初仕事
横島とオルテガは朝食後、早速出発する
監視する魔族は一定の距離を保ったまま尾行してくる
横島は魔族に注意を払いながらドラゴンの近くに急ぐ
数時間後…
横島とオルテガはドラゴンが黙視出来るギリギリまで接近して、様子を窺う
「やはりドラゴンか… 数は3匹だな。 何故ドラゴンが此処にいるかわからぬが、退治するしかないか…」
オルテガは付近の状況から判断して、退治するしかないと考える
横島と同じく何故ドラゴンが現れ、他のモンスターが逃げたか疑問に思うが、こんな山奥の秘境では改めて戦力を集めて来るのは難しい
3匹は少し厳しいが戦い方次第では可能だと判断した
「オルテガさん、そのまま聞いて下さい。 先ほどから俺達は誰かに見張られてます。 おそらく人間では無いでしょう。 どうしますか?」
横島はドラゴンを見ながら、顔色を変えずに小さく話す
魔族があまり細かいことを監視してないのは、移動しながら確認している
実力的にも最下級の魔族らしく、未熟さが目立っていた
「本当か?」
オルテガも表情を変えずに横島に問いかける
「はい、実力から見て俺達を襲っては来ないでしょう。 ただ、ドラゴンとは関係があると見た方が無難です」
横島の話にオルテガは考える
本来なら自分も相手を確認したいが、それをすると気づいていると教えるようなものだ
オルテガはドラゴンを見ながら考えてため息をつく
「様子見と言う可能性が高いと思うが…」
「ええ、俺もそう思います。 恐らくオルテガさんの力を見たいんでは無いでしょうか?」
オルテガと横島はお互いの考えを話していく
「他に裏はあると思うかね?」
「わかりません。 魔族自体は強い人間を調べるのは特に珍しくは無いと思いますが……」
オルテガの問いかけに横島は言葉を濁す
この件が闇の襲来と結びつけるのはまだ無理である
ただ、魔族が下っ端を使って強い人間を調べてるのは確かだろう
見張り役の魔族の力を考えれば、誰かに命令されたと見た方がいい
「うむ、出来る実力を見せないでドラゴンを倒せと言うことか…」
オルテガは難しい顔をする
オルテガはドラゴン族と数回戦闘経験があるが
手を抜いて戦えるほど、余裕のある相手では無い
「とりあえず逃げながら、時間をかけて様子を見ましょう。 幸い、付近に生命は居ないようですし…」
横島が話すとオルテガは少し考えて頷く
「仕方ないな… ここで退却したら、違う方法でまた誘き出されるしな。 時間をかけててこずって見せるしか方法は無いか…」
オルテガは敵の監視に気がついた今騙すしかないと決める
オルテガはそう決意すると、静かに剣を抜く
オルテガの剣は鋼鉄の剣だが、魔法で強化した剣でオルテガが特注で作らせた剣である
剣のキレ味と、耐久力を倍増させる魔法が特別で付いており、通常の倍は攻撃力がある
かつて世界を旅したオルテガは様々な剣を見たが、結局自分の好きな剣を作らせていた
シンプルで追加効果など無いが、ゆえに使いやすい武器が好きなようだ
横島はオルテガが剣を抜くと、自分も念じて神剣を出す
「それが横島殿の武器か…」
オルテガは先ほどまで手ぶらな横島に、突然剣が現れて少し驚く
しかもその剣は見たことが無い剣である
「ええ、俺の師の形見みたいなもんですよ」
横島は無表情でそう話すと、ドラゴンに向けて静かに近寄っていく
監視する魔族は一定の距離を保ったまま尾行してくる
横島は魔族に注意を払いながらドラゴンの近くに急ぐ
数時間後…
横島とオルテガはドラゴンが黙視出来るギリギリまで接近して、様子を窺う
「やはりドラゴンか… 数は3匹だな。 何故ドラゴンが此処にいるかわからぬが、退治するしかないか…」
オルテガは付近の状況から判断して、退治するしかないと考える
横島と同じく何故ドラゴンが現れ、他のモンスターが逃げたか疑問に思うが、こんな山奥の秘境では改めて戦力を集めて来るのは難しい
3匹は少し厳しいが戦い方次第では可能だと判断した
「オルテガさん、そのまま聞いて下さい。 先ほどから俺達は誰かに見張られてます。 おそらく人間では無いでしょう。 どうしますか?」
横島はドラゴンを見ながら、顔色を変えずに小さく話す
魔族があまり細かいことを監視してないのは、移動しながら確認している
実力的にも最下級の魔族らしく、未熟さが目立っていた
「本当か?」
オルテガも表情を変えずに横島に問いかける
「はい、実力から見て俺達を襲っては来ないでしょう。 ただ、ドラゴンとは関係があると見た方が無難です」
横島の話にオルテガは考える
本来なら自分も相手を確認したいが、それをすると気づいていると教えるようなものだ
オルテガはドラゴンを見ながら考えてため息をつく
「様子見と言う可能性が高いと思うが…」
「ええ、俺もそう思います。 恐らくオルテガさんの力を見たいんでは無いでしょうか?」
オルテガと横島はお互いの考えを話していく
「他に裏はあると思うかね?」
「わかりません。 魔族自体は強い人間を調べるのは特に珍しくは無いと思いますが……」
オルテガの問いかけに横島は言葉を濁す
この件が闇の襲来と結びつけるのはまだ無理である
ただ、魔族が下っ端を使って強い人間を調べてるのは確かだろう
見張り役の魔族の力を考えれば、誰かに命令されたと見た方がいい
「うむ、出来る実力を見せないでドラゴンを倒せと言うことか…」
オルテガは難しい顔をする
オルテガはドラゴン族と数回戦闘経験があるが
手を抜いて戦えるほど、余裕のある相手では無い
「とりあえず逃げながら、時間をかけて様子を見ましょう。 幸い、付近に生命は居ないようですし…」
横島が話すとオルテガは少し考えて頷く
「仕方ないな… ここで退却したら、違う方法でまた誘き出されるしな。 時間をかけててこずって見せるしか方法は無いか…」
オルテガは敵の監視に気がついた今騙すしかないと決める
オルテガはそう決意すると、静かに剣を抜く
オルテガの剣は鋼鉄の剣だが、魔法で強化した剣でオルテガが特注で作らせた剣である
剣のキレ味と、耐久力を倍増させる魔法が特別で付いており、通常の倍は攻撃力がある
かつて世界を旅したオルテガは様々な剣を見たが、結局自分の好きな剣を作らせていた
シンプルで追加効果など無いが、ゆえに使いやすい武器が好きなようだ
横島はオルテガが剣を抜くと、自分も念じて神剣を出す
「それが横島殿の武器か…」
オルテガは先ほどまで手ぶらな横島に、突然剣が現れて少し驚く
しかもその剣は見たことが無い剣である
「ええ、俺の師の形見みたいなもんですよ」
横島は無表情でそう話すと、ドラゴンに向けて静かに近寄っていく