その一

横島は、明日菜や木乃香や刹那や楓とネギ達の後ろを歩いていた


「よく中学生であそこまで鍛えたよな~ 力の差や体格の差を跳ね返すのは並みじゃないぞ?」

横島は古の実力に感心していた

「横島さんも人のこと言えへんよ?」

木乃香は笑って突っ込んだ


明日菜や刹那は大きく頷いていた


「ハハハ… 俺は本当は違うんだがな~」

横島は誤解が広がる日々に、苦笑いしか出来なかった

横島の力や経験や知識の大部分は横島の力ではなく、受け継いだ物なのだから…


「隠しても無駄でござるよ? 見事な力のコントロールでござる。 拙者も、もっと修行をせねば…」

楓は横島を見て考えながら話した


横島は力に気付いてる楓に少し警戒しながら、学校へ向かった…


ネギはその日1日いろいろ考え込んでいた


横島は副担任をしてはいるが…

教科の担任を持っている訳ではないので、結構暇だった


横島は暇なので屋上でゆっくりしていた…



そして放課後…

横島の元に木乃香、刹那、明日菜がやってきた
「横島さん、今からボーリング行かへん?」

木乃香が笑顔で横島に話した

「ボーリングか、 久しぶりだな~ うん、暇だしいいぞ」

横島は少し考えたが一緒に行くことにした


「実はさ~ 刹那さんがボーリングしたことないって言うからさ。 連れて行こうと思ってね」


明日菜は歩きながら横島に説明した


横島は顔色を変えなかったが…

刹那の過去を考えて、少し胸が痛くなる思いだった

今時、ボーリングも行ったことはないとは…


横島は気を取り直して刹那を見た

「初めてか? なら俺が教えてやるよ。 小さい頃よくやったからな~」

横島は笑顔で刹那に話した

「本当ですか? ありがとうございます」

刹那は嬉しそうに笑った


横島はそんな刹那の笑顔に少しホッとしていた…

「ネギも誘いたいんだけど、居ないのよね~」

明日菜はネギを探しながら歩いている

「ネギ君は世界樹にいるんじゃないん? くーちゃんに話があるって言ってたし…」

木乃香は首を傾げて話した


「そうね… 世界樹に行ってみましょうか」

明日菜は思い出したように話して、一行は世界樹へ向かった



その世界樹では…

ネギが古に殴りかかって、かわされていた


古はネギを後ろから押さえ込みネギと話していた


「イキナリ生徒に正拳突きはマズイと違うアルか?」

古は笑いながらネギに話しかけた


「さすがです くーふぇさん あ あの… その実は僕… くーふぇさんに…」

ネギが古に何か話そうとしていた…


その様子を見ていたのは、あやか、まき絵、のどか、ハルナだった…


「あー、やっぱり告白!!」

あやか達はネギが古に告白すると思い込み興奮していた



その時、横島達がやってきた


「オーイ、ネギーッ!」

明日菜がネギを呼んだ

「あっアスナさん」

ネギと古は横島達を見た

「刹那さんやったことないって言うから、ボーリング行くって話しになったけど、あんたも来る?」

明日菜がネギに言った

「くーちゃんも行かへん?」

木乃香は古を誘っていた


「おー、行くアル 行くアル。 ボーリングは好きアル」


横島達とネギ、古はボーリングに行くことにしたが…


一方、ネギ達を覗いていたあやか達は…

邪魔が入ったが、最後まで告白を見極めようと、ボーリングに付いてきた



結果…

ボーリング場にはクラスの半分は集まっていた


まき絵達がボーリングの話をみんなに電話して、集まったのだ…


77/100ページ
スキ