その一

横島は驚いたようにネギを見た

「お前、のどかちゃんと仮契約したのか?」

ネギは慌てて昨日のラブラブキッスを説明した


「僕は知らなかったんだ、カモ君と朝倉さんが計画して… 偶然にものどかさんだけ仮契約が成立してしまって……」


ネギは困ったように言い訳をした
カモはネギの後ろから逃げようとしていた

横島は栄光の手を出して、霊波で針を10本作ってカモの周りに投げた!


プスプスプス……


カモは霊波の針で囲まれてしまった


「カモ… 説明してもらおうか?」

カモが振り向くと笑顔の横島がいた

横島を見たネギは

(あれは笑顔じゃないよ~)

震えていた


だがこの場の誰も気がつかなかった…

横島が自分と木乃香と刹那の仮契約の話を誤魔化そうとしていた事実に…


昨日の話を詳しく突っ込まれる前に話を変えた事実に…


「いや… せっかくの修学旅行なんで楽しいイベントと兄貴のパートナーを増やそうと…」

カモは全身から汗を流しながら話した


「お前さ~ 魔法に一般人を巻き込むなって何度も話したろ?」

横島は困ったように話した

「横島先生、のどかさんには仮契約の事は秘密にしますから…」

ネギがカモをかばって話す

「しかたないな~ ネギ、戦いには巻き込むなよ… それとカモ、二度と無差別に仮契約を増やそうとするなよ。 両方同意したならいいがな…」

横島は呆れたように話した


「はい…」

「わかったぜ兄さん」


反省するネギと、イマイチ懲りてないカモだった


「で、お前達は同意で仮契約したのか?」

エヴァが突然話を戻した

横島は誤魔化せたと思っていたがエヴァは無理だったらしい

「そうよね。なんだかんだと言って横島さんもしっかり仮契約したんだもんね」

アスナも面白そうに横島を見る


再び注目を集めて汗を流しながら困りだす横島


今まで見たことない横島が周りは新鮮だった

横島は今まで一歩引いた感じで
人に責められることなどなかったのだから…


今の横島は昔に比べて素晴らしく成長している

だが横島は色恋沙汰は成長して無かった…

というか
この数十年戦闘ばかりの毎日な上
彼女ができたのはルシオラだけだった


実際は横島に想いを寄せる女性はたくさんいた

横島に同化している女性達も横島が好きだから同化したのだ

だがその想いは戦乱の日々で告げられることはなく…

横島は知らないまま、彼女達が想いを抱いて横島に魂の一部を同化したのだった…


なので横島は凄まじいほどアンバランスな経験を持っていた


そんな横島にこの微妙な空間を処理する能力は無かった


そんな困り果てた横島に助けを出したのはやはり木乃香だった


「ウチとせっちゃんが勝手に仮契約したんやえ。 横島さんにお願いしても横島さんは誤魔化してしまうからな~」


笑顔でエヴァに話すがエヴァはなんとなく面白くない


エヴァも茶々丸も夕映も、横島が好きかと聞かれたら悩むだろう…

だが嫌いではない

そんな中木乃香と刹那の仮契約はなんか面白くなかった


カモはそんな人間関係を見て
横島の弱点を発見してニヤニヤしていた


「あの~ そろそろ今日の事を話し合った方いいと思うですけど…」

そんな中
時計を見ながらネギが恐る恐る話す


エヴァは面白くないがあまりこだわるのも大人気ないのでそこでだまった

横島は真剣な顔に戻り考える


「とりあえず、ネギとアスナちゃんが親書を届ければいいだろ 木乃香ちゃんの護衛に俺と刹那ちゃんは外せないしな…」

横島はネギ達を見て話した

「私は出来るだけ戦えないからな 正体がバレて闇の福音が復活した。 なんて噂がたてばシャレにならないからな…」

エヴァはネギ達を見て話した

「じゃあ、そうするか…」

そうして
その日の行動が決まった


横島達はバラバラにホテルを出て、途中で合流することにした


ところがそこで問題が起きた
のどかとハルナがネギと一緒に行動しようとネギに付いてきてしまった


集まったのは
横島、木乃香、刹那、茶々丸、エヴァ、ネギ、アスナ、夕映、のどか、ハルナ


横島達はしかたなく一緒に行くことにする

のどかとハルナはネギ一緒に行動しようとするだろう
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