その一

アスナ達は服を脱いで少しでも軽くしようとする…

「僕が降ります!! みなさんは先に明日の期末を受けて下さい!!」

ネギはエレベーターから出て生徒達を守ろうとした


横島はそんなネギを見て少し感心した

(まだ子供だが… しっかり大切な者を守ろうとするか…)

横島はふと昔の自分の仲間の姿が見えた…
みんな横島を守って消えていった
横島こそが世界の切り札と信じて…

横島はそっと歩き出しネギを止める

「ネギ… お前の気持ちは立派だが、今のお前だとゴーレムには勝てない。 お前は行け! 俺が残る…」

横島はネギをエレベーターに戻すがまだ重量オーバーだった

「フォフォフォフォ 追い詰めたぞよー」

ゴーレムが間近に迫ってきた

「魔法の書を捨てるんだ! おそらくそれが重量オーバーの原因だ!」


横島の言葉にアスナが魔法の書を投げ捨てる!

重量オーバーから、OKに変わる

「横島さん!!」

夕映が叫ぶが横島は動かない

「早く行け!」

アスナ達は横島を置いて行くか迷っている…


横島は突然に引っ張っられた!!

後ろを見たら木乃香が横島をエレベーターまで引っ張って行く…

「木乃香ちゃん!?」

横島が言ってもやめないでエレベーターまで引き込まれた…

「駄目やで、一人置いていくなんて出来んよ!」

木乃香は考える前に体が動いていた
彼を置いては行けない!
何故かそれだけだった…

エレベーターは横島が乗ってもOKのままだった

ゴーレムは投げ捨てた魔法の書が当たり落ちて行った…

アスナはすぐにエレベーターを動かして一行は地上に帰れた……


「木乃香ちゃん… ありがとうな…」

エレベーターの中で横島は木乃香を見つめて微笑んだ

木乃香も顔を赤らめて

「駄目やで… 横島さん置いて行ける訳ないやんか」

横島は木乃香に軽く説教されてしまった

横島は苦笑いしていたが… ふと見たら… みんなパンツ一枚だった…

横島は顔を赤くして目を閉じた

「すまん、見るつもりじゃなかったんだ…」


周りのアスナ達もそこで横島とネギに見られたことに気が付いた。

「いや~ 見んといて~」

木乃香は顔を真っ赤にしていた

他のアスナ達も顔を赤らめて困っていた

「横島殿は意外にウブでござるな…」

楓がふとつぶやく

アスナ達はその言葉に笑い出して
横島をからかっていた……

横島は目を瞑りながら困った顔でいた…

エレベーターが地上に着くと
日曜日の夕方だった…

それから横島がみんなの服を近くで買ってきて
やっと帰れたのだった…



そして次の日テスト当日
横島は学園長室を訪れていた
学園長はアスナ達のテストを採点しながら話していた

「学園長昨日は大変でしたね… 怪我は大丈夫ですか?」

横島は学園長のおでこに、ばんそうこうが張ってあるのを見て話した

「やっぱりバレておったのか? ならもう少し手加減して欲しかったのう~」

学園長は困ったように話した

「手加減はしましたよ。 その証拠にゴーレムは破壊しなかったじゃないですか。 最後に落ちたのは学園長のミスですよ」

横島も苦笑いしながら答えた

「横島君は厳しいの~」

「学園長が遊びすぎだったんですよ… 俺は木乃香ちゃんの護衛をしただけですから… で? テストの順位はどうなりそうですか?」

横島はちゃっかり責任回避をしていた

「フォフォフォ まあしかたないの~ テストは大丈夫そうじゃな… みんな頑張ったよ」

学園長は採点の終わったテストを見て話した

外ではもう点数発表が始まっていた

「いかんな… 学生達が勝手に初めてしもうた… じゃあ横島君、木乃香を頼むぞ」

「わかりました」

学園長は急いでアスナ達のテストを持っていった

横島は責任追求が来なくてほっとして帰っていった


横島はしばらく歩くと駅に向かうネギを見つけた

「よう、ネギ先生どうした?」

横島は荷物を背負ったネギに話しかけた

「いえ、テストの結果が最終課題だったんです。 だめでしたので故郷に帰ります」

ネギは静かに話した
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