その三
次の日になりこの日も放課後は早々に横島宅での勉強会を行っていた
中間テストまであと5日であり、部活動も休み期間なのだ
しかもこの日はまき絵に誘われた、和泉亜子・大河内アキラ・明石裕奈も来ている
「先生居ないけどいいの?」
「ちゃんと話してるから大丈夫だよ」
まき絵以外の三人が横島宅に来るのは明日菜の誕生日以来だったが、本人が居ないのに家に上がり込んでいいのか戸惑っていた
そんな三人にまき絵は、気にしないでいいからと慣れた様子で家に上がり込む
基本的に横島宅は鍵を閉めないのだ
家の敷地を囲むような結界があるし、土偶羅が監視してるため鍵が不要なのである
「ゆーな達も誘って来たよ~」
「明日菜達が真面目に勉強するなら私もちょっと頑張らないと、バカレンジャーに降格するかもしんないしね」
リビングではすでに明日菜達が勉強を始めており、裕奈達は真面目に勉強する明日菜達三人に若干驚きつつも自分達のバカレンジャー入りに危機感を強めていた
(これは私も本格的にやらないと危ないですね)
一方裕奈達まで勉強に来た現状に一番焦っていたのは刹那である
エヴァや茶々丸や刹那は明日菜達よりはマシだが、明日菜達の成績が上がればバカレンジャー入りが確実なのだ
エヴァと茶々丸は基本的に成績に興味がないからいいが、刹那は多少気になるようだった
その後は木乃香達に裕奈達を加えた一同は、多少賑やかに騒ぎながらも前日に横島が優先するように教えた部分を中心に勉強を進めていく
「ただいまー」
ある程度真面目に勉強していた一同だったが、小太郎が学校から帰宅すると裕奈達の視線は小太郎に集まってしまう
「先生の弟さん?」
「違うですよ。 知り合いの居候です」
年齢的に横島の弟かと勘違いする裕奈に、夕映は居候だと訂正する
そんな裕奈や亜子は小太郎に興味があるようで話し掛けるが、女の子とあまり接した事がない小太郎はサバサバした感じで若干冷たくあしらってしまう
「小太郎君、女の子には優しくしなきゃダメよ?」
「うわっ! ちづ姉、いつの間に!?」
「ゴメンね~ この子に悪気はないのよ~」
小太郎が裕奈と亜子の追求から逃げようとした時ちょうど千鶴と夏美がやって来て、千鶴は小太郎に女の子への対応がダメだと躾を始めていた
「那波さん手慣れてるわね……」
「ほらちづ姉、ボランティアで保母さんしてるから」
手慣れた感じで小太郎に躾する千鶴に驚いている裕奈達に、夏美は保母さんのボランティアの関係で子供の扱いが得意なんだと教えている
彼女は裕奈達が間違ってお母さんみたいだとか言わないように、ハラハラしているようだった
「コタ君も帰って来たし、そろそろおやつにしよか? ウチお茶を入れて来るわ」
賑やかになり集中力が切れた事を感じた木乃香は、休憩しようとお茶を用意しにキッチンに向かう
「なんか木乃香の家みたいね」
「先生と木乃香って以前から知り合いだったんでしょ? 前にデートしてるって噂聞いたよ」
一方慣れない横島の家で裕奈達三人は、見るモノ全てが不思議に見えていた
まき絵は我が家のようにくつろいでいるし、木乃香は何の迷いもなくお茶とお菓子を用意しているのだ
裕奈達も横島と木乃香達の親密な関係は知っているが、実際は予想以上に親密なのだと改めて実感していた
中間テストまであと5日であり、部活動も休み期間なのだ
しかもこの日はまき絵に誘われた、和泉亜子・大河内アキラ・明石裕奈も来ている
「先生居ないけどいいの?」
「ちゃんと話してるから大丈夫だよ」
まき絵以外の三人が横島宅に来るのは明日菜の誕生日以来だったが、本人が居ないのに家に上がり込んでいいのか戸惑っていた
そんな三人にまき絵は、気にしないでいいからと慣れた様子で家に上がり込む
基本的に横島宅は鍵を閉めないのだ
家の敷地を囲むような結界があるし、土偶羅が監視してるため鍵が不要なのである
「ゆーな達も誘って来たよ~」
「明日菜達が真面目に勉強するなら私もちょっと頑張らないと、バカレンジャーに降格するかもしんないしね」
リビングではすでに明日菜達が勉強を始めており、裕奈達は真面目に勉強する明日菜達三人に若干驚きつつも自分達のバカレンジャー入りに危機感を強めていた
(これは私も本格的にやらないと危ないですね)
一方裕奈達まで勉強に来た現状に一番焦っていたのは刹那である
エヴァや茶々丸や刹那は明日菜達よりはマシだが、明日菜達の成績が上がればバカレンジャー入りが確実なのだ
エヴァと茶々丸は基本的に成績に興味がないからいいが、刹那は多少気になるようだった
その後は木乃香達に裕奈達を加えた一同は、多少賑やかに騒ぎながらも前日に横島が優先するように教えた部分を中心に勉強を進めていく
「ただいまー」
ある程度真面目に勉強していた一同だったが、小太郎が学校から帰宅すると裕奈達の視線は小太郎に集まってしまう
「先生の弟さん?」
「違うですよ。 知り合いの居候です」
年齢的に横島の弟かと勘違いする裕奈に、夕映は居候だと訂正する
そんな裕奈や亜子は小太郎に興味があるようで話し掛けるが、女の子とあまり接した事がない小太郎はサバサバした感じで若干冷たくあしらってしまう
「小太郎君、女の子には優しくしなきゃダメよ?」
「うわっ! ちづ姉、いつの間に!?」
「ゴメンね~ この子に悪気はないのよ~」
小太郎が裕奈と亜子の追求から逃げようとした時ちょうど千鶴と夏美がやって来て、千鶴は小太郎に女の子への対応がダメだと躾を始めていた
「那波さん手慣れてるわね……」
「ほらちづ姉、ボランティアで保母さんしてるから」
手慣れた感じで小太郎に躾する千鶴に驚いている裕奈達に、夏美は保母さんのボランティアの関係で子供の扱いが得意なんだと教えている
彼女は裕奈達が間違ってお母さんみたいだとか言わないように、ハラハラしているようだった
「コタ君も帰って来たし、そろそろおやつにしよか? ウチお茶を入れて来るわ」
賑やかになり集中力が切れた事を感じた木乃香は、休憩しようとお茶を用意しにキッチンに向かう
「なんか木乃香の家みたいね」
「先生と木乃香って以前から知り合いだったんでしょ? 前にデートしてるって噂聞いたよ」
一方慣れない横島の家で裕奈達三人は、見るモノ全てが不思議に見えていた
まき絵は我が家のようにくつろいでいるし、木乃香は何の迷いもなくお茶とお菓子を用意しているのだ
裕奈達も横島と木乃香達の親密な関係は知っているが、実際は予想以上に親密なのだと改めて実感していた