過去へ

魔鈴が来て次の日
横島達は人工幽霊一号の屋敷にきていた

「かなり霊力弱まってますね」

魔鈴が屋敷を見渡して言った

「昔は気がつかなかったけど、今ならわかるな」

「どうするの?」

タマモが聞いた

「ふふふ、こうするんだ。 おーい、人工幽霊一号! 話がある出てきてくれ」

魔鈴とタマモはずっこけていた

「あなた方は何者ですか? なぜ私を知っているのですか?」

横島達に声が聞こえてきた

「俺達は家を探してる霊能者だ。 お前は霊能者が必要なんだろ? 取り引きしないか? 俺達を住まわせてくれ。霊力はすきなだけやるよ」


「そこまで知っているなら話は早いですね。 いいでしょうこれから中に入って試験をしてもらいます。 うまくいけばあなた達に屋敷を譲りましょう」


そうして
試験をしたが、前と同じ試験なためあっさりクリアして
最後の部屋は飛んで行った為、年をとることなくクリアした

「これでこの屋敷のオーナーはあなたです。 以後屋敷として忠誠を誓います」

そうして
新しい屋敷を事務所にして魔鈴は異界の家を繋げるため作業に入り、タマモはお昼寝

横島は部屋の片付けをしていると

「横島オーナー、来客ですが、 その神族だと思われます」
人工幽霊の話に横島は冷や汗をかいた

横島達は禁止な時間移動をしたためだ

横島はタマモを起こし、魔鈴と一緒に別の部屋に隠れさせた

来客が入ってきて、横島はさらにびっくりした
入って来たのは小竜姫だった……


「どちらさまですか? 今日は何のご用です?」

横島は内心ヒヤヒヤだが顔には出さずに話しかけた

(刺客か? まかさ小竜姫さまだとは… 困ったな~)


小竜姫はゆっくり口を開いた
「横島さん… あなたに仏罰を下しに来ました。 覚悟して下さい」

部屋が一気に緊張感に包まれた

バタン!

突然ドアが開き魔鈴とタマモがやってきた

「「横島(さん)」」


「バカ! 出てくるな! お前達は関係無いんだ!」

横島が声を荒げる

「私達も一緒です。 なにがあろうとも」

魔鈴は横島を庇い話す

タマモも横島を庇う

部屋の緊張感はピークに達した


すると突然小竜姫は泣き始めた……

横島達はどうしていいかわからず呆然とする

「横島さん… なぜ私も連れていってくれなかったんですか?」

その言葉に横島、魔鈴、タマモは小竜姫が未来の小竜姫だと気がついた


「小竜姫さま… なぜ過去に……?」

「横島さん。また会いに来るって約束しましたよね? なのに横島さんは消えてしまった… 私があの後どれだけ心配したかわかってますか?」

泣きながらも小竜姫は続ける


「横島さん… やっと会えた…」

小竜姫は走って横島に抱きついた

「横島さん… 横島さん… 横島さん…」

魔鈴とタマモは複雑な顔で見ていた

もし横島について来れなければ自分も同じだと思ったから…

「小竜姫さま… すいませんでした。 でも神魔族に逆らっての時間移動でしたから、話せませんでした。 小竜姫さまを神魔族の敵にする訳にいかなかったですから…」

横島はしっかり小竜姫を抱きしめ話した

「私はあなたの師匠です。 何があっても話して頼って欲しかった…」

「小竜姫さま 時間移動の責任は全て俺にあります。魔鈴さんとタマモは助けて下さい」

「横島さん!」
「横島!」

魔鈴とタマモは叫んだ

しかし小竜姫は
「私が話してるのはあなたが私を置いて消えた話です。 時間移動は別です。」

小竜姫が泣きやみ静かに話した

「じゃあ 仏罰って言うのは?」


「それは私を置いて消えた罰です。」

その言葉に横島達は目を丸くした

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