「はい！」

刹那は返事をして夕凪を抜いた

横島は一瞬念じると神剣を出した

それは横島の師であり、仲間だった武神の愛用の神剣だった


横島は無駄の無い動きで餓鬼らしき妖怪を切り裂く

「ハッ！」


刹那も夕凪で斬っていく

「斬空閃！！」


横島と刹那はお互いに背中合わせで戦い１分で倒した


「お疲れさん、刹那ちゃん」

横島は笑顔で話した

「はい、横島さんは剣を使うんですね。 しかもかなりの腕と見えましたが？」

刹那は横島の剣の腕に驚いていた

自分のように大技中心ではなく、その洗練された剣術は初めてみたから


「ああ、俺の師匠は剣術が得意だったからな～」

横島は神剣を消して話した



その様子を遠くから見ている存在がいた

黒いマントを纏ったエヴァンジェリンと茶々丸だった

「あの雑魚が相手では力がわからんではないか！ 茶々丸どう見る？」

「剣術としてなら、かなりの腕です。 桜咲さんの上でしょう。 しかし能力と言うなら十分の一も出してないと見るのが打倒だと思います。　それと…我々に気がついているかもしれません…」


茶々丸が横島を分析して話した

「この位置で気配を消しているのに気がついただと？ 敵になるかわからんが、油断は出来んな…」

そうして二人は消えていった…


数日後の朝
横島が家の庭で自己鍛錬をしていると新聞配達の女の子に会った

「おはようございます。」

女の子は笑顔で挨拶した

「おはよう。 まだ若いのに新聞配達頑張ってるね～」

横島は近くにあった手付かずのスポーツドリンクを渡した。

「やるよ 頑張ってるご褒美だ。 気をつけてな～」


「ありがとうございます。」


そう言って去って行った

これが横島とアスナの初対面だった


この日から
横島とアスナは朝に少し話をするようになった


横島は昔自分が働きながら、学校に行っていたのを思い出していた


数日後
横島は新たな仕事を始める

横島探偵事務所

それは
横島が学園の警備員以外の表の仕事として選んだ

ぶっちゃけ
仕事があってもなくてもかまわないのだから

事務所を開いた次の日の朝
新聞配達のアスナが来た

「横島さん、おはよう。 探偵事務所？　横島さん探偵だったの？」

アスナは一休みしながら話した

「うん、昨日からね… なんかあれば相談してよ。 可愛い女の子の相談は歓迎だよ。」

横島は笑いながら話した

「ふーん、ねえ？ 人雇うなら私を雇わない？ 体力なら自信あるわよ！」

アスナは探偵に興味があったのかそう話した


「うーん、仕事がないから給料安いけどいいか？」


横島は少し考えて雇うことにした

アスナには家族が居なくて苦労があるのは、話に聞いていた為である


「じゃあ、今日の放課後またくるわね！」

アスナは新聞配達に戻っていった



その日の放課後

アスナは友達と二人で来た

「横島さん、友達連れてきたけどいいかな？」

横島は笑顔で

「おっ可愛い女の子は大歓迎だよ。」

横島は家の中に案内して紅茶を出した


「俺は横島忠夫だよ。 ここで探偵事務所開いたからよろしくな」


「やだわ～　可愛いなんて～　私は近衛木乃香やわ。 よろしゅうな」

木乃香は笑顔で話した

「近衛って麻帆良の学園長の親戚か？」
横島が疑問を問いかけた


「おじいちゃんを知ってるん？」

木乃香は少し驚いて話した


「学園長の孫なんだ～！ 信じられんな～ あの学園長の孫がこんな可愛い女の子だとは… 俺が麻帆良に来た時、学園長に世話になってな。 この家も学園長から借りてるんだよ」


「横島さん、それはひどいですよ！」

アスナは笑いながら突っ込んだ


「おじいちゃんの知り合いやったんか～ うちも遊びに来ていい？」

木乃香は笑顔で言った


「おう！ いいぞ。 二人でいつでもおいでよ」

横島も笑顔で歓迎した。

アスナは部屋を見回して

「横島さんの家って殺風景よね？」


「そうかな？ まあ俺が自分で買った物は無いからな～」

横島が頭を傾げながら話した