その一

一方
ネギ達は小太郎との戦いを再開していた


ネギは自らの秘策で戦いに挑む

「ラス・テルマ・スキル・マギステル 風精召還 剣を執る戦友!! 迎え撃て!!」


ネギは呪文を詠唱して、風の精霊による自身の複製を作り出して小太郎に放った

「こんなもん!!」

小太郎は格闘でそれを撃破していく


「魔法の射手 連弾・雷の17矢!!」

ネギは小太郎が近づく前に魔法の矢を放った


魔法の矢は小太郎にダメージを与えていく


「ラス・テルマ・スキル・マギステル 闇夜切り裂く一条の光 我が手に宿りて敵を喰らえ 白き雷!!」


ネギは次々に魔法を放ち

小太郎に直撃して吹き飛ばした



「ちょっと何よ スゴイじゃん!!」

「やったぜ!! さすが兄貴! 遠距離からのフェイントを含めた3連発!! 対戦士魔法戦闘の基本だぜ!?」


アスナとカモはすでに勝ったと思ってるようだ

「いえ!まだです!!」

チビ刹那が叫ぶが…

小太郎はすでに接近して来ていた


「なかなかやるやないかチビ助! 今のはまともに倉ったらヤバかったわ」


小太郎は守りの護符でネギの魔法を防いだようだった


(今ので決めれなかったんはミスやな… 俺の勝ちや)

小太郎は接近した以上勝ちを確信していた


「来なさい! 同じ戦士同士相手になるわ」

アスナがハリセンを構えて小太郎を攻撃する

小太郎はアスナの攻撃をかわして、ネギに接近して殴って格闘に持ち込んだ


「姉ちゃん、俺は戦士ちゃうぜ! 狗神使い 言うんや 覚えとき」


小太郎は影から狗神を出した

黒い狗神はアスナに向かった

「なっ 何アレ あいつの影から変な犬が!」

アスナは見知らぬ技に驚いていた

「え…と 式神のようなものです。 アスナさんのハリセンなら一発で倒せます!」


チビ刹那は混乱するアスナに説明した

「お前ら、あの姉ちゃんと遊んでやり」

小太郎は狗神にアスナの足止めを命じて、自分はネギに集中する


狗神はアスナに攻撃はせずに、ジャレついていく


「ちょっと… やめてよ!」
アスナはハリセンで狗神を一匹ずつ消していくが数が多いため苦戦する


「アスナさん、もう少し距離を保って冷静に…!」

一対多数の戦いに慣れないアスナにチビ刹那がアドバイスする


その隙に小太郎はネギをボコボコにしていく

「ありゃヤバいぜ!あの攻撃力を兄貴の魔法障壁が消えてマトモにくらったら死ぬ!」

カモはアスナの肩に捕まりながら焦っていた


「ハハハハ 護衛のパートナーが居ないと、西洋魔術師なんてカスみたあなもんや 遠距離攻撃を凌ぎ呪文を唱える間をやらんかったら、怖くもなんともない」
ドカ!バキ!バキ!……

小太郎は手を休めずにネギを攻撃し続ける


ネギは殴られながらも意識を保ち、反撃のチャンスを狙う…


「勝ったで!! とどめ!!!」


小太郎が渾身の一撃をネギに放とうとする


その時ネギの表情が変わる


「契約執行 0・5秒間 ネギ・スプリングフィールド」


ネギは自らを魔力で強化して小太郎の攻撃を受け止め、カウンターで殴った!


ゴン!!


小太郎は宙に吹き飛ばされる


「ラス・テルマ・スキル・マギステル 闇夜切り裂く 一条の光 我が手に宿りて 敵を喰らえ」

ネギは落ちてきた小太郎を手で受け止めた

「白き雷!!」


ズバァァーーン!!

ネギの魔法が小太郎に完全に直撃した


「ネギーー!!」

「おおお、やった!」

狗神と戦っているアスナとカモが叫ぶ!


「どうだ! これが西洋魔術師の力だ」

ネギはトドメをささないで攻撃をやめていまう


「やった!」

「ヒヤヒヤさせやがるぜ兄貴 付け焼き刃の魔力パンチを素人が達人相手に確実に当てるために、決定的な反撃のチャンスをうかがうしかなかったとはいえよぉ…」


ネギとアスナとカモは勝ったと思い気を抜いていた


「ネギ先生! 相手の戦闘不能を確認するまで油断しないで下さい!!」

チビ刹那がネギに叫ぶ

「えっ!!」

ネギとアスナがチビ刹那の声に小太郎を見ると立ち上がっていた


「た…ただの人間にここまでやられたのは初めてや… …さっきのは取り消すで…… ネギ… スプリングフィールド」
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