その一

修学旅行の一行は清水寺に来ていた

「横島ー! 凄い景色だな~ さすが清水寺だ!」

横島の服を引っ張ってエヴァがテンション高く喜んでいた
茶々丸は後ろで嬉しそうにエヴァを見ていた

「エヴァちゃん良かったな~ まあ15年ぶりだからな、そりゃ嬉しいよな」

「はい、あんなに嬉しそうなマスターは珍しいです。」

横島と茶々丸が話してるとネギや他のクラスメイトが移動しはじめた

「そうそう ここから先に進むと恋い占いで女性に大人気の地主神社があるです」

神社仏閣仏像マニアの夕映が説明すると、恋い占いと聞いた生徒が一斉に移動しだした


肝心の関西呪術協会の妨害は様子見程度の罠しか無く、
恋い占いの石の途中であやかとまきえが落とし穴に落ちたり、音羽の滝で水の代わりにお酒だったりと、妨害というよりはこちらの実力を図るだけだった

「横島さん、止めなくていいんですか?」


木乃香と刹那が横島のところにやってきて、少し呆れたように刹那が言ってきた
「親書の方はネギの仕事だからな、俺達は目立たない方いいよ。 幸い様子見の嫌がらせ程度だしな…」

「ネギ君も大変やな~」

横島も少し呆れたように木乃香や刹那を見ながら言って、木乃香はネギを見ながら心配していた


「ネギにはいい勉強だろ? 俺達は旅行を楽しめばいいよ」

横島は木乃香と刹那の頭を撫でながら笑顔で話した
頭を撫でられた二人も嬉しそうにうなずいていた


ネギや横島達は音羽の滝で酔っ払った生徒を他の先生に誤魔化して旅館に連れて行った


旅館の横島の部屋は一人部屋だった

部屋には刹那、エヴァ、茶々丸が集まっていた

「今日の夜も来そうだな~ そろそろ木乃香ちゃんを狙ってくるだろうな~」

横島がお茶を飲みながら困った顔で話した

「まず間違いなく来るだろうな、坊やが気持ち良く奴らの罠にかかったからな…」

「敵の目的が親書だけなら、新幹線で親書を持つネギ先生が見つかった後の嫌がらせはしなかったでしょう。 やはりお嬢様も狙われてる可能性は高いと思います」

エヴァが今日のネギの行動を思い出して呆れていて
刹那が厳しい顔で現状を話した

困った顔をしていた横島が、急に悪巧みを思いついたような笑みになった

「刹那ちゃん、身代わりの式神持ってたよね? それを俺の文殊で強化しておこうか… 本物の木乃香ちゃんにはエヴァちゃんの部屋で寝てもらってさ!」

意味を理解していたエヴァがニヤリと笑った

「なるほど… 今度はこちらが敵の様子を見るのか。」

「それはいい考えですね~ エヴァンジェリンさんの側なら敵も手は出せませんしね。」

刹那も意味を理解して関心していた

そうして夜の作戦が決まった

横島は一足先に露天風呂に入ったら中にはネギとカモがいた

「ようネギ。 露天風呂は珍しいだろ~」

「はい、横島先生。 日本はすごいですね 」

横島とネギは景色を見ながらゆっくり風呂につかっていた


横島が岩に背を預けて、景色を見ていると誰かが風呂に入ってきた

ガラガラ…

「横島先生、大変です。 刹那さんとエヴァンジェリンさんが風呂に入って来ました」

ネギが横島の方に来て隠れて言った

「しまった! ここは混浴なのか? ってかネギ! 隠れたら覗いてるみたいだろ!」

横島がネギに話すと刹那とエヴァが岩陰に人の気配を感じた

「誰だっ!」

ネギがとっさに逃げようとして刹那が敵だと判断して戦闘態勢に入る

エヴァは少し離れた場所で様子をみていた

刹那は真っ先に照明を破壊して辺りが暗くなる

「逃がすかっ! 神鳴流奥義 斬岩剣!!」

「刹那ちゃん! 俺とネギだよ!」

横島は真っ二つになった岩をよけて刹那に叫ぶ!

「横島さん!?」

刹那と横島は真っ裸で見合ってしまった…

刹那の視線は横島の体に釘付けになる。 服の上からではわからなかったが、無駄の無い肉体だった。

それに視線はさらに下がって横島の…

「大きい…」

刹那が顔を真っ赤にして呟く

一方横島も刹那の体を見てしまった
スラリとした細くて白く…

「綺麗だな…」

刹那と同時に呟く


「横島! 桜咲刹那! 何をやっとるかっー!!」

エヴァの突っ込みに二人は湯船に浸かり体を隠した

「すいません。 横島さん」

「いや、こっちこそすまん」

二人ともまだ顔が赤いままお互い逆を見ながら謝った

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