その三
(マギステル・マギを目指す者は純粋に人々の為に生きてるのかもしれないが、名誉や力があるところには必ず利用する馬鹿共が居るからな。 世間知らずなネギじゃ危険過ぎるんだよ)
魔法の国が夢の国だとは横島は全く思ってない
かつての世界の神界ですら理想とは掛け離れた存在だったのだから
ネギが人を見極められるだけの人間的な成長を成さない限り、横島としては世界に出せなかった
英雄の息子という知名度と天才と呼ばれるほどの才能があるだけに、馬鹿のまま世界に出ては困るのである
「とりあえずネギは子供として生きる必要があるんだ。 子供の時の人生経験は重要だし、世間知らずなネギは子供として世の中を学ぶ必要があるからさ」
難しい話になり頭が混乱気味の明日菜だが、ネギが当分麻帆良で平和に暮らせるだろう事を聞き安堵していた
どちらにしろ来年の三月まではネギは担任な訳だし、会えなくなる訳ではない
結局明日菜は寂しさと安堵感の両方を感じつつ、帰路に着いていた
一方ネカネとアーニャと暮らすことになったネギは嬉しそうなのだが、その環境に一番居心地の悪さを感じていたのはカモである
寮の部屋の場合は明日菜は厳しいが木乃香が甘いためごまかしながら好き勝手していたが、ネカネは甘くないしアーニャもまた厳しかった
特に安易な仮契約をさせようとした件はネカネとアーニャの怒りを買い、その件では二人はカモを許してない
確かに魔法使い達にも仮契約をあまり重く考えない者はいるが、それは相手が魔法関係者ならばの話である
一般人と仮契約させようとしたカモをネカネはイギリスに送り返そうとしたが、ネギが何度も頼みそれだけは免れていた
しかしながらカモの信頼度はゼロであり、一緒に暮らす上でこれ以上ないくらい居心地が悪かった
(俺っちの味方はいないのか!?)
自分の立場の低さを歎くカモだが、一応とはいえネギに雇われてる身としては他に行く訳にもいかない
ましてカモを受け入れてくれる者が居るとは思えなかった
「今度悪さをしたらオコジュ刑務所に送りますからね。 一般人を巻き込むなんて絶対ダメです」
「一般人に関しちゃあ、横島の兄さんの方が……」
横島達が帰った後、カモはネカネにお説教を受けている
横島や明日菜達の手前あまりきつく言わなかったが、今後もネギと共に居るならば最低限のマナーを守らせる必要があった
しかしカモとしては一般人の件は学園長から何も言われてなく、横島もまた一般人を多く抱えてるためそこまで目くじらを立てなくてもいいと考えたようだ
「それは横島さんが自分で責任を取るべきことです。 見習いのネギは責任など取れないからダメです!」
イマイチ危機感がないカモに、ネカネは学園長や横島が甘いのではと頭を悩ませる
ネカネとしては元々一般人をパートナーにする事に反対するつもりはないが、安易な気持ちで仮契約をするのは反対だった
魔法隠匿はネギやカモが考えるよりも重く、二人は学園長が特別扱いしてる事実に気付いてないのだ
(油断出来ませんね)
ネカネは元々優しい性格であり温和な方である
しかし魔法関係者としてカモが最低限のルールを守らない事には甘くない
かつて魔族に村を滅ぼされたネカネは、魔法使いの危険性やネギの特殊な環境を誰よりも心配していたのだ
魔法の国が夢の国だとは横島は全く思ってない
かつての世界の神界ですら理想とは掛け離れた存在だったのだから
ネギが人を見極められるだけの人間的な成長を成さない限り、横島としては世界に出せなかった
英雄の息子という知名度と天才と呼ばれるほどの才能があるだけに、馬鹿のまま世界に出ては困るのである
「とりあえずネギは子供として生きる必要があるんだ。 子供の時の人生経験は重要だし、世間知らずなネギは子供として世の中を学ぶ必要があるからさ」
難しい話になり頭が混乱気味の明日菜だが、ネギが当分麻帆良で平和に暮らせるだろう事を聞き安堵していた
どちらにしろ来年の三月まではネギは担任な訳だし、会えなくなる訳ではない
結局明日菜は寂しさと安堵感の両方を感じつつ、帰路に着いていた
一方ネカネとアーニャと暮らすことになったネギは嬉しそうなのだが、その環境に一番居心地の悪さを感じていたのはカモである
寮の部屋の場合は明日菜は厳しいが木乃香が甘いためごまかしながら好き勝手していたが、ネカネは甘くないしアーニャもまた厳しかった
特に安易な仮契約をさせようとした件はネカネとアーニャの怒りを買い、その件では二人はカモを許してない
確かに魔法使い達にも仮契約をあまり重く考えない者はいるが、それは相手が魔法関係者ならばの話である
一般人と仮契約させようとしたカモをネカネはイギリスに送り返そうとしたが、ネギが何度も頼みそれだけは免れていた
しかしながらカモの信頼度はゼロであり、一緒に暮らす上でこれ以上ないくらい居心地が悪かった
(俺っちの味方はいないのか!?)
自分の立場の低さを歎くカモだが、一応とはいえネギに雇われてる身としては他に行く訳にもいかない
ましてカモを受け入れてくれる者が居るとは思えなかった
「今度悪さをしたらオコジュ刑務所に送りますからね。 一般人を巻き込むなんて絶対ダメです」
「一般人に関しちゃあ、横島の兄さんの方が……」
横島達が帰った後、カモはネカネにお説教を受けている
横島や明日菜達の手前あまりきつく言わなかったが、今後もネギと共に居るならば最低限のマナーを守らせる必要があった
しかしカモとしては一般人の件は学園長から何も言われてなく、横島もまた一般人を多く抱えてるためそこまで目くじらを立てなくてもいいと考えたようだ
「それは横島さんが自分で責任を取るべきことです。 見習いのネギは責任など取れないからダメです!」
イマイチ危機感がないカモに、ネカネは学園長や横島が甘いのではと頭を悩ませる
ネカネとしては元々一般人をパートナーにする事に反対するつもりはないが、安易な気持ちで仮契約をするのは反対だった
魔法隠匿はネギやカモが考えるよりも重く、二人は学園長が特別扱いしてる事実に気付いてないのだ
(油断出来ませんね)
ネカネは元々優しい性格であり温和な方である
しかし魔法関係者としてカモが最低限のルールを守らない事には甘くない
かつて魔族に村を滅ぼされたネカネは、魔法使いの危険性やネギの特殊な環境を誰よりも心配していたのだ