その一
刹那対月詠
横島対フェイト
その凄まじいスピードと戦いに観客は驚き喝采していた
横島対フェイトはお互いに全力では無かった
横島はお互いに魔法障壁も霊波バリアーも無く、純粋に体術の戦いだった
フェイトは魔力を、横島は霊力を拳に込め戦う
「強えな~」
横島は戦いながらフェイトに話しかけた
「君も強いね… 僕についてこれるとは… 全力を出す気は無いのかい?」
フェイトは表情を変えずに横島に答える
「俺達が本気で戦えばこの辺がみんな瓦礫の山になるだろ~」
横島はあくまでフェイトを探るように軽口で話す
「僕は君を倒す必要はないよ…」
フェイトも横島を探るように無表情で話す
その戦いを興味津々に見ていたのはエヴァだった
やってくる妖怪を適当にあしらい横島の戦いを見つめる
エヴァと茶々丸に守られる木乃香に敵は手を出せない
あやか達は
あやかと千鶴が意外に強く、妖怪もあやか達を傷つける気はないため
いい勝負になっていた
そんな中
少し離れた場所にいた天ヶ崎千草は焦っていた
妖怪を使い木乃香を自分の方に追い込む予定だったが、エヴァと茶々丸のせいで一向に木乃香がこちらにやってこない
千草はエヴァの正体には気づいておらず、少し強い中学生としか考えて無かった
「ちっ! 月詠も新入りも決着がつかないし、妖怪共は使えない… どいつもこいつも…」
悔しそうに呟いてイライラしていた
刹那対月詠の戦いは決着の様子が見えなかった
月詠は戦いを楽しんでいるし
刹那も決定打にかけていた
刹那は他の様子を見て、木乃香の安全を確認して再び月詠に斬りかかる
横島対フェイトはお互い決着をつける気は無く
バトルを続けていた
お互いガードが固く様子見の戦いは、進展の気配さえ無かった…
横島は待っていた、千草が動くのを…
エヴァと茶々丸なら魔法を使わずに千草に勝てる
ある意味、戦闘力では千草が一番低いと読んでいた
符術使いの千草は人目のあるこの場所では満足に戦えないだろう…
自分と刹那が危険なフェイトと月詠を抑えれば、この場は引くだろう
そう考えて千草の出方を待っていた
戦いは一向に進展しない…
その焦りに千草はとうとう我慢出来ずに動き出した
「こうなったら、ウチがお嬢さまを捕まえるしかない」
千草は鬼を召喚して人ごみに紛れて木乃香に近づく…
護衛はガキだけだ…
その油断がいけなかった
「何をしている…。」
千草が見物客より前に出て、妖怪に紛れてエヴァが、横島を見ていたその反対側から近づいていた
エヴァはギロッと千草を睨む
「ヒッ!! 気がついてたんか!?」
千草は驚きエヴァと木乃香と茶々丸を見る
エヴァは千草を睨みつけ、木乃香は不安そうにしていた
茶々丸は木乃香を守るように後ろにいて様子を見ていた
「貴様のような三流の小悪党の考えなどお見通しだ」
エヴァの余裕のある態度に千草は一瞬怯んだ
だが千草にはエヴァの能力を見抜く力は無かった
「所詮はガキや! お嬢様は頂く!」
千草は鬼を木乃香に向かわせる
鬼はエヴァと茶々丸を無視して木乃香を攫おうとする
「茶々丸…」
「はい、マスター」
エヴァが茶々丸の名を呼ぶと茶々丸は鬼に近づいて、鬼を殴り飛ばした
パキッ!!
「キャーー!!」
鬼は千草の方に飛んでいき
千草を巻き込み川に落ちた
ドッポーン!!
「くだらんな… 茶々丸ご苦労だった」
エヴァは当たり前のようにつぶいた
「エヴァちゃん、茶々丸さんありがとうな」
木乃香は守ってくれた二人に笑顔でお礼を言った
「気にするな。 くだらない余興だっただけだ」
「たいしたことはありませんよ」
エヴァも茶々丸も笑顔になり木乃香と話した
その少し前
刹那の戦いはまだ拮抗していた
刹那は千草とエヴァの様子を見て
こちらも決着をつけなければと思っていた
キーン!!
刹那は月詠の攻撃に夕凪を手放した
「刹那センパイ… 終わりですえ」
月詠は剣の無い刹那に攻撃をしかける!
「アデアット!」
刹那は仮契約ガードを使った
横島対フェイト
その凄まじいスピードと戦いに観客は驚き喝采していた
横島対フェイトはお互いに全力では無かった
横島はお互いに魔法障壁も霊波バリアーも無く、純粋に体術の戦いだった
フェイトは魔力を、横島は霊力を拳に込め戦う
「強えな~」
横島は戦いながらフェイトに話しかけた
「君も強いね… 僕についてこれるとは… 全力を出す気は無いのかい?」
フェイトは表情を変えずに横島に答える
「俺達が本気で戦えばこの辺がみんな瓦礫の山になるだろ~」
横島はあくまでフェイトを探るように軽口で話す
「僕は君を倒す必要はないよ…」
フェイトも横島を探るように無表情で話す
その戦いを興味津々に見ていたのはエヴァだった
やってくる妖怪を適当にあしらい横島の戦いを見つめる
エヴァと茶々丸に守られる木乃香に敵は手を出せない
あやか達は
あやかと千鶴が意外に強く、妖怪もあやか達を傷つける気はないため
いい勝負になっていた
そんな中
少し離れた場所にいた天ヶ崎千草は焦っていた
妖怪を使い木乃香を自分の方に追い込む予定だったが、エヴァと茶々丸のせいで一向に木乃香がこちらにやってこない
千草はエヴァの正体には気づいておらず、少し強い中学生としか考えて無かった
「ちっ! 月詠も新入りも決着がつかないし、妖怪共は使えない… どいつもこいつも…」
悔しそうに呟いてイライラしていた
刹那対月詠の戦いは決着の様子が見えなかった
月詠は戦いを楽しんでいるし
刹那も決定打にかけていた
刹那は他の様子を見て、木乃香の安全を確認して再び月詠に斬りかかる
横島対フェイトはお互い決着をつける気は無く
バトルを続けていた
お互いガードが固く様子見の戦いは、進展の気配さえ無かった…
横島は待っていた、千草が動くのを…
エヴァと茶々丸なら魔法を使わずに千草に勝てる
ある意味、戦闘力では千草が一番低いと読んでいた
符術使いの千草は人目のあるこの場所では満足に戦えないだろう…
自分と刹那が危険なフェイトと月詠を抑えれば、この場は引くだろう
そう考えて千草の出方を待っていた
戦いは一向に進展しない…
その焦りに千草はとうとう我慢出来ずに動き出した
「こうなったら、ウチがお嬢さまを捕まえるしかない」
千草は鬼を召喚して人ごみに紛れて木乃香に近づく…
護衛はガキだけだ…
その油断がいけなかった
「何をしている…。」
千草が見物客より前に出て、妖怪に紛れてエヴァが、横島を見ていたその反対側から近づいていた
エヴァはギロッと千草を睨む
「ヒッ!! 気がついてたんか!?」
千草は驚きエヴァと木乃香と茶々丸を見る
エヴァは千草を睨みつけ、木乃香は不安そうにしていた
茶々丸は木乃香を守るように後ろにいて様子を見ていた
「貴様のような三流の小悪党の考えなどお見通しだ」
エヴァの余裕のある態度に千草は一瞬怯んだ
だが千草にはエヴァの能力を見抜く力は無かった
「所詮はガキや! お嬢様は頂く!」
千草は鬼を木乃香に向かわせる
鬼はエヴァと茶々丸を無視して木乃香を攫おうとする
「茶々丸…」
「はい、マスター」
エヴァが茶々丸の名を呼ぶと茶々丸は鬼に近づいて、鬼を殴り飛ばした
パキッ!!
「キャーー!!」
鬼は千草の方に飛んでいき
千草を巻き込み川に落ちた
ドッポーン!!
「くだらんな… 茶々丸ご苦労だった」
エヴァは当たり前のようにつぶいた
「エヴァちゃん、茶々丸さんありがとうな」
木乃香は守ってくれた二人に笑顔でお礼を言った
「気にするな。 くだらない余興だっただけだ」
「たいしたことはありませんよ」
エヴァも茶々丸も笑顔になり木乃香と話した
その少し前
刹那の戦いはまだ拮抗していた
刹那は千草とエヴァの様子を見て
こちらも決着をつけなければと思っていた
キーン!!
刹那は月詠の攻撃に夕凪を手放した
「刹那センパイ… 終わりですえ」
月詠は剣の無い刹那に攻撃をしかける!
「アデアット!」
刹那は仮契約ガードを使った