アリアハンのオルテガ
神は世界の維持管理はするが…
世界に住む正しき命を守りはしない
所詮はその世界に住む者が自分の力で生きて行くしかないのだ
横島は個人単位では、神も悪魔も差別しないが
集団である神族や魔族は好きではない
神魔族は結局、世界の覇権をかけて争うだけだから
光あるところに影があり…
神あるところに魔があるのは当然だ
しかし、横島は神魔の覇権争いに左右されない世界を求めている
(さて、どうなるやら…)
複雑そうな横島を連れて、アリスとシャオは教会に向かう
横島達が着いた教会はかなり大きく立派な建物であった
「ここはアリアハンで一番大きな教会だよ。 お父さんの知り合いだから大丈夫」
アリスは慣れた足取りで中に入る
「神父様こんにちわ~」
アリスは教会の奥に居た神父に挨拶して、横島の洗礼をお願いする
「そうでしたか…。 ではそこの椅子に座り目を閉じて祈って下さい」
老年の神父は笑顔で横島を座らせて洗礼に入る
横島は静かに座り自分の力を一般人並に抑える
(魂で確認されなければ、これでバレないはずだが…)
神父は横島の周りに聖水をまいて、その場を清めて簡易結界を張る
「精霊ルビス様の名において、この者に祝福を与えたまえ……」
神父が言霊を話すと、横島の周りの聖なる結界が光輝く
その瞬間、横島の精神に語りかける声が聞こえる
『あなたは…何者ですか?』
(やはりバレたか…)
横島は心で呟き、その声に答える
『俺は横島。 神と魔の呪縛を超えし者だ』
『そんな…、何故この世界に居るのです』
その声の主は驚き横島に再び問いかける
『俺は神魔の争いに関わるつもりは無い。 安住の地を求めて、世界を渡っているだけだ。 今はこの世界で知り合った者の為にここに居る』
しばらく沈黙が辺りを包む
『これも運命かもしれませんね…。 いいでしょう。 私の祝福を与えます。 願わくば、運命の少女を助けてやって下さい』
『運命の少女…、まさかアリスか?』
横島は声の主が話した、運命の少女と言う言葉にすぐにアリスが浮かぶ
『あなたの感じた通りです。 やがて、世界に闇が迫ります。 残念ながら今の私には戦う力はありません。 私は未来を運命の少女に託しました』
横島は声の主の話に怒りを感じる
『神魔の争いにアリスを巻き込む気か?』
『……他に滅びを回避する方法はありません。 あなたは自分の好きなようにするといいでしょう』
声の主は少し声がこもった
『わかった。 俺はあんたに何か言う権利は無い。 滞在を許可してくれたことには礼を言う』
『あなたのような存在もいるのですね… 会えて良かった。 あなたの望む世界が見つかることを祈ってます』
それを最後に声は途絶えた
横島が目を開けると笑顔の神父が居る
どうやら一瞬で済んだようだ
「終わりましたよ。 あなたにルビス様の祝福があらんことを…」
神父は最後にもう一度横島の為に祈る
「ありがとうございました」
横島は神父に頭を下げて、教会を後にする
アリスとシャオは再び横島を引っ張り歩いていく
「大丈夫だったでしょ?」
シャオは笑顔で横島に話す
「ああ、2人共ありがとうな」
横島はシャオとアリスに微笑みかける
「お父さん待ってるから戻ろ!」
アリスは楽しそうに歩いていく
横島はそんな2人を笑顔で見ているが…
(闇が世界を…か…)
内心複雑な気分であった
(アリアハンにしばらく居ることになりそうだな…)
横島には自分に笑顔を向けてくれる、アリスやシャオを見捨てることは出来なかった
世界に住む正しき命を守りはしない
所詮はその世界に住む者が自分の力で生きて行くしかないのだ
横島は個人単位では、神も悪魔も差別しないが
集団である神族や魔族は好きではない
神魔族は結局、世界の覇権をかけて争うだけだから
光あるところに影があり…
神あるところに魔があるのは当然だ
しかし、横島は神魔の覇権争いに左右されない世界を求めている
(さて、どうなるやら…)
複雑そうな横島を連れて、アリスとシャオは教会に向かう
横島達が着いた教会はかなり大きく立派な建物であった
「ここはアリアハンで一番大きな教会だよ。 お父さんの知り合いだから大丈夫」
アリスは慣れた足取りで中に入る
「神父様こんにちわ~」
アリスは教会の奥に居た神父に挨拶して、横島の洗礼をお願いする
「そうでしたか…。 ではそこの椅子に座り目を閉じて祈って下さい」
老年の神父は笑顔で横島を座らせて洗礼に入る
横島は静かに座り自分の力を一般人並に抑える
(魂で確認されなければ、これでバレないはずだが…)
神父は横島の周りに聖水をまいて、その場を清めて簡易結界を張る
「精霊ルビス様の名において、この者に祝福を与えたまえ……」
神父が言霊を話すと、横島の周りの聖なる結界が光輝く
その瞬間、横島の精神に語りかける声が聞こえる
『あなたは…何者ですか?』
(やはりバレたか…)
横島は心で呟き、その声に答える
『俺は横島。 神と魔の呪縛を超えし者だ』
『そんな…、何故この世界に居るのです』
その声の主は驚き横島に再び問いかける
『俺は神魔の争いに関わるつもりは無い。 安住の地を求めて、世界を渡っているだけだ。 今はこの世界で知り合った者の為にここに居る』
しばらく沈黙が辺りを包む
『これも運命かもしれませんね…。 いいでしょう。 私の祝福を与えます。 願わくば、運命の少女を助けてやって下さい』
『運命の少女…、まさかアリスか?』
横島は声の主が話した、運命の少女と言う言葉にすぐにアリスが浮かぶ
『あなたの感じた通りです。 やがて、世界に闇が迫ります。 残念ながら今の私には戦う力はありません。 私は未来を運命の少女に託しました』
横島は声の主の話に怒りを感じる
『神魔の争いにアリスを巻き込む気か?』
『……他に滅びを回避する方法はありません。 あなたは自分の好きなようにするといいでしょう』
声の主は少し声がこもった
『わかった。 俺はあんたに何か言う権利は無い。 滞在を許可してくれたことには礼を言う』
『あなたのような存在もいるのですね… 会えて良かった。 あなたの望む世界が見つかることを祈ってます』
それを最後に声は途絶えた
横島が目を開けると笑顔の神父が居る
どうやら一瞬で済んだようだ
「終わりましたよ。 あなたにルビス様の祝福があらんことを…」
神父は最後にもう一度横島の為に祈る
「ありがとうございました」
横島は神父に頭を下げて、教会を後にする
アリスとシャオは再び横島を引っ張り歩いていく
「大丈夫だったでしょ?」
シャオは笑顔で横島に話す
「ああ、2人共ありがとうな」
横島はシャオとアリスに微笑みかける
「お父さん待ってるから戻ろ!」
アリスは楽しそうに歩いていく
横島はそんな2人を笑顔で見ているが…
(闇が世界を…か…)
内心複雑な気分であった
(アリアハンにしばらく居ることになりそうだな…)
横島には自分に笑顔を向けてくれる、アリスやシャオを見捨てることは出来なかった