その一

「契約執行180秒間 ネギの従者 神楽坂明日菜!」


ネギはすかさず明日菜に魔力を送る

明日菜では月詠の相手は難しかった

だがネギとのコンビネーションでなんとか戦っていく…



しかしその時

木乃香の居た方に巨大な鬼神が復活する!


そのあまりの大きさにネギ、カモ、明日菜は絶句する



「やっと召喚したみたいだね… 君たちに勝ち目はないよ」

フェイトは鬼神を見て横島に話した


「勝ち目が無い戦いには慣れてるよ…」

横島は冷たく呟いた


その頃刹那は鬼神を召喚した千草と、捕まっている木乃香の前に着いた


「一足遅かったですな~ 喚び出しは終わりましたえ。 後はお嬢さまの魔力で制御するだけ… 二面四手の巨駆の大鬼 『リョウメン スクナノカミ』 千六百年前に打ち倒された飛騨の大鬼神や」


千草は刹那に勝ち誇っていた

「天ヶ崎千草! お嬢さまを返してもらうぞ」

刹那は千草に向かって近づく…


「はっ…早い!! 近過ぎてスクナの力が使えん 猿鬼! 熊鬼!」
  
刹那のスピードに驚きスクナで、迎撃出来ないと悟った千草は式神を呼び出した

「は~~!!」


ズシャ!


刹那はスピードに乗って式神を一刀両断した

そして刹那は木乃香を助け出した


「お嬢さま! 大丈夫ですか!!」

刹那は木乃香に呼びかける


「ああ… せっちゃん やっぱり助けに来てくれた!」

木乃香は嬉しそうに微笑んだ

安心した刹那は横島の方に逃げていく

「せっちゃん… その背中の羽と髪は…?」

木乃香は刹那を見てウットリしていた

「これは…」

刹那はその時初めて自分の髪が綺麗な金色をしているのに気が付いた…

刹那もどうなってるのかよくわからなかった

「綺麗な髪と羽… なんか天使みたいやなー」


木乃香は微笑んて言った

刹那は木乃香の言葉にホッとした…


自分がいままで恐れていた真実を

木乃香は綺麗と言った

そのことが本当に嬉しかった



横島は刹那が木乃香を助け出して、こちらに向かっているのを見ながら戦っていた


そしてフェイトを倒すタイミングを探していた


フェイトの魔法は横島には効かなかった

横島は凄まじいスピードですべてかわしていた

距離を開けたら、魔力砲と狐火で攻撃して戦っていた


フェイトと横島はお互い本気では無い戦いを続けていた


横島にはフェイトの背後に迫る影が見えた…


横島は影に合わせて最後の攻撃を繰り出す


ズシャッッアー


影はフェイトの腹を貫いた


「私が大人しくしている間に随分好き勝手やったな…」

影はエヴァだった

「クッ… 何者だ? 僕に気づかせないで攻撃するなんて…」


フェイトは不愉快そうな顔ですぐに逃げ出して距離をとろうとする


しかし…

横島はその隙を逃がさなかった

「竜神剣奥義… 逆鱗竜牙!!」


横島の竜神剣は槍のように鋭く伸びていた

ズバッッッ!!


横島の技は超スピードの竜気を込めた突きだった


横島の一撃はフェイトの右腕を肩から貫いた!


「トドメだ!」

横島とエヴァはフェイトにトドメを刺すために近づいた
フェイトはちぎれた右腕を持ち消えていった…


「また逃げたな…」

横島は少し悔しそうに言った

「最初から消す気はなかったんだろう…」

エヴァは横島に呟いた

「ああ、正体不明の連中を敵に回す気はないからな… 撤退してくれたらいい… 力もまずいのは使ってないしな」


横島はそう言ってネギや明日菜を見た

「あっちには詠春とチャチャゼロが行った。 じきにかたずくだろう…」

エヴァは状況を考えてる横島に話した

「エヴァちゃん助かったよ 必要以上に力を見せる前に撃退出来た」

横島はエヴァに礼を言った

「私に気が付いて合わせたのはさすがだな… 気配は完全に消してたのだがな」

エヴァはニヤリとして話した

「封印はといたからな… 戦闘中も心眼が使える。 俺の心眼は小さな魔力の流れも見えるからな」

横島は苦笑いしていた


その時木乃香を抱えた刹那が来た


「横島さん!」

木乃香は横島に抱きついた
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