳を考えていた
すると魔鈴は
「普通は見習い明けは、ランクFか良くてランクEなんですが… ただ横島さんはすでに、メドーサとか魔族を退治してますからね その辺を考えたら低いくらいですよ」
横島はさらに考えこんでいた
美神親子にあまり関わりたくないからだ
「横島さん そんな深刻に考えなくても大丈夫ですよ 元々美神さんがいつまでも見習いにしてたのが悪いんですから」
魔鈴は笑顔で話したが
どうも美神にだけはキツかった
「だいたい何も教えないのに、見習いにしてるなんて非常識です!」
魔鈴は変わらず笑顔だが
だんだん怖い笑顔になってきた
横島は
それに気づき話を変えた
「今は魔鈴さんにいろいろ教えてもらってますから感謝してますよ」
魔鈴は優しい笑顔に戻って
「横島さんは霊力のコントロールは抜群ですから、基本的な技術は覚えが早いですよね~ 後は知識と戦闘技術が問題ですね」
横島は頭をかいて照れながら
「いや~魔鈴さんのおかげですよ でも知識はもっと頑張らないとだめですね」
魔鈴も嬉しそうに
「そうですね 焦らずに頑張りましょう ただ戦闘技術は私では横島さんに教えるほどじゃないんですよね……」
「そうなんすか?」
横島の問いかけに魔鈴は
「横島さんは十分強いんですよ 私は元々戦闘は専門外ですし もう少しして時間が出来たら妙神山に行った方いいかもしれません」
「そうですね 今度小竜姫さまか老師に相談してみますよ」
そうして
名実共にGS横島の出発になった
魔鈴は横島を心配していた
「横島さんは人がいいですからね…」
使い魔の黒猫は
「魔鈴ちゃん あれは馬鹿なんじゃないかにゃ? 今まであんな時給で働いてたのがおかしいにゃ」
「横島さんよりも、美神さんがおかしいんですよ 人として間違ってます」
魔鈴は笑顔で美神を全否定していた…
やっぱり嫌いらしい
黒猫が言った
「魔鈴ちゃんは横島が気に入ってるみたいだにゃ そこまでするのは初めてにゃ」
魔鈴は少し首を傾げて考え
「横島さんは嫌いじゃないわよ… 彼ほど裏表なく優しい人いないしね 昔と違ってセクハラもないし」
そう言って微笑んでいた
「でも… 彼にはルシオラさんがいる…… あそこまで想われると幸せでしょうね」
魔鈴は少し胸の奥がモヤモヤしたが
すぐに気を取り直し仕事に戻った
しばらくして
夕方の少し前に横島は帰ってきた
「ただいま 魔鈴さん」
魔鈴が見ると横島は少し怪我をしていた
魔鈴は慌てて駆け寄った
「横島さん! 大丈夫ですか?」
心配そうな魔鈴に横島は
「大丈夫ですよ 今日は隊長もいて止めてくれたんで」
そう笑顔で答えた
「とりあえずヒーリングしますね」
横島はすぐ治るからと言ったが
結局魔鈴にヒーリングしてもらった
「まったく… 美神さんは何でもかんでも暴力を振るうんだから…」
魔鈴は笑顔だが
横島よりも怒っていた
横島にしたら
少し前まで当たり前に毎日シバかれてたから気にならなかったが
魔鈴には理解出来ないらしい
横島が
「まあまあ 魔鈴さんいいじゃないですか 無事辞めてこれたんですし…」
苦笑いしながら魔鈴に話した
「横島さんは人が良すぎますよ だからあの美神さんが甘えてつけあがるんです!」
結局、魔鈴に説教を受けた横島だった
それから
横島は魔鈴の店でバイトしながら学校へ行き
比較的平和な毎日を過ごしていた
そして
一週間後に
横島のGSの所属先変更が完了した知らせが届いた
届いた免許は、なぜかGS本免許で
ランクは魔鈴と同じでB級だった
「横島さん GS免許届きましたよ」
料理の下準備をしていた横島は魔鈴に呼ばれた
「免許? 免許は持ってますよ? 研修先変更はお願いしましたが」
横島が不思議そうに魔鈴に話すと
「あら? でもこれはGS本免許ですよ? ランクはBで、保証人は美神美智恵になってますね」
魔鈴と横島は首をかしげた
「隊長がやったんですね… でもなんで見習い明けで、いきなりランクBなんすかね?……」
横島は美智恵が何かやったんだろうな
と思って訳を考えていた
すると魔鈴は
「普通は見習い明けは、ランクFか良くてランクEなんですが… ただ横島さんはすでに、メドーサとか魔族を退治してますからね その辺を考えたら低いくらいですよ」
横島はさらに考えこんでいた
美神親子にあまり関わりたくないからだ
「横島さん そんな深刻に考えなくても大丈夫ですよ 元々美神さんがいつまでも見習いにしてたのが悪いんですから」
魔鈴は笑顔で話したが
どうも美神にだけはキツかった
「だいたい何も教えないのに、見習いにしてるなんて非常識です!」
魔鈴は変わらず笑顔だが
だんだん怖い笑顔になってきた
横島は
それに気づき話を変えた
「今は魔鈴さんにいろいろ教えてもらってますから感謝してますよ」
魔鈴は優しい笑顔に戻って
「横島さんは霊力のコントロールは抜群ですから、基本的な技術は覚えが早いですよね~ 後は知識と戦闘技術が問題ですね」
横島は頭をかいて照れながら
「いや~魔鈴さんのおかげですよ でも知識はもっと頑張らないとだめですね」
魔鈴も嬉しそうに
「そうですね 焦らずに頑張りましょう ただ戦闘技術は私では横島さんに教えるほどじゃないんですよね……」
「そうなんすか?」
横島の問いかけに魔鈴は
「横島さんは十分強いんですよ 私は元々戦闘は専門外ですし もう少しして時間が出来たら妙神山に行った方いいかもしれません」
「そうですね 今度小竜姫さまか老師に相談してみますよ」
そうして
名実共にGS横島の出発になった