その一

それから数日後
横島は木乃香から電話があった

「明日アスナの誕生日なんよ~ 一緒にプレゼント買いに行かへん?」

「おう! いいよ~ あっそうだ! 俺の知り合いも一人連れていくよ。」

そうして電話を切った横島は
刹那に電話した

「買い物ですか? お嬢様と一緒に… 急に言われても心の準備が…」

刹那は悩んでいた


「大丈夫だって、俺がフォローするしさ どうせ護衛するなら近くに居ないと意味ないし、俺に任せてよ!」


横島は刹那を押し切って話を決めた



横島と刹那は
木乃香とネギとの待ち合わせ場所に行った

「あれー! せっちゃんやないの~! なんで横島さんとせっちゃんが一緒なん?」

木乃香は
刹那に近づき横島と刹那に話した

「あ~ 刹那ちゃんと木乃香ちゃんは知り合いだったのか? 刹那ちゃんは俺がここに来た時に世話になってな~ 女の子のプレゼントなんてわからないから、今日頼んで来てもらったんだ~」

刹那が困っているうちに横島が嘘を話した


「そうなんや~ せっちゃんにも会えて嬉しいな~」

木乃香は喜んでいた

「お嬢様…」

刹那は呟いた

「だめや! せっちゃん。 昔みたいに呼んでや」

木乃香の笑顔に押されて刹那は

「このちゃん…」


「せっちゃんが最近冷たいから寂しかったええ~ また昔みたいに仲良くしてえな」

木乃香が寂しそうに話して刹那にお願いした


「はい、お嬢様…「このちゃんって呼んで~」はい、このちゃん」

木乃香と刹那の笑顔が横島は嬉しかった

「いや~ 偶然だな~ さあみんなで行くか! 行くぞネギ!」

横島は話についていけないネギを連れて木乃香や刹那と渋谷に向かった



横島達は4人で店を見て回り
特に刹那と木乃香は楽しそうだった



しかし
4人は同じクラスの柿崎美砂と釘宮円と椎名桜子に見つかっていた


彼女達はアスナに
ネギと木乃香と刹那と知らない男で
ダブルデートだ!
と連絡したがアスナは横島を知っているため、とりあわなかった



釘宮達は横島達をつけて様子を見ていたが
誰とネギがカップルかわからずに
アスナにまた電話した
アスナは刹那がなぜいるのかわからずに考えていると

それが雪広あやかに伝わり話が大きくなる

あやかはとにかくネギ達の邪魔を命令して自分もアスナと渋谷に向かった



一方横島達は
買い物をしていたが…

「なあ刹那ちゃん… あの女の子達は何してるんだ?」

さっきから尾行されては、変な姿で邪魔をする
横島には理解出来なかった…


「さあ~ 私にもさっぱりで… ただ彼女達はクラスメートですよ」


刹那も理解出来なかったらしい


木乃香とネギは気がついていなかった


「うーん 最近の中学生はわからんな~」

横島は頭を傾げていた

「私もわかりませんよ」

刹那も苦笑いしていた


「せっちゃんと横島さんは仲がいいな~」

話していると木乃香が話に入ってきた


「アハハッ 俺はこんな場所来たことないからな~」


横島は笑ってごまかした


横島達はご飯を食べて買い物を終えると、公園で休んでいた

「ネギ君疲れて寝てしもうたな~」

木乃香はネギを見ながら刹那に話しかけた


「まだ10才の子供ですからね~ 知らない場所で1日歩きっぱなしで疲れたんですよ。」


刹那が木乃香を見ながら話した


「二人共お疲れさんな 俺ジュース買ってくるよ」


横島が離れたてる間に

隠れていた
あやかやアスナや釘宮達が出てきて、木乃香や刹那に迫っていた。


「おーい、どうした?」

横島が戻ると話はさらに混乱する

「横島さん! 木乃香達とダブルデートしてたんですって?」

アスナが話してきた

「アスナさん、この人はどなたですの?」

あやかが横島を見ながらアスナに聞いてきた


「あー 委員長は知らないんだよね、彼は麻帆良中学の近くに住む探偵の横島さん」


アスナがあやか達に横島を紹介した


「アスナちゃんの友達か? よろしくな! でも偶然だな~」

横島はあやか達に軽く挨拶してアスナに話した


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