「いえ、実は僕… ６年前に父さんに会って助けられたんです…」

ネギが昔を思い出して話した


「なに！？ 奴が生きてるだと！ そんな… まあ殺しても死なん奴だとは思ったが… 生きてるなら必ず殴りに行ってやる！」


エヴァは興奮して叫んだ！


「エヴァちゃんがあんなに興奮するなんて初めてみたわ…」

アスナが驚いて話した

「呪いをかけられて忘れたままだからな～ そりゃ怒るだろ？」

横島が呟く

この場にエヴァの過去を知る人はいないため、エヴァがナギを好きだったのは誰も知らない

まあ最近は横島が気になるらしいが…


「エヴァちゃんなんか手掛かり知らないのか？」

横島がまだ興奮気味のエヴァに聞く

「知らんこともないが… ただで教える気はない。」

エヴァはネギを見て冷たく言ったがこれを見た横島が悪い笑みを浮かべて言った

「エヴァちゃん、今回は貸しにしとけよ。 ネギも貸しだからないつか返さないとだめだがいいか？」

困った顔をしたネギだがこの話にうなずいた


「ふん、まあ横島が言うならいいだろう… 京都だな… 京都には奴が一時期住んだ家があるらしい。 もしかしたら手掛かりがあるかもしれん」

エヴァは最低限を教えた
木乃香の父のことなどは言うつもりはなかった


「ちょうどよかったじゃん。ネギ…」

アスナが笑顔でネギに話すがネギは不思議そうな顔をしていた…


「ネギ… お前学校の行事くらい覚えておけよ… 来週から修学旅行で京都だろ…」

呆れたように話す横島
ネギとエヴァ以外は頷いていた

「本当ですか！ アスナさん！」

「茶々丸本当か！」

ネギとエヴァは同時に隣のアスナと茶々丸に叫んだ

「本当よ。 ネギは先生なのになんで知らないのよ～」

アスナはあきれ気味にいった

「マスター本当です。 マスターが居ない時にアンケートで決まりました。」


「うちのクラスは留学生も多く、ネギ先生も初めての日本ですので、日本文化を学ぶ意味でも京都がいいだろうと言うことで決まりまったです」

知らない二人に夕映が説明した


「いや～ 皆さんありがとうございます」

ネギは子供のように（子供だが）喜んでいた

「今回は私も行けるな～ うん楽しみだ！」

エヴァも珍しく喜んでいた


「エヴァンジェリンさんは何故あれほど喜ぶのでしょう？」

刹那が首を傾げながら呟いた

「マスターは日本文化が非常に好きですので… 特に京都は嬉しいのでしょう」

茶々丸が説明してみんな納得した



その日は
木乃香と茶々丸が中心に昼食を作り、横島達は賑やかな１日を過ごした



次の日
学園長に横島は呼ばれて学園長室にいた

「修学旅行中に関西呪術協会にネギが親書ですか…」

横島は嫌そうな顔全開でいた

「そう嫌そうな顔せんでくれ…」

学園長は困ったような顔で話した

「京都に行くだけなら親書は本当は必要ないでしょう？ 要は英雄の息子を利用して、東西の融和と不穏分子のあぶり出しにネギの修行ですか…」

横島の発言に学園長は冷や汗をかいていた

「間違ってはおらんがその言い方ではワシが悪者みたいではないか…」


「悪者ですよ。 ネギはまだ実戦に出せるレベルではありません。 問題が起きても知りませんよ！ 俺は木乃香ちゃんの護衛以外はしませんよ」


学園長は渋い顔をしていたが、横島は気にしないで学園長に迫って言い切った


「うーむ わかった。 木乃香の護衛は頼む、京都には木乃香を利用しようとする輩もいる可能性があるからのう。」


学園長はネギの補佐は無理だと判断したらしい…


「後、俺は魔法使いではないですから… 魔法使いのしがらみは関係ないです、その点は一緒にしないで下さいね。　木乃香ちゃんに万が一の時は力を使いますが後始末はよろしくお願いします」


横島は
この際はっきり言っておいた
自分は魔法使いではない
魔法使いの争いに関わるつもりがないと…

学園長は横島の思惑を理解して苦笑いしていた

「わかっておるよ 横島君が静に暮らしたいと言うことはのう。 万が一の時はこちらで誤魔化す。 木乃香は横島君が気に入っているみたいなんでな… 君に居なくなられても困るしのう」


「わかりました。 ありがとうございます」


横島はそうして学園長室を後にした


横島が居なくなって学園長はため息をついた…