横島の発言に
刹那や木乃香や夕映は、横島がそこまで言うような環境に自分達がいると思うと少し複雑だった


ピンポーン

その時インターフォンの音がした

「客かな？ ちょっと待っててな。」

横島は玄関に向かった

ガチャリ

ドアを開けると

「こんにちは、近くに来たので…」

来客は茶々丸だった

「おう！ 茶々丸ちゃんか～ 入ってよ。 俺の友達が居るから紹介するよ」

「いえ、お邪魔なら帰りますが…」

遠慮がちな茶々丸を横島は庭先まで連れて行った

「あれー茶々丸さんやないの！」


木乃香達も茶々丸も驚いていた

「あれ？ みんな知り合いか？」

横島も驚き首を傾げながら聞いた

「同じクラスメートなんです。」

夕映が説明した

「そうなんだ～ 俺はこの前茶々丸ちゃんと近くで知り合ってな～ 茶々丸ちゃんは猫に餌をあげてたんだ 優しいよな～」

横島は、にこやかに話したが茶々丸は少し恥ずかしそうにしてた

「猫さんに餌あげてたん？ 本当に優しいな～ うちも今度行きたいわ～」

木乃香は笑顔で茶々丸に話していた

「ってかみんな同じクラスとはな～ すごい偶然だな… 茶々丸ちゃんは今日は何か用があったのか？」

横島は少し考え込みながら茶々丸に聞いた

「いえ…　特には… ただ笛を…」

茶々丸は遠慮がちに話した

「笛ってなんですか？」

「ああ、俺がこの前少し吹いていたんだよ。 茶々丸ちゃんは笛が聞きたくてきたのか～」


夕映が横島に聞いくと横島が説明して笛を出した

みんなが見守る中、横島は笛に口をつけ吹き始める

ピュルルリリリ～～
ピュリリリリ～～

横島の笛からは
悲しく寂しいような音色が響き渡った…

初めて聞く木乃香や刹那や夕映は、その悲しく美しい音色に聞きほれていた……


横島が笛を吹き終えてみんなを見ると少し涙ぐんでいた

「横島さん…」

刹那がつぶやいたら夕映が続けて話した

「とても素晴らしかったです。 悲しく寂しい曲でした…」

「これはネクロマンサーの笛といってな、 成仏したい霊や悪霊を慰め成仏させる笛だからね」

「そっか 茶々丸さんがまた聞きたくなるのもわかるな～ うちもまた聞きたいもんな」

木乃香が茶々丸と横島を見ながら笑顔になって話した

「すいません、ワガママを言いまして……」

茶々丸が頭を下げるが横島が苦笑いしながら茶々丸の頭を上げさせる

「俺の笛で良かったらいつでも吹いてあげるよ。 みんなも茶々丸ちゃんもいつでもおいで、美少女は大歓迎だ！」

横島はみんなを見て笑顔で言った
木乃香も刹那も夕映も茶々丸までもが、照れていた……

だが横島は気がつかなかった
横島の鈍感は治ってないようだ……



それからしばらくしたある日
横島に夕映と木乃香から電話があった

「横島さん、少し危険な場所に行くので助っ人に来て欲しいんですが…」

「いいよ 何処に行けばいいの？」

「では夜に迎えに行きます」

そうして夜に木乃香と夕映が横島を迎えにきた

横島が夕映達に案内されていくと
中学生の女の子が何人かと子供が一人いた

「このか、その人誰？」

オレンジ色の髪を鈴でツインテールにした女の子が、横島を見て木乃香に話してきた

「彼は横島忠夫さんや。 すごい強いから助っ人をたのんだんや～」

「横島忠夫だよ。 みんな木乃香ちゃんや夕映ちゃんの友達か？ よろしくな！」

木乃香が横島を紹介して、横島が軽くみんなに話しかけた

「ほほ～ それは気になるでござるな…」

「手合わせしてほしいアル」

「夕映と木乃香にこんな知り合いがいるとは知らなかったわ～」

「よろしくねー」

上から楓、古、ハルナ、まきえの準に話してきた

「あはは… 個性溢れるメンバーだな～ で、何しに行くの？ しかも子供を連れて…」

横島は若い女性に押され気味だったがふとパジャマを着た子供が目に入った

「彼が私たちの先生のネギ先生ですよ。」

「ネギ・スプリングフィールドです。 すいません、僕の生徒がご迷惑をかけたみたいで…」

夕映がネギを紹介して、ネギが眠そうに挨拶してきた

「君が噂の… 木乃香ちゃん達から聞いてるよ 大変だな～ 今日はよろしくな」

横島はネギと握手した