横島修行中?

魔鈴が続く

「そうですよ。困った時はお互いさまです」

横島め魔鈴も妖怪というこだわりは無いようだ


「これからどうする? しばらくはここで隠れた方いいと思うけど?」

横島がタマモに聞いた

「いいの? 私を匿えばあなた達もヤバいんじゃないの?」

「大丈夫だよ。 タマモのことは何とかするからさ」

横島はタマモの頭を撫でて言った


こうして
魔鈴の家に新しい居候が住み着いた


次の日
横島と魔鈴はオカルトGメンに美神美智恵を訪ねていった

美智恵の部屋に入ると西条もいた

「あら、魔鈴さんと横島くん珍しいわね 今日はどうしたの?」

美智恵と西条は横島達を見てきた

「こんにちわ 美智恵さん、西条先輩。今日はお願いがあってきました」

美智恵と西条は真剣な顔つきになりソファーに座った

「実は九尾の狐は俺達が、昨日偶然見つけて保護してます。 それで九尾の狐の指名手配を解除していただきたい」

横島の話に美智恵達は驚いた

「横島くん 九尾の狐はどんな感じなの?」

「まだ子狐ですよ。 特に害もありません。」

すると西条が
「Gメンでも保護をしようとしたんだがいろいろあってね……」

西条は美智恵を見た
美智恵はため息をつき
「ふー すぐには無理よ 裏で政治家が動いているからね」
横島はしばし考えてキツい眼差しになり

「一応、言っておきますが… もし無理やり退治しようとするなら俺は全力で守りますよ。」

美智恵や西条だけでなく魔鈴も驚いた

横島が本気なのがわかったから

「横島くんそれはGメンを敵にまわしてもって意味かしら?」

美智恵は横島の真意を探ろうとする

「俺はたとえGメンでも、美神さんでも、タマモに手を出すならどんな手を使っても、守りますよ」

西条は嫌な顔をして
「君は我々を脅迫するのかね?」

横島は涼しい顔になり
「俺はお願いしてるんですよ。一つの無害な命の為に…」


一瞬横島の目に悲しみがよぎった

しばらく傍観していた美智恵は

「いいわ 私がなんとかします。 九尾の狐が行方不明になって、 問題が起きなければ手配は外せるでしょう」

「2~3ヶ月は一人で外出させないでね」


そうして話は決まり
横島達は帰っていった

横島達が帰った後

「先生 良かったんですか 彼らに預けて?」

西条が聞いた
本来ならGメンで保護するべきだからだ

「うちが保護すれば、政府とやり合わなきゃならないからね かえって好都合よ。 それに彼を敵にまわしたくないもの……」


「アシュタロスを出し抜いた男ですからね。 それに彼は令子ちゃんの脱税や法律違反を知ってますしね」


美智恵と西条は複雑な表情だった


一方横島と魔鈴は帰り道

「横島さん 随分キツい言い方しましたね」

魔鈴の問いかけに、いつもの優しい笑顔に戻っていた横島が答えた


「隊長に何か頼むなら強気にでないとね。 借りは作りたくないし、美神さんのこと考えれば、借りを返してほしいくらいだよ」

魔鈴は苦笑いしながら

「アシュタロスの時には命も助けてますしね」


「美神さんには関わりたくないっす ロクなことないんで」

横島は昔を思い出し少しブルーになった

魔鈴は横島の腕を組み
「さあ、帰ってご飯にしましょう」

優しく微笑んだ


横島はビックリしたが、魔鈴の甘い匂いと腕に当たる柔らかい感触に酔っていた
(う~ ルシオラすまん 俺には拒否すること出来ん… でも浮気はしないからこのくらいは勘弁してくれ……)

心の中で言い訳していた


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