その三
職員室での横島のデスクは殺風景なものだった
学校の備品であるノートパソコンに授業の資料などがいくつかあるが、唯一の私物はタマモ用の丸いクッションがあるだけなのだ
基本的にタマモは職員室では横島から離れないし、デスクの上のクッションに大人しく座っているだけである
「麻帆良祭か……」
ネギとネカネがテスト作りをする中、横島は少し前に職員会議で配られた資料に目を通していた
もうすぐ麻帆良祭があり、それの各種注意事項や準備がかなり書かれている
ネギは子供な為に麻帆良祭に関わる仕事を全く回されてないが、他の教師は麻帆良祭関連の仕事でかなり忙しいようだ
ちなみに新任のネカネと横島もあまり仕事がない
たまにコピーや資料作りの手伝いを頼まれるが、基本的に新任の臨時職員なのであまり責任ある仕事が回される事はないようだった
「三日で40万人の学園祭だと。 麻帆良中の学校が合同で麻帆良全域が学園祭になるんだってさ」
横島の説明にタマモはあまり想像出来なかったらしく、僅かに首を傾げて考え込む
最近現代で復活したタマモにとっては、学園祭も40万人も想像が難しいらしい
横島はそんなタマモに一般的な学園祭のイメージを術で伝達して見せると、タマモは興味があるらしく目が輝き尻尾が嬉しそうに揺れている
「きっと楽しいぞ。 生徒による営利目的の商売も認めてるらしいから、かなり派手になるらしい」
かなり興味があるらしく手元の資料を覗き込んでくるタマモに、横島は前年度の写真などを見せていく
この麻帆良祭はとにかく教師には負担が大きく大変らしいが、生徒や一般人への評判は良かった
(どうでもいいが、魔法関連の警備体制はどうなってるんだろうか? スパイなんかが大量に入り込んだら対処しきれんだろうに……)
横島自身も麻帆良祭は楽しみなのだが、半面で麻帆良の警備体制がどうなるのか疑問も感じている
40万人の入場者の判別など人間には不可能だろうし、普通に警備するだけでも楽ではない
(まあいいか、土偶羅に仲間内の警備だけは強化させよう)
麻帆良祭の期間中の警備体制に不安を感じるが、横島が学園長と契約してるのは木乃香の護衛である
一応麻帆良の警備員としても契約しているが、これは明らかに契約外だった
まあ学園長には世話になっているし明日菜やネギも含めて身内の警備くらいは自分で強化しようと考えるが、具体的には土偶羅に任せるだけだったりする
「本名・経歴共に不明か…… 中華国籍ではあるが偽造の可能性が高い。 大量のロボットなんぞ作って何をするつもりだ?」
同じ頃土偶羅は、麻帆良の地下で密かに製造されてるロボット工場を見て首を傾げている
最近活動が活発化してきた超鈴音の監視及び目的の調査を行っているが、イマイチ土偶羅にも掴めなかった
「警戒ランクの更なる格上げが決定だな。 しかし、ここの魔法使いは本当に甘い。 物流と金の流れくらい把握しておくべきだろう」
土偶羅の視線の先のモニターには超鈴音のデータがあり、警戒ランクも記されている
この警戒ランクは横島への危険度から判断されており、元々超鈴音の警戒ランクはさほど高くはなかった
土偶羅は横島が麻帆良に来た当初から周囲の調査及び警戒をしており、超鈴音の活動も早くから掴んでいたのである
学校の備品であるノートパソコンに授業の資料などがいくつかあるが、唯一の私物はタマモ用の丸いクッションがあるだけなのだ
基本的にタマモは職員室では横島から離れないし、デスクの上のクッションに大人しく座っているだけである
「麻帆良祭か……」
ネギとネカネがテスト作りをする中、横島は少し前に職員会議で配られた資料に目を通していた
もうすぐ麻帆良祭があり、それの各種注意事項や準備がかなり書かれている
ネギは子供な為に麻帆良祭に関わる仕事を全く回されてないが、他の教師は麻帆良祭関連の仕事でかなり忙しいようだ
ちなみに新任のネカネと横島もあまり仕事がない
たまにコピーや資料作りの手伝いを頼まれるが、基本的に新任の臨時職員なのであまり責任ある仕事が回される事はないようだった
「三日で40万人の学園祭だと。 麻帆良中の学校が合同で麻帆良全域が学園祭になるんだってさ」
横島の説明にタマモはあまり想像出来なかったらしく、僅かに首を傾げて考え込む
最近現代で復活したタマモにとっては、学園祭も40万人も想像が難しいらしい
横島はそんなタマモに一般的な学園祭のイメージを術で伝達して見せると、タマモは興味があるらしく目が輝き尻尾が嬉しそうに揺れている
「きっと楽しいぞ。 生徒による営利目的の商売も認めてるらしいから、かなり派手になるらしい」
かなり興味があるらしく手元の資料を覗き込んでくるタマモに、横島は前年度の写真などを見せていく
この麻帆良祭はとにかく教師には負担が大きく大変らしいが、生徒や一般人への評判は良かった
(どうでもいいが、魔法関連の警備体制はどうなってるんだろうか? スパイなんかが大量に入り込んだら対処しきれんだろうに……)
横島自身も麻帆良祭は楽しみなのだが、半面で麻帆良の警備体制がどうなるのか疑問も感じている
40万人の入場者の判別など人間には不可能だろうし、普通に警備するだけでも楽ではない
(まあいいか、土偶羅に仲間内の警備だけは強化させよう)
麻帆良祭の期間中の警備体制に不安を感じるが、横島が学園長と契約してるのは木乃香の護衛である
一応麻帆良の警備員としても契約しているが、これは明らかに契約外だった
まあ学園長には世話になっているし明日菜やネギも含めて身内の警備くらいは自分で強化しようと考えるが、具体的には土偶羅に任せるだけだったりする
「本名・経歴共に不明か…… 中華国籍ではあるが偽造の可能性が高い。 大量のロボットなんぞ作って何をするつもりだ?」
同じ頃土偶羅は、麻帆良の地下で密かに製造されてるロボット工場を見て首を傾げている
最近活動が活発化してきた超鈴音の監視及び目的の調査を行っているが、イマイチ土偶羅にも掴めなかった
「警戒ランクの更なる格上げが決定だな。 しかし、ここの魔法使いは本当に甘い。 物流と金の流れくらい把握しておくべきだろう」
土偶羅の視線の先のモニターには超鈴音のデータがあり、警戒ランクも記されている
この警戒ランクは横島への危険度から判断されており、元々超鈴音の警戒ランクはさほど高くはなかった
土偶羅は横島が麻帆良に来た当初から周囲の調査及び警戒をしており、超鈴音の活動も早くから掴んでいたのである