その一

木乃香の言葉は横島を癒やしていく

「ありがとうな、二人とも… 愚痴になってごめん… ただ二人ともネギの戦いには近づかないでくれ… 二人は俺が守るから」


横島は少し笑みを浮かべて話した
横島としては木乃香達を巻き込みたくない
不用意に戦った先に待つものの怖さを横島はよく知っているから…

「ウチとせっちゃんは横島さんの味方や。 なっ、せっちゃん!」

「はい! 私達は横島さんの味方です。」

木乃香と刹那は横島に守ると言われて嬉しかった
そして顔を赤らめて笑顔で横島に話した

横島は二人の優しさに感謝しつつネギが少しでも理解してくれるのを願った


その日の夜
アスナが来た


「昨日はキツいこと話してごめんな…」
横島はつらそうな顔のアスナに優しく話した

「いえ、横島さんの言ったこと間違ってませんから。 それに横島さんが居なかったらと思うと怖いんです…」

アスナは真剣な眼差しで話した
横島も真剣になって

「ネギはまだ子供だ… 俺はそのネギに先生をさせるのも、魔法使いの修行として戦わせるのも本当は反対なんだよ。 ただ周りの大人はネギに期待している… 結果アスナちゃんを巻き込み、茶々丸ちゃんを危険な目に遭わせた…」

横島は真剣だが優しく話して続ける

「俺はアスナちゃんが、ネギの戦いを手伝わない方がいいと思う これはネギの試練や戦いであってアスナちゃんは被害者だ… 最終的には自分で判断する必要があるが… もし次も茶々丸ちゃんを殺そうとするなら、俺がネギと戦う! アスナちゃんがこの先強くなりたいなら俺が教えてやる。 ただその場合、今回ネギの戦いに自分から手伝わないのが条件だ。」


横島の優しいが厳しい内容にアスナは考える…

「横島さん… 私は…」

アスナは考えがまとまってないようで困ってるような顔だ

「ゆっくり考えてみるといい。 ネギに関しては死ぬようなことには俺がさせない。 アスナちゃんがどうしたいのかは自分で考えてごらん。 これはネギには内緒だが… エヴァちゃんと話し合いをしてある、ネギは勝っても負けても血は吸われない。 だから安心してな」


横島は優しくアスナに説明して選択肢を増やしてやった

横島は自分が素人のバイトで戦いに巻き込まれた。
そして力不足で恋人を失った…


それを思い出して、アスナがこれからもネギと戦うにしても、今回は参加させたくなかった
力不足で戦いの場にでて後で後悔させたくなかった


そしてネギには戦いの現実を理解して欲しかった
戦いにおいて
絶対の正義や悪は存在しない…
その上で戦う覚悟と理由を判断出来るようになってほしい…
そう思った


アスナは横島の話を真剣に聞いていた
彼はこれから先を自分で選べと言った
そして力が欲しいなら協力してくれると…

横島の力は図書館島や昨日で理解していた
ネギの安全も考え、私の先も考えてくれる
それは本当に嬉しかった

「横島さんありがとうございます。 私… 強くなりたいです! これから先ネギと一緒に戦うかわからないけど… 今回はネギに手を貸しません!」

アスナが笑顔に戻って話したのを見て、横島は安心した

横島も笑顔になって

「じゃあ暇な時間が出来たらいつでも来たらいいよ。 刹那ちゃんもたまに稽古にくるから一緒でもいいしな。 話してごらん。」

「はい、よろしくお願いします。」

アスナは立ち上がり丁寧にお辞儀した

横島は苦笑いになって

「敬語とかは勘弁してくれ… 苦手なもんでな」

横島の言葉にアスナはつい笑ってしまった

そして
アスナはしばらく横島の元修行することになった



次の日は日曜日だった

アスナはさっそく刹那、木乃香、夕映と一緒に来た


「みんないらっしゃい」

横島は笑顔で中に入れた

「横島さんこんにちは~」

「横島さん、美味しいご飯作ってあげるな~」

「横島さんお邪魔します。」

「お邪魔します。」

アスナ、木乃香、刹那、夕映の順で入ってきた

そして
木乃香と夕映は昼食の支度を始めて

横島とアスナと刹那は修行に入ることになる


「とりあえずアスナちゃんの実力を見たいから俺と戦ってみるか… 俺は攻撃をしないからどんどん攻撃してきていいよ」

「はい、行きます!」

横島は楽に立っている

アスナは横島に接近して攻撃をしていく…
パンチやキックをしていくが全て横島に防御される

しばらくすれば息をきらしたアスナがいた

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