「おそらく今日は奴らも襲って来ないだろう。 昨日は坊やがいいように遊ばれたから舐めて襲ってきたが、横島が動いたからな。 奴らも警戒して横島を調べて対策を立てるだろう。」

エヴァはネギを睨みつけ話した

ネギはすまなそうにうなだれた


「じゃ今日は大丈夫なのね？」

アスナが聞いた

「ああ、大丈夫だろう。 奴らが見張ってる可能性があるから、木乃香ちゃんの護衛はするがな」

横島が答えた


「横島、お前は今日はどうするんだ？」

エヴァが横島を見て聞いた

「俺は木乃香ちゃん達と一緒に行くさ。 昨日木乃香ちゃんに顔見られたし、変化はいらんだろう。」

横島はお茶を飲んで話した


「お前、私と見てまわる約束忘れるなよ？」

エヴァがそう言うと刹那は一瞬表情が変わった


「いいよ、今日エヴァちゃんの班も一緒に来ればいいだろ？ その方が刹那ちゃんもいいだろうしな」

横島がエヴァと刹那を見て話した


「いいだろう、わかった。」

エヴァが言うと

「エヴァンジェリンさんありがとうございます。」

刹那がお礼を言った

「かまわん。 私が選んだんだ」

エヴァは冷静に言った



そして横島は
木乃香達と一緒に奈良公園に行った


「ねえ、あの横島さんって何者なんだろうね。 木乃香達と仲いいみたいだけど…」

今回初めて会った早乙女ハルナが、前を歩く横島を見ながら話した


「木乃香にアスナに刹那さんにエヴァンジェリンさんまで、仲がいいみたいですね～ 刹那さんは少し前に木乃香が仲良くなれたと、喜んでましたが… 正直以外な組み合わせですね。 木乃香が懐いているのでいい人には変わりないのでしょうが、不思議ですね」

怪しいパックジュースを飲みながら話したのは、綾瀬夕映だった


「なんか… ラブ臭がするわね～」

ニヤリととしてハルナが言った

「そんなことより、今日はのどかとネギ先生です！」

夕映はのどかを見て言った

「私はネギ先生と奈良回れるだけで幸せ… もう今年は思い残すことないかも…」

宮崎のどかは顔を赤らめながら言った


「バカー！」

ハルナがのどかを叩いて言った
「こっから先が大事でしょ！ 告るのよ、のどか。 今日こそネギ先生に想いを告白するのよ！」

ハルナはのどかに迫って言った

「え～～ そんなの無理だよぅー」

顔が真っ赤になり話すのどかを、ハルナと夕映が説得し
話をどんどん進める


一方横島達は

「奈良公園は久しぶりだな～ 子供の頃以来だよ」

横島は公園や鹿を見ながら懐かしそうに話した

「そうなんですか 横島さんの子供の頃ですか… 想像出来ませんね～」

刹那が横島の子供の頃を想像しながら言った

「アハハッ！ 俺も子供の頃は普通の子供だったよ。 小学校の頃は大阪に住んでたからな。この辺は来たことあるんだよ」

横島は笑いながら話した


「普通だったかは怪しいな…」

エヴァがニヤリとしながら言った

刹那も
近くで聞いていた茶々丸もアスナも言葉にはしないが、そう思った


周りの信じられないような目に気が付いて横島が言う

「みんな信じてないだろ？ 俺は高校に入るまでは何の力もないただの一般人だったんだよ。 本当にさ… まあモテないのは今も昔も変わらないが……」


横島は困ったような顔で話した
ただモテないのを自分で言うと暗くなったが……


「横島さんの話っていまいち信用出来ないのよね～ 特に本当にモテなかったのかが……」


アスナがそう言うと、周りはみんな頷いた

「俺のどこがモテるんじゃー！！ 彼女も一人しか出来たことないのに！！」

横島は必死に言うが、横島の周りには好意を抱いている女の子が、何人かいるのを知っている面々は横島の鈍感に呆れていた…


「横島さんって本当に鈍感なのね…」

アスナは呆れて呟いた