その一

「なかなかすごいじゃないか~ 本格的に修行すればかなり強くなるんじゃないかな? 刹那ちゃんはどう思う?」

横島は疲れて座るアスナを見ながら刹那に話した

「はい、才能はありますね。 アスナさんはやはり魔法や術よりは体術や剣術の方がいいと思います」

横島と刹那はアスナの適性を考えていた

「まずは基本的な体術と剣術かな? 体術はどっちにしても必要だしな…」

「そうですね」


そして横島と刹那はアスナの修行方針も決まり自分達の修行に入った


それを見たアスナはレベルの違いに驚きつつやる気を出した。


こうして2時間ほど修行をして
昼食を挟んで1時間休憩の後に、また2時間ほど修行をした

横島は修行が終わったら
木乃香達とみんなでお茶をしていた

「アスナちゃん。 とりあえず、修行は俺の家でだけにしてくれ。 俺の家と庭は結界が張ってあるから他から覗きみれないからさ」


「見られたらまずいの?」

アスナは首を傾げて聞く

「ネギに見つかって頼られたら困るだろ? 頼るなら学園長や魔法が使える先生に頼ればいいんだよ。 それに学園長がたまに魔法で覗くからさ~ この前結界を張ったんだ」

横島は苦笑いしながら説明した

「やっぱり魔法使いって何人もいるのね。 ネギだけな訳ないもんね~」

アスナは他の魔法使いがいることを聞いて納得していた


「おじいちゃんは覗きしとるんや~ 今度ウチが注意したるよ」

木乃香は笑顔で言ったが微妙に怒ってるみたいだった

横島は少し苦笑いして

「学園長も木乃香ちゃんを心配してるんだよ。 ただ俺はあんまり見られるの好きじゃないからな…」

軽くフォローしておいた


その時
一人少し考え込んでいた夕映が突然話しだした

「横島さん… 私も魔法とか覚えられないでしょうか…?」

夕映の言葉に横島は驚いた

「夕映ちゃん本気かい? 正直あんまり魔法とかに関わらない方いいと思うんだけどな~」

横島は難しい顔をして刹那を見た

「そうですね… それだけ危険が増えますし…」

刹那も横島の考えを理解していた
しかし夕映は目を輝かせていた

「ぜひ教えて欲しいのですが…」

「横島さん 私も魔法覚えたいな~」

夕映だけではなく木乃香まで言い出した
「木乃香ちゃんまでか? 困ったな~」

「お嬢さま!」

横島は困った顔になっているし刹那はびっくりしていた

「とりあえずしばらく待ってくれよ。 俺は魔法使えないからさ、俺の友達に聞いてみるからさ」

横島が二人にそういうとなんとか納得してくれた



次の日
横島は学園に行った
何があったかわからないがネギは元気だった

横島は教室に入ってエヴァが風邪で休みと聞いて、仕事をさぼってエヴァの家に行った


「横島さん こんにちは。 マスターにご用でしょうか?」
横島が行くとメイド姿の茶々丸が迎えてくれた

「おう、茶々丸ちゃんメイド服似合うな~ うん可愛いよ エヴァちゃん風邪なんだって言うからお見舞いに来たよ。」

茶々丸は横島に笑顔で似合うとか可愛いと言われて照れていた
横島は気がつかなかったが
そんな二人の様子を二階から見ていたエヴァが突っ込んだ

「横島、人の家に来て茶々丸をナンパか?」

「マ… マスターご冗談を」

エヴァの突っ込みに茶々丸は少し慌てていた

「さすがに人んちでナンパしないよ 俺は思ったこと言っただけだよ」

横島は笑いながら話した

「エヴァちゃん調子はどうだ?」

エヴァはベッドに戻り、横島と茶々丸は横に来ていた

「マスターは風邪の他に花粉症を患ってますので… 横島さん… しばらくマスターを見ていて頂けませんか? 私これから良く効く薬をもらってきますので…」


「おう、いいぞ 行ってこい。 ついでに猫に餌あげてきたらいいよ。 エヴァちゃんは俺の術で一時的に熱を下げておくからな」

茶々丸は横島に丁寧にお願いして出ていった


横島は茶々丸が居なくなって双文殊を作った。 文字は【解/熱】

横島はエヴァの額に文殊を発動させて、エヴァはすぐに熱が下がっていった


「横島、今の玉はなんだ? 熱がすぐに下がったぞ?」

エヴァは自分の知らないアイテムに不思議そうに話したが横島は笑顔で

「あれは文殊って言う俺の能力だよ。 玉に文字を念じるとその効果が現れるやつだ」


横島は普通に話したが、エヴァは驚いて起き上がった

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