その二

「そっか、なら納得アル」

「うん、エヴァちゃんの友達なら納得だね!」

古とまき絵はエヴァの名前を出すと何故か納得する


(私はどんな目で見られてるのだ?)

エヴァは少し不満だったが…


(バカレンジャーだしな…)

あの二人に魔法や従者を理解させるのが面倒な為放置する


一方、お腹いっぱい食べたタマモは…

横島の膝で、丸くなっていた


「さて…、食事も済んだし、坊やの試験をする為に私の家に行くぞ」

食事が終わり、木乃香達の後片付けが終わったのを見計らって、エヴァが立ち上がり話した


「拙者も同行して構わんでござるか?」

楓がエヴァを見て、返答を待つ


「かまわん。 来たい者は来るがいい。 それと坊やは、後でそこの三人に魔法関係を説明しろ。 中途半端なままては面倒だ」

エヴァはネギに、古とまき絵と楓に説明するように命じる


全部理解出来ないだろうが、ある程度話さないとイチイチ口を挟まれては面倒なのだ



そして結局、その場の全員がエヴァの別荘に向かうことになった

ネギを心配する者

横島が行くなら付いていく者


理由は違うが、みんなで歩いてエヴァの家に行く

タマモは食後に眠っていたが、一人おいて行く訳にいかずに横島が起こさないように連れて行った


一行はエヴァの家に着くと真っ直ぐに地下に歩いて行く


「エヴァンジェリンさん、地下に何があるんですか?」

ネギは昨日のように戦闘の試験だと予想して気合いを入れてたが、エヴァが行くのは地下室である

何が何だかわからないようで首を傾げている


「黙って着いてこい。 来ればわかる」

エヴァがそう言ってたどり着いたのは、ガラスの球体に入ったミニチュアが置いてある部屋であった


「この周りに立ち、少しじっとしてろ」

エヴァはぶっきらぼうにみんなに言う


ネギだけで無く、明日菜達も不思議そうに見ている


カチ

カチ

ネギや横島達は次々に魔法陣が作動して消えて行く


次の瞬間、横島達が見たのは高い場所から見渡す海とエヴァの別荘であった


「な…、どどと何処なのよ! ここは!?」

「これは一体…」 
「何がどうなってるかわからないアル!?」


明日菜、楓、古は一斉に叫び声をあげた

横島や木乃香達は先日横島のアジトに行った者は、比較的冷静に驚いているが


魔法を知らなかった楓、古、まき絵をはじめに、ネギパーティーはかなり驚き、のどかは言葉も出ないようである


「とりあえず別荘に行くぞ。 話はあっちでだ」

エヴァに連れられてみんな歩くが、あまりの衝撃にみんな不思議そうに歩いていく


「どうやら先ほどのミニチュアの中みたいですね…」

夕映は冷静に辺りを見回して気がつく


「横島先生、何がどうなってるの?」

まき絵には何一つ理解出来ないようだ


「後で説明してやるよ」

横島は苦笑いしながらまき絵を見る


「何でこんな高い橋に手スリがないのよっ!」

明日菜や数名は高さと狭い橋に怯えていた


「兄貴、アッシはこんな魔法みたことないぜ…」

さすがのカモも驚きが止まらない


「みんな凄いな~」

木乃香はニコニコと景色を眺める


「お嬢様、横島さんとエヴァンジェリンさんは特別ですよ」

刹那は苦笑いしながら説明する

刹那も陰陽術を使うがこんな世界を作れるなど聞いたことが無い


一行はガヤガヤと会話をしながら別荘まで歩く


別荘に入ると、みんな並んで座りエヴァが説明に入る


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