その一

ネギは驚いた顔をしていたが真剣な表情になり頷いた

横島は今度はアスナを見て文珠を一つ出した文字は【防】だった

「アスナちゃんはこれを持っていけ。 これは一回だけ使える結界だ。 ポケットに入れておけばいい。 命の危機を感じたら自動的に発動する。 もし結界が発動したらネギを連れてすぐに逃げろ。 親書は所詮紙くずだ… 命をかける必要はないからな…」

横島は真剣な顔で聞くアスナに文珠を渡した

「ありがとう横島さん、 必ずネギを連れて帰るから!」

アスナは笑顔で話してネギと走って行った


「いいのか横島? 文珠を渡して…」

エヴァが呆れたように横島に話した

「ああ、一回だけなら問題ないだろ? よほど特殊な使い方しなければ、ただのマジックアイテムと同じだからな」


横島がそう話していると突然顔色が変わる

「やっぱり敵だったな… 敵は4人に鬼を一匹召還してるな」

「ほー 予想より少ないな」


横島は卷族が見聞きした物がわかるため敵を監視していた

エヴァは横島の話を聞いて考えていた


「やっぱり、こちらの動きも監視されてるな…」

横島は困ったように話した

幸い今は木乃香はハルナや夕映と一緒にゲームに夢中だった

今横島は刹那とエヴァと茶々丸と相談していた


「敵を私に見せれないか?」

エヴァは敵を知らない為、横島に言った

横島は文珠【伝】をエヴァと茶々丸に渡して見せた


「ほ~ 奴がお前が言っていた要注意人物か… 茶々丸誰かわかるか?」

エヴァは茶々丸に入っているデータに照合する人物がいないか聞いた

「すいませんマスター、私のデータにもありません」

茶々丸は申し訳なさそうに話した

「いや気にするな。 やはり奴は普通ではないな… あの感じでは茶々丸や刹那では無理だな…」

エヴァも横島の話と自分で見た感じが一致していた

「だろ? 街中であんな奴と戦うのは相当不利だからな~」

横島は苦笑いして頭をかきながら話した

「刹那、神鳴流はお前がケリをつけろ! 横島は白髪のガキと戦わなければならん。 最悪、符術師と鬼は私と茶々丸でやる」


エヴァは考えを固め刹那にいい放つ

「はい、わかりました。 エヴァンジェリンさんは戦って大丈夫ですか?」

「魔法は使わんさ。 まあ見てるがいい。 奴ら如きに魔法はいらんよ」

エヴァは自信たっぷりの笑みを浮かべる

「エヴァちゃんは体術をなんか使えるはずだよ」

横島が刹那を見て話した

「よくわかったな…」

エヴァはその話に関心したように話した

「エヴァちゃんの体裁きとか、動き方を見てたらなんとなくな… それにエヴァちゃんくらい強いなら魔法以外にも攻撃手段を持ってて当然だろ?」

横島は当たり前のように話したが
エヴァは横島の人を見抜く目に改めて感心していた


それからしばらくは横島達はゲーセンにいたが
その場にのどかが居ないのに気がついたのは、ネギが居なくなってしばらくしてからだった…


横島は心眼で遠視してのどかを探したら、やはりネギを追いかけていた

「のどかちゃんはネギを追いかけたな…」

横島は隣の刹那に話した


エヴァと茶々丸は別な場所でゲームをしていた

意外にもエヴァはゲームをやるらしい…

「今からでは止められませんね…」

刹那は横島と二人っきりで少し顔が赤かった

「しかたないよ、でものどかちゃんは頑張るな~」

横島は自分たちやネギを出し抜いて追いかけたのどかに感心していた


「刹那ちゃん! ネギは敵の罠にかかったみたいだ! さっきの学生服のガキによる空間系の罠みたいだな…」

「わかりました! ネギ先生に伝えます!」


「横島さん! もう遅いみたいです」

刹那は困ったような顔で話す

「刹那ちゃん、悪いが式神で二人に助言してやってくれ… あの二人だとどうにもならん」

横島は疲れたように刹那にお願いした


横島は卷族によって敵が命は取らないのを聞いていた為
助けには行かないことにした

最悪文珠が使われたら横島にわかるので、その時に転移して行けば大丈夫だと思った
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