その二
一方木乃香達は、横島が刀子にデートをすれば…
と言ったのが面白く無かった
本気で無いのは理解していたが、刀子がどう感じるかは別である
自分達の周りには居ない大人の女性に、警戒感を露わにしていたのだ
だが、横島と小狐の微笑ましい会話に機嫌を直す
「横島さん、小狐ちゃんの好物って何なん?」
今や横島の食事のほとんどを作っている木乃香は、小狐に何を作ってやればいいか考え始めた
「こいつは油揚げが好物なんだ」
横島が小狐を見ながら言うと
「コン!!」
小狐はそうだ!、と言わんばかりに返事する
「そかそか~ じゃあ、今夜は油揚げの料理で小狐ちゃんを歓迎するな~」
木乃香は小狐を撫でて、笑顔で語りかける
「きゅ~ん…」
小狐は待ち遠しいようだ
「それじゃあ、買い物して帰るか」
横島と木乃香と刹那とエヴァは、刀子達を気にせずに帰って行った
「強いな… かなり戦い慣れてる」
神多羅木は刀子の元に歩み寄り話しかけた
「ええ、神鳴流の私がマトモに攻撃も出来なかった…」
刀子は悔しさを滲ませている
「学園長もどっか見つけて来たやら… あれだけの実力で無名だとは…」
神多羅木は不思議そうに考え込むが結論は出ない
「まあいいわ。 学園長が帰って来たら聞きましょう!」
刀子は気持ちを切り替えるように言ってその場を後にした
そして、横島達は…
スーパーで買い物をしていた
カートにはカゴが2つ乗っており、木乃香が野菜や肉や魚を買っていく
「ク~ン…」
小狐は油揚げ売り場を見つけると、目を輝かせて声を出した
「油揚げは何個くらい買えばいいん?」
木乃香は小狐の食べる量がわからないので聞く
「う~ん… とりあえず、5個もあればいいか?」
横島は抱きかかえている小狐を見て聞くが…
小狐は静かに首を横に振る
「わかったよ。 木乃香ちゃん、あるだけ全部買っていいや」
横島は少し苦笑いして話す
結果、2つあったカゴの一つが油揚げで埋まってしまった
「そんなに食べれるんですか?」
刹那が驚いて横島と小狐を見る
「コン!」
小狐は当然だと言わんばかりに笑顔になる
「2日もあれば食えるってさ」
横島は小狐の言いたいことを通訳した
「横島、妖弧の言葉わかるのか?」
その様子を見ていたエヴァが不思議そうに聞く
「ああ、狐の言葉はだいたいはわかるよ。 それに念話でも話を出来るしな…」
横島にはタマモの能力がある
それは狐火などの特別な能力だけでは無く、仲間内での会話などの普通のことも可能なのだ
「変わった能力だな…」
エヴァは首を傾げて考える
「まあ、詳しい話は夜にでもするさ」
横島がそう言うと、一行は再び買い物を続ける
「狐さんは本当に油揚げが好きなんやね~」
大量の油揚げを見て木乃香は少し驚いている
「妖弧にとって油揚げは力の源だ。 吸血鬼が血を吸うようなものなのだ」
エヴァは驚いている木乃香と刹那に説明をした
「さすがエヴァちゃんは詳しいな~」
横島と小狐は感心したようにエヴァを見る
「当然だ! 私は最強の魔法使いだからな!」
エヴァは自信満々に言うが、顔が微妙に赤かったのは小狐しか気がつかない
やはりエヴァは誉められるのに慣れてないようだ
それから横島達は会計をして家に帰ったが、油揚げを大量に買う横島達にレジの店員は不思議そうに見ていたのは言うまでもない
「ただいま~」
横島達が帰ると、我が家のようにくつろぐ面々が横島達を出迎える
「木乃香どこに行ってたの? 気が付かなかったわ」
明日菜は不思議そうに木乃香に話した
「横島さんに呼び出されてたんよー」
木乃香はニコニコ説明をする
横島達はリビングに座り、木乃香は茶々丸と夕食の準備に入る
と言ったのが面白く無かった
本気で無いのは理解していたが、刀子がどう感じるかは別である
自分達の周りには居ない大人の女性に、警戒感を露わにしていたのだ
だが、横島と小狐の微笑ましい会話に機嫌を直す
「横島さん、小狐ちゃんの好物って何なん?」
今や横島の食事のほとんどを作っている木乃香は、小狐に何を作ってやればいいか考え始めた
「こいつは油揚げが好物なんだ」
横島が小狐を見ながら言うと
「コン!!」
小狐はそうだ!、と言わんばかりに返事する
「そかそか~ じゃあ、今夜は油揚げの料理で小狐ちゃんを歓迎するな~」
木乃香は小狐を撫でて、笑顔で語りかける
「きゅ~ん…」
小狐は待ち遠しいようだ
「それじゃあ、買い物して帰るか」
横島と木乃香と刹那とエヴァは、刀子達を気にせずに帰って行った
「強いな… かなり戦い慣れてる」
神多羅木は刀子の元に歩み寄り話しかけた
「ええ、神鳴流の私がマトモに攻撃も出来なかった…」
刀子は悔しさを滲ませている
「学園長もどっか見つけて来たやら… あれだけの実力で無名だとは…」
神多羅木は不思議そうに考え込むが結論は出ない
「まあいいわ。 学園長が帰って来たら聞きましょう!」
刀子は気持ちを切り替えるように言ってその場を後にした
そして、横島達は…
スーパーで買い物をしていた
カートにはカゴが2つ乗っており、木乃香が野菜や肉や魚を買っていく
「ク~ン…」
小狐は油揚げ売り場を見つけると、目を輝かせて声を出した
「油揚げは何個くらい買えばいいん?」
木乃香は小狐の食べる量がわからないので聞く
「う~ん… とりあえず、5個もあればいいか?」
横島は抱きかかえている小狐を見て聞くが…
小狐は静かに首を横に振る
「わかったよ。 木乃香ちゃん、あるだけ全部買っていいや」
横島は少し苦笑いして話す
結果、2つあったカゴの一つが油揚げで埋まってしまった
「そんなに食べれるんですか?」
刹那が驚いて横島と小狐を見る
「コン!」
小狐は当然だと言わんばかりに笑顔になる
「2日もあれば食えるってさ」
横島は小狐の言いたいことを通訳した
「横島、妖弧の言葉わかるのか?」
その様子を見ていたエヴァが不思議そうに聞く
「ああ、狐の言葉はだいたいはわかるよ。 それに念話でも話を出来るしな…」
横島にはタマモの能力がある
それは狐火などの特別な能力だけでは無く、仲間内での会話などの普通のことも可能なのだ
「変わった能力だな…」
エヴァは首を傾げて考える
「まあ、詳しい話は夜にでもするさ」
横島がそう言うと、一行は再び買い物を続ける
「狐さんは本当に油揚げが好きなんやね~」
大量の油揚げを見て木乃香は少し驚いている
「妖弧にとって油揚げは力の源だ。 吸血鬼が血を吸うようなものなのだ」
エヴァは驚いている木乃香と刹那に説明をした
「さすがエヴァちゃんは詳しいな~」
横島と小狐は感心したようにエヴァを見る
「当然だ! 私は最強の魔法使いだからな!」
エヴァは自信満々に言うが、顔が微妙に赤かったのは小狐しか気がつかない
やはりエヴァは誉められるのに慣れてないようだ
それから横島達は会計をして家に帰ったが、油揚げを大量に買う横島達にレジの店員は不思議そうに見ていたのは言うまでもない
「ただいま~」
横島達が帰ると、我が家のようにくつろぐ面々が横島達を出迎える
「木乃香どこに行ってたの? 気が付かなかったわ」
明日菜は不思議そうに木乃香に話した
「横島さんに呼び出されてたんよー」
木乃香はニコニコ説明をする
横島達はリビングに座り、木乃香は茶々丸と夕食の準備に入る