その一

ネギとアスナの戦いは苦戦していた

魔法は使えるが戦闘経験がないネギと
横島に剣や動きを習っているがこちらも実戦経験がないアスナ

敵は学生服の少年…
犬上小太郎と巨大な蜘蛛の式神

能力的には負けてはないが、経験が違いすぎた


「せっかく戦えるのに、俺はザコのお守りかよ~」

小太郎は残念そうに話した


ネギは杖を構えて、アスナはアーティーファクトのハリセンを出した


「ザコってどういう意味だ!」

ネギがムッとして声を荒げた

「本命は横島って兄さんやろ? お前は対したことないやん。 ネギ・スプリングフィールド… 英雄の息子も対したこと無いな~」


小太郎はネギを挑発した

「ちょっとあんた! なんで私たちの邪魔をするの!」

アスナは小太郎を指差し詰め寄る

「俺は西洋魔術師が嫌いなだけや。 それに仕事だからな」

「じゃあ、引く気は無いのね。 ネギ!」

アスナは戦いが避けられないと判断した
ネギは悔しそうにしていたがアスナの声に動き出す


「契約執行90秒間 ネギの従者『神楽坂明日菜』」


ネギが魔力を送るとアスナは走り出す

「ガキだからって手加減しないわよ!」

アスナは蜘蛛の式神の上に乗る小太郎にハリセンで攻撃を仕掛けた!

バシッ!


小太郎のガードで防がれたが、アスナがそのまま蹴りを小太郎に当てて距離をとる


そして再び走り出して今度は式神にハリセンで一撃を加える!

バシッーン!!


式神はすぐに消えていった……


アスナはネギの前に戻り小太郎を警戒する…


「さすがだぜ姉さん! 契約執行をしているとはいえ、普通じゃあんなパワーだせねえよ! 戦い方もしっかりしてるしな!!」

カモは驚いてアスナに話した

「横島さんと刹那さんに修行をつけてもらってるのよ! あの二人に比べれば大したことないわ!」

アスナは得意気に話した

「あっはっは やるなーお姉ちゃん 式払いの妙な力を持つ女子中学生がいるゆーから守りの堅いの借りてきたのに、一発でお札に戻されてしもたわ」


小太郎は感心したように話した


「でもお前の方は大したことないな チビ助凄いのはお姉ちゃんの方や 女に守ってもらって恥ずかしいと思わへんか… だから西洋魔術師はキライなんや」


小太郎の挑発するような話にネギはまたムッとする

「ネギ先生! 挑発に乗ってはだめです! 冷静に戦って下さい。」

式神のチビ刹那がネギを落ち着かせようとする

「そうよネギ。 私たちはガキに勝つのが目的じゃないでしょ!! 親書を届けるのが目的でしょ!」


ネギは二人に言われて冷静さを取り戻した

「臆病風にふかされたか? ならこっちから行くぜ!」

小太郎はネギに攻撃をしかけようとした

「ネギ先生! 敵は戦士系です! アスナさんと連携して戦って下さい」


チビ刹那が言うとアスナがネギを庇い、小太郎と戦い出した

アスナは蹴りを交えながらハリセンで攻撃する。

バシ!バシ!バシ!

アスナの攻撃は当たるものの、小太郎にガードされダメージが与えられなかった…


「ラス・テルマ・スキル・マギステル」

小太郎はアスナの隙をついて、お札を数枚出してネギに近づいた

「風花 武装解除!!」


ズバー!!

ネギの魔法はお札で防がれた

小太郎はそのままネギを攻撃する

ネギは接近戦に弱く、魔法障壁で辛うじてふせいでいるが防戦一方だった


アスナの攻撃はたまに当たるものの軽いダメージだけだった。


横島はアスナに体の動きや剣術の基礎は少し教えたが、力の使い方や戦い方を教えていなかった…


その為、決定的な攻撃が出来ずにうまくあしらわれていた

そしてとうとうネギの魔法障壁が破られてネギは殴りとばされた


「ハハハ やっぱり西洋魔術師はあかんな 弱々や この分じゃお前の親父のサウザンドなんとかも大したことないんやろチビ助」


ネギは悔しそうに小太郎を睨む


「だめだ兄貴!」

「ネギ先生! ここは一旦引きます!」

カモはペットボトルの飲み物を投げる

チビ刹那が呪文を詠唱してペットボトルが爆発した


アスナはその隙にネギを抱えて、カモとチビ刹那と共に逃げて隠れた


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