その一
それから横島は部屋に戻ってゆっくりしていた
夕食の後は特にすることはなかった
生徒達は相変わらず元気で横島の部屋にも遊びに来たりしていた
そんな時
横島はふと魔法の力を感じた
「うん? ネギか? ホテルを包む魔法陣が出来たな…」
横島は心眼でホテルを包む魔法陣を見たが、なんの魔法陣かわからなかった
幸いに横島の結界を邪魔するものでは無いため放っておくことにした
その頃
カモと朝倉が
ネギを対象にした
くちびる争奪、ラブラブキッス大作戦を計画していた
カモと朝倉が横島を対象にしなかったのは怖かったからだ
だが、それでも魔法を使いネギとの仮契約を増やそうとしている二人は、夕方にキツくお説教されたが懲りてなかった
そして
夜も更けていった
横島は廊下やホテルの各所に隠しカメラが設置されてるのに気がついた
(何をやるつもりやら…)
苦笑いしながら横島は様子見の為に生徒を探した
見つけたのは準備中のカモと朝倉だった
「朝倉さん、監視カメラつけて何しようとしてるかわからないが、ホテルの人に迷惑はかけないようにな… せっかくの修学旅行だし遊ぶのはいいがな」
横島は元々魔法や戦いには厳しいが
それ以外は気にしない性格だった
基本的に他人に迷惑かけなければいい
と言う考えがあり、自分も決して真面目な学生では無かったのだから…
朝倉は夕方に横島にキツく言われて少しビビっていたが、今は普通な横島なので安心した
「はい、ホテルの人には迷惑かけませんよ。 せっかくの修学旅行なんだし楽しまないと!」
朝倉はテンション高く話して去っていった
横島はこの時
まさか朝倉が仮契約魔法陣を使ったイベントをやるとは考えもしなかった…
そうして時間は11時を回ろうとした頃
エヴァと茶々丸はネギのラブラブキッスなど興味が無い為、部屋で静かに酒を飲んでいた
同じ部屋のクラスメイトはネギのラブラブキッスで朝倉の部屋に集まっていた
一方
横島は部屋で月を見ていた
コンコン…
横島の部屋をノックする音がした
「開いてるよ」
横島が言うと部屋に入って来たのは
木乃香と刹那だった
横島は二人を見て少し驚いた
「二人共どうしたこんな時間に?」
横島は不思議そうに木乃香と刹那に話しかけた
「みんなはネギ君と遊んでな~ うちとせっちゃんは暇だから横島さんの部屋に遊びに来たんよ。 もう寝てた?」
横島は少し苦笑いして話す木乃香を見て、また騒いでるんだろうな~
と思った
「みんな元気だな~ 若いしな。 俺は月を見てたんだ」
横島は笑顔で二人に話した
木乃香と刹那は安心したような顔で部屋に入った
「横島さん、若いな~って言ってると、おっさんみたいですよ?」
刹那が笑いながら横島に言った
「そうやえ、横島さんもあんまり年変わらないんやから」
木乃香は横島を諭すように話す
「アハハ… まいったな~ 彼女出来る前におっさんかよ~」
「もう~ すぐそうやって誤魔化すんやから~」
刹那と木乃香に突っ込まれ苦笑いしながら困ったように話すが
木乃香には通用しなかった
横島が誤魔化してるのがバレバレだった
「さて、2人ともせっかくの京都だし夜の散歩でも行くか?」
「えっ! いいの?」
「ああ、構わないよ。 どうせみんな遊んでるんだろ? 一応身代わりを置いて行けば大丈夫だよ」
横島の誘いに木乃香と刹那は嬉しそうにした
そして横島達は身代わりを置いて窓から出かけることにした
「それじゃ2人とも捕まってよ。 誰かに見つかりたくないから途中まで飛んで行こう」
横島が話すと木乃香と刹那は少し顔を赤らめて横島に抱きついた
2人は少し恥ずかしいが、横島の温もりと暖かさを感じることが出来て嬉しかった
ただ横島が自分達が抱きついても普通にしているのは少し不満だったが…
そうして横島は2人の腰に手を回して、しっかり抱き寄せるとゆっくり飛んで行った
木乃香と刹那は気がつかなかったが、横島のポケットには双文珠で【隠/行】が発動していた
横島が2人を連れ出したのは、京都に来てから敵がいた為に、純粋に修学旅行を楽しめていない2人にせめてもの思い出を残して欲しいと思ったからだった…
夕食の後は特にすることはなかった
生徒達は相変わらず元気で横島の部屋にも遊びに来たりしていた
そんな時
横島はふと魔法の力を感じた
「うん? ネギか? ホテルを包む魔法陣が出来たな…」
横島は心眼でホテルを包む魔法陣を見たが、なんの魔法陣かわからなかった
幸いに横島の結界を邪魔するものでは無いため放っておくことにした
その頃
カモと朝倉が
ネギを対象にした
くちびる争奪、ラブラブキッス大作戦を計画していた
カモと朝倉が横島を対象にしなかったのは怖かったからだ
だが、それでも魔法を使いネギとの仮契約を増やそうとしている二人は、夕方にキツくお説教されたが懲りてなかった
そして
夜も更けていった
横島は廊下やホテルの各所に隠しカメラが設置されてるのに気がついた
(何をやるつもりやら…)
苦笑いしながら横島は様子見の為に生徒を探した
見つけたのは準備中のカモと朝倉だった
「朝倉さん、監視カメラつけて何しようとしてるかわからないが、ホテルの人に迷惑はかけないようにな… せっかくの修学旅行だし遊ぶのはいいがな」
横島は元々魔法や戦いには厳しいが
それ以外は気にしない性格だった
基本的に他人に迷惑かけなければいい
と言う考えがあり、自分も決して真面目な学生では無かったのだから…
朝倉は夕方に横島にキツく言われて少しビビっていたが、今は普通な横島なので安心した
「はい、ホテルの人には迷惑かけませんよ。 せっかくの修学旅行なんだし楽しまないと!」
朝倉はテンション高く話して去っていった
横島はこの時
まさか朝倉が仮契約魔法陣を使ったイベントをやるとは考えもしなかった…
そうして時間は11時を回ろうとした頃
エヴァと茶々丸はネギのラブラブキッスなど興味が無い為、部屋で静かに酒を飲んでいた
同じ部屋のクラスメイトはネギのラブラブキッスで朝倉の部屋に集まっていた
一方
横島は部屋で月を見ていた
コンコン…
横島の部屋をノックする音がした
「開いてるよ」
横島が言うと部屋に入って来たのは
木乃香と刹那だった
横島は二人を見て少し驚いた
「二人共どうしたこんな時間に?」
横島は不思議そうに木乃香と刹那に話しかけた
「みんなはネギ君と遊んでな~ うちとせっちゃんは暇だから横島さんの部屋に遊びに来たんよ。 もう寝てた?」
横島は少し苦笑いして話す木乃香を見て、また騒いでるんだろうな~
と思った
「みんな元気だな~ 若いしな。 俺は月を見てたんだ」
横島は笑顔で二人に話した
木乃香と刹那は安心したような顔で部屋に入った
「横島さん、若いな~って言ってると、おっさんみたいですよ?」
刹那が笑いながら横島に言った
「そうやえ、横島さんもあんまり年変わらないんやから」
木乃香は横島を諭すように話す
「アハハ… まいったな~ 彼女出来る前におっさんかよ~」
「もう~ すぐそうやって誤魔化すんやから~」
刹那と木乃香に突っ込まれ苦笑いしながら困ったように話すが
木乃香には通用しなかった
横島が誤魔化してるのがバレバレだった
「さて、2人ともせっかくの京都だし夜の散歩でも行くか?」
「えっ! いいの?」
「ああ、構わないよ。 どうせみんな遊んでるんだろ? 一応身代わりを置いて行けば大丈夫だよ」
横島の誘いに木乃香と刹那は嬉しそうにした
そして横島達は身代わりを置いて窓から出かけることにした
「それじゃ2人とも捕まってよ。 誰かに見つかりたくないから途中まで飛んで行こう」
横島が話すと木乃香と刹那は少し顔を赤らめて横島に抱きついた
2人は少し恥ずかしいが、横島の温もりと暖かさを感じることが出来て嬉しかった
ただ横島が自分達が抱きついても普通にしているのは少し不満だったが…
そうして横島は2人の腰に手を回して、しっかり抱き寄せるとゆっくり飛んで行った
木乃香と刹那は気がつかなかったが、横島のポケットには双文珠で【隠/行】が発動していた
横島が2人を連れ出したのは、京都に来てから敵がいた為に、純粋に修学旅行を楽しめていない2人にせめてもの思い出を残して欲しいと思ったからだった…