その二
刀子は再び横島を睨む
「ならば、私と戦って実力を証明してもらいます! 私が勝てば、その妖弧は退治します。 あなたが勝てば、預けます」
刀子は横島を睨んだまま、そう言い切った
刀子は横島の実力がイマイチわからなかったので、実力を確認するべきだと判断したのだ
「しかたないな…」
横島はため息をつき、念話で木乃香と刹那に話しかける
『木乃香ちゃんと刹那ちゃん、今こっちに呼びたいんだが大丈夫か?』
その頃、横島の家で掃除をしていた二人は少し驚いていた
『大丈夫やよ』
『大丈夫です』
横島と違い、仮契約カードなしでは念話出来ない二人は、仮契約カードを使い返事した
『今から呼ぶよ』
横島はそう念話して仮契約カードを出す
「仮契約カード?」
刀子は武器でも出すのかと身構える
「召喚、近衛木乃香・桜咲刹那」
横島は仮契約カードを使い二人を呼び寄る
「お嬢様と刹那…!?」
刀子は驚いていた
まさか助っ人を呼ぶとは思わなかったのだ
「横島さん、どうしたんですか?」
刹那は警戒するように辺りを見回して話しかけた
「葛葉先生とちょっともめてな、すまんがこの子を頼む」
横島は抱いていた子狐を、木乃香に渡す
子狐は最初木乃香に警戒したが、笑顔で木乃香が撫でると信用したように警戒をやめた
「この子狐は… 妖弧ですか?」
刹那はすぐに気がついたようだ
「ああ、俺を訪ねて来たみたいでな。 だが、葛葉先生はどうしても退治したいらしい…」
横島は苦笑いして簡単に説明する
刹那は九尾と聞いて驚いたが、木乃香に抱かれている子狐を見ると危険は感じなかった
「いい子やね~ 大丈夫やよ」
木乃香が優しく話しかけると、子狐は嬉しそうに頷く
「さて…、じゃあ戦いますか」
横島は子狐を二人に任せて刀子と向かい合う
「刹那は助っ人ですか?」
刀子は夕凪を構えながら、横島に聞いた
「いや、あの子を預ける為に呼んだんだ。 戦うのは俺一人だよ」
横島はそう言って剣を構える
神多羅木は事態を見守るらしく、離れて見守っている
「では、来なさい!」
刀子は再び夕凪を構えて横島に言った
「せっちゃん、横島さん大丈夫やよね?」
木乃香と子狐は少し不安そうに横島と刀子を見ている
「刀子さんは強いです。 私が麻帆良に来てから剣を教えて頂いた人ですから。 ですが… 横島さんのなら勝てると思います」
刹那は二人の実力から考えて、横島の方が強いと判断していた
それに刀子は横島の剣を知らないが、横島は神鳴流をよく知っている
それを考えても、横島がかなり有利だと考えていた
「まだまだ甘いな…。 刹那」
突然木乃香と刹那の背後から声がする
「エヴァンジェリンさん!?」
刹那が驚いて振り返ると、いつの間にかエヴァがそこに居た
「横島は面白そうなことをしてるな」
エヴァはニヤリと笑った
エヴァは木乃香達が召喚されたのを感じて、様子を見に来たのだ
「エヴァちゃん、せっちゃんは何で甘いん?」
木乃香は不思議そうにエヴァに聞く
「葛葉刀子がどれだけの実力かは知らんが…、横島には間違っても勝てん 勝負にもならないよ」
エヴァは冷たく言い切る
「刀子さんは神鳴流ではかなりの実力ですが…」
刹那は少し遠慮がちにエヴァに説明した
「何故横島がお前を呼んだかわからないのか? そこの狐を預けるだけなら、木乃香だけで十分だ。 お前を呼んだ理由は、お前に見せる為だぞ」
エヴァは少し不機嫌そうだが、刹那に教えるように話している
「私にですか…?」
刹那は驚いて横島と刀子を見た
「よく見て学べ。 お前が普段どうやって戦ってるのかを…」
エヴァはそう話して、横島を見る
「ならば、私と戦って実力を証明してもらいます! 私が勝てば、その妖弧は退治します。 あなたが勝てば、預けます」
刀子は横島を睨んだまま、そう言い切った
刀子は横島の実力がイマイチわからなかったので、実力を確認するべきだと判断したのだ
「しかたないな…」
横島はため息をつき、念話で木乃香と刹那に話しかける
『木乃香ちゃんと刹那ちゃん、今こっちに呼びたいんだが大丈夫か?』
その頃、横島の家で掃除をしていた二人は少し驚いていた
『大丈夫やよ』
『大丈夫です』
横島と違い、仮契約カードなしでは念話出来ない二人は、仮契約カードを使い返事した
『今から呼ぶよ』
横島はそう念話して仮契約カードを出す
「仮契約カード?」
刀子は武器でも出すのかと身構える
「召喚、近衛木乃香・桜咲刹那」
横島は仮契約カードを使い二人を呼び寄る
「お嬢様と刹那…!?」
刀子は驚いていた
まさか助っ人を呼ぶとは思わなかったのだ
「横島さん、どうしたんですか?」
刹那は警戒するように辺りを見回して話しかけた
「葛葉先生とちょっともめてな、すまんがこの子を頼む」
横島は抱いていた子狐を、木乃香に渡す
子狐は最初木乃香に警戒したが、笑顔で木乃香が撫でると信用したように警戒をやめた
「この子狐は… 妖弧ですか?」
刹那はすぐに気がついたようだ
「ああ、俺を訪ねて来たみたいでな。 だが、葛葉先生はどうしても退治したいらしい…」
横島は苦笑いして簡単に説明する
刹那は九尾と聞いて驚いたが、木乃香に抱かれている子狐を見ると危険は感じなかった
「いい子やね~ 大丈夫やよ」
木乃香が優しく話しかけると、子狐は嬉しそうに頷く
「さて…、じゃあ戦いますか」
横島は子狐を二人に任せて刀子と向かい合う
「刹那は助っ人ですか?」
刀子は夕凪を構えながら、横島に聞いた
「いや、あの子を預ける為に呼んだんだ。 戦うのは俺一人だよ」
横島はそう言って剣を構える
神多羅木は事態を見守るらしく、離れて見守っている
「では、来なさい!」
刀子は再び夕凪を構えて横島に言った
「せっちゃん、横島さん大丈夫やよね?」
木乃香と子狐は少し不安そうに横島と刀子を見ている
「刀子さんは強いです。 私が麻帆良に来てから剣を教えて頂いた人ですから。 ですが… 横島さんのなら勝てると思います」
刹那は二人の実力から考えて、横島の方が強いと判断していた
それに刀子は横島の剣を知らないが、横島は神鳴流をよく知っている
それを考えても、横島がかなり有利だと考えていた
「まだまだ甘いな…。 刹那」
突然木乃香と刹那の背後から声がする
「エヴァンジェリンさん!?」
刹那が驚いて振り返ると、いつの間にかエヴァがそこに居た
「横島は面白そうなことをしてるな」
エヴァはニヤリと笑った
エヴァは木乃香達が召喚されたのを感じて、様子を見に来たのだ
「エヴァちゃん、せっちゃんは何で甘いん?」
木乃香は不思議そうにエヴァに聞く
「葛葉刀子がどれだけの実力かは知らんが…、横島には間違っても勝てん 勝負にもならないよ」
エヴァは冷たく言い切る
「刀子さんは神鳴流ではかなりの実力ですが…」
刹那は少し遠慮がちにエヴァに説明した
「何故横島がお前を呼んだかわからないのか? そこの狐を預けるだけなら、木乃香だけで十分だ。 お前を呼んだ理由は、お前に見せる為だぞ」
エヴァは少し不機嫌そうだが、刹那に教えるように話している
「私にですか…?」
刹那は驚いて横島と刀子を見た
「よく見て学べ。 お前が普段どうやって戦ってるのかを…」
エヴァはそう話して、横島を見る