その一

「お姉さん、俺達をわすれちゃだめだよ。」

横島は神剣を出して構える
ネギも杖を持ち千草をつかまうようとした


その時
横島がいきまり後ろに斬りかかる!

キィィーン!

横島の剣は魔法障壁で止まっていた

その一瞬の出来事にネギや千草は驚いていた

横島が斬りかかったのは白髪の少年フェイト・アーウェンクスだった


「おや? よく僕に気がついたね?」

フェイトは少し驚いた様子で見ていた

「そっちこそ何者だ?」

横島は険しい表情でフェイトを睨んだ
一瞬心眼で見て、フェイトが人間ではないのがわかった
それに千草達とは格の違いすぎる敵だと理解した


「みんな一カ所に集まれ!」

横島はネギやアスナ刹那に叫んだ!

ネギ達は横島の真剣な表情に一斉に動き出す

刹那は月詠から距離を開けてアスナの元に行き、アスナの周りの式神に斬りかかる

「神鳴流奥義… 百烈桜花斬!!」

刹那は一撃で式神を撃破して、アスナと合流して月詠を警戒した


横島は素早く動き出して千草の横をすり抜けて、ネギとカモを抱えてアスナと刹那と合流した


月詠とフェイトが横島達と対峙して千草は後ろで見ている

「どうするつもりだい?」

フェイトは横島に話しかけて月詠は斬りかかるタイミングをみている

月詠には刹那が、フェイトには横島が対峙していた

「今日のところは帰るよ。」

横島がそう話すとフェイトは呪文を詠唱始める

「ヴィシュ・タルリ・シュタル・ヴァンゲイト 小さき王 八つ足……」


「横島さん! あいつが呪文を詠唱してます!」

「みんな、俺につかまれ!」

刹那の言葉に横島が刹那達に言うと横島の後ろにつかまっていた

「じゃ、俺達は帰るわ。 サイキック猫だまし!!」


横島の手が一瞬で光ってフェイトも月詠も千草も目を瞑る

その隙に横島は瞬間移動した…


「人質を見捨てて逃げた…?」

フェイトは何かを考えて千草に近づいた
「どうしたんや新入り?」

千草がフェイトに言うが、フェイトは木乃香のダミーを見て呟いた

「やられたね… お嬢様は偽物だよ」

フェイトの答えに千草は驚き木乃香を見るが、それでもまだわからない

フェイトが木乃香に触れて力を入れると木乃香は紙の人形にもどった


「なんやて!? うちまで気がつかないような術を使うなんて…」

「僕も彼らが逃げなかったら気がつかなかったよ。 半端じゃない術だよ」


千草は驚き悔しそうだがフェイトは無表情で話した

月詠は特に気にした様子もなくニコニコしていた



そして
瞬間移動した横島達はホテルの横島の部屋に来た

「ふー、危なかった~」

横島は表情を崩して言った

「あの一瞬で… 横島先生すごいですね 空間転移も使えるんですね…」

「すげー 空間転移は高等魔法だぜ!」

ネギとカモは突然の転移に驚きを隠せない

「悪いが俺の能力は秘密にしてくれ… 魔法使いにもな。 話したら俺に関する記憶を話した方も、聞いた方も記憶を全て消すからな!」

横島は少し厳しい表情でネギとカモに話した

ネギとカモは少し怯えてうなずいた


「横島さん、撤退したのはあの白髪の少年ですか?」

少し考え込んでいた刹那が横島に話した

「ああ、奴だけあまりに格が違う… 俺かエヴァちゃん以外だと戦いにもならないよ」

横島の話にネギとカモとアスナは絶句した

「兄さん、奴はそんなに強いんですかい?」

「ああ、俺も街中でネギやアスナちゃんを守りながら奴と戦うのは無理だ。 奴と戦えば街に被害が出る」

カモが恐る恐る横島に聞くと、横島が戦いの予想をする

刹那はある程度予想していたが、足手まといのように言われたネギとアスナは落ち込む

横島はそんな二人を見て苦笑いしてフォローする

「あんまり気にするな! 奴が強すぎるんだ… それに奴は人間じゃない。 詳しく霊視出来なかったからわからないがな…」

横島の心眼はかつての仲間のヒャクメのだが、その心眼は強力すぎる心眼のため神通力が無いと100%の能力は出せなかった。
今の横島は神通力をほとんど封印しているためわからなかったのだった
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