その二

横島と茶々丸がリビングに戻ると、先ほどの続きでネギと明日菜が質問攻めを受けていた


「ネギ坊主、白状するアル! 私はあんな不思議な技は教えてないアル!」

古は自分の知らない不思議な力に興味津々だった


「ねえ~ アスナ! 何を隠してるのかな~」

まき絵は楽しそうに明日菜に聞いていた

まき絵の場合、ネギの不思議な力と言うより、ネギと明日菜の秘密を暴くのが楽しくなっていた


「私は説明出来ないわよ~」

明日菜は、何をどこまで話していいかわからなかった


彼女もやはりバカレッドなのだ


「は~」

横島はその様子にため息をついた


「ネギ、一から説明したらどうだ?」

横島は未だに、誤魔化そうとしていれネギを見て話した


「でも横島さん… 魔法が一般人にバレたら、おこじょに…」

ネギはおこじょになるのが嫌なようで、判断が出来なかった


「お前はもう一般人にバレてるだろ? 今更、秘密を知る人数が増えても変わらんだろうよ」

横島は迷うネギにそんな予想を話した


ネギは今までにも、明日菜、のどか、朝倉にバレている

特に朝倉はネギに協力するとは話したが、実際微妙なのだ

それでも、ネギも朝倉も罰を受けてない


学園長には報告したが、お咎めが無かったのだ

学園長が何を考えてるかわからないが、英雄の息子として期待されているネギなら、今回も変わらないだろうと読んでいた


「横島先生も知ってるの?」

まき絵の興味は、一気に横島に向かっていた

まき絵は横島に話を聞こうと近寄った


子供でオロオロするネギより、横島に聞きたかったのだ


「まあな… ネギは魔法使いなんだよ」

横島はあっさり話していた

ネギや明日菜やのどかは驚いて見ていたが

比較的冷静な木乃香達は、もう隠しきれないのを理解しており冷静だった


「えっ!? ネギ君本当に魔法使いなの!?」

まき絵は自分が言った冗談が、まさか本当だとは思わなかった


「ああ、本当だよ。 ネギは俺とエヴァちゃんの弟子入りの為に試験を受けてるんだ」

横島はいつまでも話さないネギに変わり、自分が魔法関連の話を説明しだした
 
 
ネギが魔法使いなことや、明日菜とのどかがネギのパートナーなこと

エヴァも魔法使いで、茶々丸がパートナーなこと

そして、横島の仲間になっている木乃香、刹那、夕映のことなどを話した


話を聞いてるのが、古、楓、まき絵のバカレンジャーな為、複雑な話はしなかった


それに、ネギ達が知らない横島がこの世界の人間でないことや、人間でもない事も話さなかったが…


「あう… また秘密がバレてしまいました」

ネギは泣きそうな表情で困っていた


「まあ、君たちが秘密を言わなきゃいいんだよ」

横島は古、まき絵、楓を見た


「わかったアル! 弟子の秘密は守るアル」

「拙者はネギ坊主の味方でござる!」

「私は横島先生が言うなって言うなら言わないよ!」

古、楓、まき絵は驚きや疑問は残っていたが、誰かに言おうという気は無かった


それにまき絵の場合は、ネギより横島達が仲がいい秘密を知れたことが重要だった


横島が説明してる間にかなり時間がすぎており、時間はすでに3時半をすぎていた


「みんな聞きたいこととかあるだろうが、今日はもう休め。 まき絵ちゃんは明日選抜テストだろ?」

横島は少し眠そうな木乃香や夕映やのどかを見て話した


「泊まっていいよね?」

木乃香はすでに泊まる気満々だった


「ああ、ネギも居るしいいだろ 部屋は好きに使ってくれ」

横島の話に一同は、それぞれ話をしながら二階に行った


「横島さんおやすみなさい」

木乃香達も横島に挨拶して二階に行った


リビングには、横島とエヴァと茶々丸とチャチャゼロが残っていた


「エヴァちゃん達も泊まっていいよ。 帰るの面倒だろ?」

横島は酒を飲みながらあまり話さなかったエヴァに話した


9/100ページ
スキ