ネギや明日菜達はそれぞれに考え込む

そんな中、横島は木乃香を見た

「木乃香ちゃんには魔力の制御と簡単な魔法を覚えてもらう。 木乃香ちゃんは修学旅行の時無理矢理に魔力を使われて、魔力に目覚めてしまっている… 制御と魔法の基礎は覚えないと危険なんだ…」

横島は優しく木乃香に話した


木乃香は嬉しそうに微笑んだが一緒に頼んだ夕映を思い出して、横島に聞く

「横島さん夕映は…？」

夕映は驚きつつ横島を見た

「夕映ちゃんは正直迷ってるんだ… これから先、俺や木乃香ちゃん達と一緒に居るなら、最低限は魔法を覚えた方が安全だ… だが平和に暮らすなら危険から避けて普通に暮らした方がいい」

横島は険しい表情で夕映に言った

その場のみんなが夕映を見つめる

「私は… 横島さんや木乃香達と一緒に居たいです。 覚悟も正直わかりません。 でも… 一緒に居たいです。」


夕映は悩みながらも力強く話した

夕映は自分が何も理解してないのをわかっていた

だが夕映は逃げたくなかった

この人達と一緒に居たかった

その気持ちだけは確かだった…


そんな夕映に横島は優しく微笑んだ

「わかった。 木乃香ちゃんと一緒に魔力と魔法の基礎を覚えるといい。」

横島の話に夕映は少し涙ぐみながら、返事した

「ありがとうです…。」

木乃香や刹那もそれを安心したように見ていた

確かに危険かもしれない…

だが、横島や仲間と離れたくない夕映の気持ちは理解出来た


そしてエヴァはヤレヤレ…

と言った表情で見ていた


そんな時夕映の隣に座るのどかが話した

「あの… 私もお願いしたいんですが…」

のどかの発言でみんなの視線が横島に集まる

「のどかちゃんはネギのパートナーだからな… 難しいんだよな…　木乃香ちゃんや夕映ちゃんは自分から危険に首を突っ込まないから俺が守って責任を持てるが、ネギはな……」

横島は困った顔でネギを見た


「僕は… 父さんを探したいんです！ そして今度何かあったら、アスナさんやのどかさんを守りたいんです！」

ネギは自分の想いを横島やエヴァにぶつけた

ネギは横島やエヴァに憧れがあった

だが、明日菜やのどかを自分が守りたいと言う気持ちも本気だった

真剣なネギ

明日菜やのどかは横島にお願いするような視線を向ける

横島は困った表情で考えている…


「よかろう… ならば、今度の土曜日テストしてやろう。 もし合格すれば弟子にしてやろう」

そんな横島とネギ達を見てエヴァがネギに話した

「本当ですか！？ ありがとうございます！」

ネギは嬉しそうにして、明日菜とのどかを連れて帰っていった

のどかの魔法の話はネギの試験後に持ち越しになった


「エヴァちゃん、よくテストする気になったな～」

横島が驚いたように話した

「しかたなかろう… ああでも言わなければ坊やは諦めんぞ？ それに、坊やはもう少し鍛えてやらないと、本当に死ぬぞ」

エヴァは疲れたように話した

エヴァはネギの為と言うよりは、横島の為にネギをテストすることにしたのだ

ネギがハンパなまま事件に首を突っ込み過ぎたら、横島は巻き込まれる可能性が高いのだから…

ある程度強くなり、自分のことは自分でやって欲しかった


「まあな… この前の白髪のガキもネギが狙いだった可能性が高いからな…」

横島もネギは強くなる必要があるのは理解していた

結局ネギのパートナーの明日菜やのどかを見捨てることは出来ないし、最悪は自分が助けることになるだろう

それを考えるとしかたなかった


「お前達の魔法はもう少し待て、宮崎のどかがどうなるかハッキリしてからだ。 一緒に教えた方早いからな」

エヴァは木乃香や夕映を見て話した

「わかったえ」

「わかったです。」

二人は素直に頷いた


そうして横島とエヴァはネギの試験をすることになった…


「試験はどんなことをするのですか？」

刹那はエヴァに聞いた

「まだ考えておらんが… 精神的な試験になるだろうな」

エヴァはニヤリとして答えた


刹那や木乃香や夕映はエヴァの意地悪な笑みに少し引いていた