「一人で寂しゅうないん？」

木乃香は殺風景な部屋と横島の態度が合わないので疑問に思った


「アハハ 一人は慣れているからね～ 今はもう会えないけど、俺にも仲間がたくさんいたからね」

横島は笑顔で話したが、木乃香には泣いているように見えた

木乃香は目の前の人物に興味が出ていた。


「横島さん、無理に笑う必要ないですえ」

木乃香は優しく話した

何も気がついてないアスナも無意識だった横島め驚いた


「木乃香ちゃんにはそう見えたのかな？ すごいね… 俺より探偵向いてるな～」

横島は苦笑いしながら話した


「えっ！ 私にはわからなかったわ。 木乃香すごいね～」

アスナはビックリしていた


「あっそうだ。 アスナちゃんのバイトの話だよね。 暇な時おいでよ いつでもいいよ ああ、木乃香ちゃんも歓迎だよ」



そうして
アスナ達が横島の家にいる時
近くで刹那が見ていた



その日の夜
見回りで横島は刹那に話しかけていた


「刹那ちゃんさ、昼間に俺の家の近くで見ていたよね？ どうせなら来たら良かったのに」

横島は笑顔で刹那に聞いた


「横島さん！ 気がついていたんですか？　気配を消していたんですが…」

刹那は驚いていた

「まあね。　俺は神眼があるからさ。 気配を消していたなら護衛か？」

横島は話の核心に迫った


「横島さんはすごいですね 私は木乃香お嬢様の護衛をしております。」

刹那は横島に説明した


「護衛なら近くに居ないと守りきれないよ？ 本当のプロは殺気も気配も消して近寄り襲う。」


横島の冷静な問いかけに刹那は言葉を詰まるが、木乃香に魔法が秘密な事や密かに護衛している事を話した


「理由はそれだけかい？ それとも自分が半分人間でないこと気にしてるのか？」


横島の言葉に刹那は固まった

「よっ 横島さん… いつ気がついて…」

刹那は不安を顔に出した


「あー 俺も人間じゃないからな～ 俺は最近からだけどな」


横島は笑って話した。

刹那は驚いて聞いた

「横島さんもなんですか？ 全然わかりませんが…」

「俺は抑えてるからな～ 刹那ちゃんは木乃香ちゃんが好きなんだろ？ なら一緒に居た方いいと思うぞ。 なんかあれば俺がフォローするからさ。 まあ考えておいてよ」


横島は笑顔で話して刹那の頭を撫でた

「はい… 考えてみます」


その日はそれで終わった


それからは
アスナと木乃香は放課後たまに来るようになった

相変わらず仕事は無いが、お茶をして話をしていた


ある日
アスナが一人で来た

「アスナちゃん いらっしゃい。」

「こんにちは横島さん、 ちょっと相談があるんですが…」


「いいよ 何でも言ってよ」


横島はアスナにお茶を出して座った


「最近新しい先生が来たんだけど、そいつ魔法使いなんですよ 信じられないかと思うんですが…」

アスナは考えながらも真剣に話していた

「アスナちゃんは魔法使うの見た訳だ。 あ～あ、ドジな魔法使いだな～」

横島は呆れたように話す


「横島さん魔法使いがいるの知ってたんですか！」


アスナはビックリして問い詰めた

「アスナちゃん、落ち着いてよ。 俺はいろんなことして来たからね。 知ってるよ。 で、その魔法使いがどうしたの？」


横島はアスナを落ち着けるように話した

「そいつまだ１０才のガキで、魔法も失敗ばかりなんですよ！ それでそいつが吸血鬼に狙われてるんですよ 私どうしたらいいか…」

アスナは怒ったような困ったような感じで話した


「吸血鬼？ そりゃやっかいだな～」

横島は吸血鬼のことを考えていた


「とりあえず、アスナちゃんは会ったら逃げなよ。 吸血鬼は危険だからな 噛まれたら操られてしまう 俺も少し調べてみるよ」

横島はアスナに話して

文殊を作り出し２つ渡した

「横島さん、これ何？」

アスナは珍しそうに見ていた

「これは文殊というアイテムだよ。 吸血鬼の攻撃もしばらくなら防げるから、その隙に逃げるんだ」


「すごいね～　横島さんも魔法使いなの？」

アスナは目を丸くして聞いてきた

「俺は魔法使いじゃないよ。 ただ俺も少しは戦えるけどね」

横島は笑顔で話した