次の日

「みんなおはよう」
横島は教室に入るとネギがへこんでいた…

「ネギ～ 何があったか知らんが先生なら気持ちを切り替えて仕事しろ」

横島は苦笑いしながらネギを小突いた

教室は騒がしく
アスナは困ったような顔をしていた

横島は茶々丸に近寄って笑顔で話をした

「茶々丸ちゃんおはよう。 エヴァちゃんはどこ行った？」

「マスターはサボタージュです。 お呼びしますか？」

「うーん、いいや。 俺から行くわ。 ありがとうな」

茶々丸に笑顔でお礼を言って茶々丸は静かに頭を下げた

「ネギ、ちゃんと授業しろよ！」

横島はホームルームが終わり、ネギに話してエヴァを探しにいった…


エヴァは屋上で昼寝をしていた
横島が屋上に来たのを気がついたが無視していた

「エヴァちゃん、コーヒー飲むか？」

横島はエヴァの隣に座り缶コーヒーを渡した
エヴァは嫌な顔をしながら受け取り

「私にかまうな…」

横島は苦笑いしてエヴァに話かける

「少し話があってな… 別に授業に出ろとかじゃないよ。 昨日のことだよ」

エヴァは横島の言葉に顔色を変えて警戒し始めた

「貴様何者だ？ 私に何の用だ！」

「俺は話が聞きたいだけだよ。 何で生徒を吸血鬼にしてる？ その呪いと関係あるのか？」

横島は睨みエヴァに少し苦笑いしながら話したが、エヴァは取り合わない

「私に関わるな！ 貴様には関係ないだろう！」

「そう言うなって… もし呪いを解きたいなら場合によっては協力するよ」

横島は淡々と話すがエヴァは立ち上がり警戒を強める

「貴様どこまで知っている！ 何が目的だ！」

横島はゆっくり缶コーヒーを飲んだ

「俺は心眼があるから呪いが見えるんだ… 俺なら呪いを解除できるよ？ まあ座れって俺は敵じゃないよ」

横島は緊張感がなく話した

「私は悪い魔法使いだ！ 何をしようが関係ない！ 言え！ 本当に呪いを解けるのか!!」


エヴァは横島につかみかかる

「エヴァちゃん落ち着けよ～ それに悪い魔法使いって、また微妙な言い方だな～　善悪の判断ほど人それぞれ勝手な物はないだろうに…　それに呪いは解けるって、タダとは言わんがな…」

エヴァは横島の言葉に少し冷静になり興味が湧いた


「いいだろう… 話してやろう」

それからエヴァは横島に話した
自分の過去を
ネギの父に呪いをかけられて、数年で解いてくれると約束したのに死んでしまった…
それでネギの血を大量に吸えば呪いが解けるからネギと戦う為のことだと話した


エヴァがこれほど素直に話すのは珍しかった
呪いを解きたい気持ちはあったが
自分を知っていて恐れない横島に興味が湧いた
かつてのナギ・スプリングフィールドのように…


「うーんだいたいわかった。 で、呪いを解いて何がしたいんだ？」

エヴァは言葉に答えが詰まった…
自分は何をしたいんだろうか…
ナギももういないのに…


横島は考え込んでいるエヴァに静かに話した

「俺の条件はエヴァちゃんが知る魔法関連の知識を俺が必要になったら教えてほしい。 俺は訳あって魔法関連のことがさっぱりでな… ちょっと困ってるんだ… 後は呪いを解いた後何がしないか聞いてからだな」

エヴァは不思議そうな顔で横島に言った

「知識など学園長のじじいにでも聞けばいいだろ」

横島は少し困った顔で

「あのじいさんは、いろいろ企むんでな～ あんまり借りは作りたくないんだ。 俺は人に命令されて戦うのは嫌いなんだ。　自分で決めた時しか戦わない！　別に言えない知識はいらんよ。 言える範囲でかまわない。」

エヴァは横島の言葉に納得する
そして横島が並の強さではないだろうと考えた

「面白いな… お前が何を考えて戦うのか見てみたい。」

エヴァは悪い笑みを浮かべて話した

「とりあえず、ネギとは一回戦ってやってくれよ。 ちょうどいいから、あのガキに現実を教えてやってくれ あいつは自分が正義の味方にでもなるつもりだからな…」

横島も悪い笑みを浮かべてエヴァに話したがエヴァは嫌な顔をした