その一

それから横島達はアスナと刹那とバッタリ会ってしまった…

ネギがアスナに倒れ込んでしまうし

横島と詠春は刹那とアスナの裸をしっかり見てしまった


そんなドタバタしたことがあり、夜は更けて行く…



そんな中
敵は動き出していた

「コラ 新入り! あんたが追わんでえーゆーからほっといたら、本山に入ってしもうたやないか!」


千草はフェイトに文句をつけていた


「大丈夫ですよ。 僕に任せて下さい。」



フェイトは静かに屋敷に転移して潜入した


「また会ったな… いい加減人さらいをやめてくれないか?」


フェイトが後ろを向くと横島が立っていた

「横島忠夫… 僕の後ろに回った人間は初めてだよ だが、君と遊ぶつもりはない…」


フェイトはそのまま水を使った転移で消えていった

「ちっ! いきなり逃げかよ」


横島は木乃香の元に急いだ



フェイトはそのまま転移を繰り返し、横島から逃げつつ屋敷の人間を石化していった…



ネギ、アスナ、刹那も同じ頃

屋敷の中で石化された人達を発見していた

「何… これは?」

アスナは石化した人をよく見る

「アスナさん! これは魔法で石化されてます! 木乃香さんが危ない!」

ネギ、アスナ、刹那は木乃香を探して走る



「何者だ!」

エヴァは目の前に転移してきたフェイトを引き裂いた!


しかしフェイトはまた水を使って逃げ出したようだった

「マスターご無事で?」

茶々丸がエヴァに駆け寄る

「マズいな… 奴一人に木乃香を捕らわれて逃げの一手をされたら危ないぞ。」

エヴァと茶々丸も木乃香を探して屋敷を進む



横島は心眼を使って、風呂場の脱衣場で木乃香を抱えたフェイトを見つけ出した

「ちっ! 逃がすか!」

横島は念話で刹那、エヴァ、茶々丸に語りかける


横島は仮契約カードを使わなくても、念話が使えるようだった


「風呂の脱衣場に木乃香ちゃんと白髪のガキがいる! 近くにいたら向かってくれ」


その声に刹那とエヴァ達は急いで脱衣場に向かう


横島は心眼で見ている脱衣場に瞬間移動をする


脱衣場では気絶した木乃香を抱えるフェイトがいた


「木乃香ちゃんを放せ!」

横島はフェイトに叫ぶと同時に神剣を出した

神剣を構えてフェイトを睨む

「君は危険だね… 僕は目的は達したから引かせてもらうよ」


横島はその瞬間フェイトに斬りかかる!

しかし
後少しで逃げられてしまう…


その時、刹那とネギとアスナとエヴァと茶々丸がやって来た

「横島さん、お嬢様は!?」

刹那は焦って横島に聞くが、横島は悔しそうにしていた

「逃げられた。 最初から俺達は無視で木乃香ちゃんを連れて逃げ出した」

横島は自分の浅はかさが許せなかった


油断が何を生むか、一番理解していたはずだった


「横島さん… 申し訳ない… 本山の守護結界を過信していました。」

詠春は下半身を石化されていて、ゆっくり石化が進行していた


「詠春、貴様ほどの力を持ちながら…」

エヴァは詠春の実力を知るからこそ詠春の油断を嘆いていた

「なさけない。 かつてのサウザンドマスターの盟友が…」

「話は後にしましょう。」

横島はそう話すと文珠【解/呪】で詠春の石化を治した


「すごい… あれほどの石化を一瞬で…」

詠春、ネギ、カモは驚き横島を見ていた

「俺は敵を追いかけて木乃香ちゃんを取り返してきます。 後はお願いします。」

横島は詠春にそう話すがエヴァが止める
「待て横島! 一人で行くつもりか? いくらお前でも一人では無理だ!」


「そうです! 私も行きます!」

「僕も助けに行きます!」

「私だって行くわよ!」

エヴァの話に刹那、ネギ、アスナが横島と一緒に行くと言ってきた


「一人で大丈夫だよ。 俺一人なら誰にも負けない!」


横島は自分への怒りが収まらなかった

「それで、全てが終われば消えるつもりか?」


エヴァが横島を見て静かに話した


「ええ! そんな…」

刹那が叫んで、茶々丸、ネギ、アスナ

みんなエヴァの言葉にショックを受けていた


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