その二
その後ネギの周りにもたくさんの生徒達が集まり、ドタバタ騒がしく海を楽しんでいく
ネギが元気が無いのは周りもみんな知っており、ネギを元気づけようとしていたようだ
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎて時間は夕方に差し掛かる頃、人が消えた浜辺は波の音だけが静かに響いていた
(思えば遠くに来ちまったな~)
一人で散歩に来た横島は、傾きかけた太陽を見つめ過去を思い出す
海に沈んでゆく太陽を見ると、ついあの日を思い出してしまうのだ
逆天号から初めて一緒に夕日を見たあの日を…
(一緒に見るって約束したのにな…)
胸に手を当てて、魂に同化した彼女を思う
どんな事だって出来ると信じていた
彼女と共に生きる未来が必ず来ると疑いもしなかった
そして、人に愛される幸せを知った
永遠に忘れる事の無い大切な過去…
横島はそのまま夕日が沈むのを静かに見つめていた
「ねえ、声かけに行ったらダメなの?」
横島の遥か後方では、木乃香・刹那・夕映・まき絵・エヴァ・茶々丸・さよ・タマモが横島の姿を遠くから見ている
まき絵は何故隠れて居るのかわからず、走って行って声をかけたいようだ
「うん…、夕日は横島さんにとって特別やから…」
心配そうに見つめる木乃香だが、今だけは一人にしてやるべきだと思っている
横島が一人で夕日を見ているのは、きっとルシオラを想っているのだから
そんな木乃香の複雑そうな表情に、それ以上誰も言葉を発しなかった
「あれ、横島さん?」
横島に声をかけたのは、同じく散歩をしていたネギとカモである
「よう! 散歩か?」
「はい…」
一瞬驚いたような表情をした横島だったが、すぐにいつもの表情に戻って声をかけていた
「まだ悩んでるのか? 相変わらず頭が固いな~」
相変わらず元気の無いネギに、横島は苦笑いを浮かべる
「どうしたらいいかわからないんです。 ただ謝っても怒られるし…」
うなだれてつぶやくネギに、カモは困ったように考え込む
そして横島もそんなネギを見て少し悩んでいた
「あの二人の事どう思ってる?」
「明日菜さんものどかさんも、大切な生徒です!」
横島の問い掛けにハッキリ答えるネギだったが、微妙に問い掛けの意味が伝わってない
「生徒か~ じゃあ、他のクラスメートと同じか?」
出来るだけ自分で気付いて欲しいと思う横島は、それとなく問題の核心に迫っていく
「えっ……」
おそらくそこまで考えた事が無いのだろう、予想外の言葉にネギは返事に詰まってしまった
横島はそんなネギを見て、背負うものが多すぎると感じる
「先生としては生徒に違いをつけるのはダメだろうが、魔法使いとしてはどうなんだ? あの二人が魔法や剣術を習ってるのは何故だ? 先生と魔法使いをごっちゃにするなよ」
ぽんぽんとネギの頭を撫でた横島は、突然その場から消えた
「横島さん?」
『後は自分で考えろ』
驚きキョロキョロするネギに横島からの念話が聞こえて、ネギは一人考え込む
「わっ!!」
「きゃっ!?」
消えた横島が現れたのは木乃香達の後ろだった
横島とネギの会話に聞き耳をたてていた一同だったが、さすがに遠すぎてエヴァと茶々丸とタマモしか聞こえない
結局茶々丸がみんなに会話を伝えていたところで、突然横島が背後から声がしたからみんなびっくりしたようだ
ネギが元気が無いのは周りもみんな知っており、ネギを元気づけようとしていたようだ
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎて時間は夕方に差し掛かる頃、人が消えた浜辺は波の音だけが静かに響いていた
(思えば遠くに来ちまったな~)
一人で散歩に来た横島は、傾きかけた太陽を見つめ過去を思い出す
海に沈んでゆく太陽を見ると、ついあの日を思い出してしまうのだ
逆天号から初めて一緒に夕日を見たあの日を…
(一緒に見るって約束したのにな…)
胸に手を当てて、魂に同化した彼女を思う
どんな事だって出来ると信じていた
彼女と共に生きる未来が必ず来ると疑いもしなかった
そして、人に愛される幸せを知った
永遠に忘れる事の無い大切な過去…
横島はそのまま夕日が沈むのを静かに見つめていた
「ねえ、声かけに行ったらダメなの?」
横島の遥か後方では、木乃香・刹那・夕映・まき絵・エヴァ・茶々丸・さよ・タマモが横島の姿を遠くから見ている
まき絵は何故隠れて居るのかわからず、走って行って声をかけたいようだ
「うん…、夕日は横島さんにとって特別やから…」
心配そうに見つめる木乃香だが、今だけは一人にしてやるべきだと思っている
横島が一人で夕日を見ているのは、きっとルシオラを想っているのだから
そんな木乃香の複雑そうな表情に、それ以上誰も言葉を発しなかった
「あれ、横島さん?」
横島に声をかけたのは、同じく散歩をしていたネギとカモである
「よう! 散歩か?」
「はい…」
一瞬驚いたような表情をした横島だったが、すぐにいつもの表情に戻って声をかけていた
「まだ悩んでるのか? 相変わらず頭が固いな~」
相変わらず元気の無いネギに、横島は苦笑いを浮かべる
「どうしたらいいかわからないんです。 ただ謝っても怒られるし…」
うなだれてつぶやくネギに、カモは困ったように考え込む
そして横島もそんなネギを見て少し悩んでいた
「あの二人の事どう思ってる?」
「明日菜さんものどかさんも、大切な生徒です!」
横島の問い掛けにハッキリ答えるネギだったが、微妙に問い掛けの意味が伝わってない
「生徒か~ じゃあ、他のクラスメートと同じか?」
出来るだけ自分で気付いて欲しいと思う横島は、それとなく問題の核心に迫っていく
「えっ……」
おそらくそこまで考えた事が無いのだろう、予想外の言葉にネギは返事に詰まってしまった
横島はそんなネギを見て、背負うものが多すぎると感じる
「先生としては生徒に違いをつけるのはダメだろうが、魔法使いとしてはどうなんだ? あの二人が魔法や剣術を習ってるのは何故だ? 先生と魔法使いをごっちゃにするなよ」
ぽんぽんとネギの頭を撫でた横島は、突然その場から消えた
「横島さん?」
『後は自分で考えろ』
驚きキョロキョロするネギに横島からの念話が聞こえて、ネギは一人考え込む
「わっ!!」
「きゃっ!?」
消えた横島が現れたのは木乃香達の後ろだった
横島とネギの会話に聞き耳をたてていた一同だったが、さすがに遠すぎてエヴァと茶々丸とタマモしか聞こえない
結局茶々丸がみんなに会話を伝えていたところで、突然横島が背後から声がしたからみんなびっくりしたようだ