その二
木乃香と夕映は、横島の隣に座ったままで、寄り添うように眠っていた
まき絵は横島の膝を枕にして、横になっている
「みんな寝ちまったな… 最近運動して疲れてるからな~」
横島は両肩に木乃香と夕映がいる上、膝にはまき絵がいて、動くに動けない状態に苦笑いしていた
「布団に運んで寝せましょうか?」
もう一人起きていた刹那が、横島の状態に木乃香達をどうしようか迷っていた
「そうだな… 後3時間はあるしな。 とりあえず、まき絵ちゃんを布団に運んでくれるか?」
横島はこのままでは、木乃香達が風邪をひくので、来客用の布団に寝せることにした
刹那は静かにまき絵を抱き上げようとするが……
まき絵は横島の服をしっかり握っている為、離れなかった
よく見ると、木乃香と夕映も横島の腕にしがみついて、離さないように寝ていた
「居なくなっちゃダメや…」
木乃香は小さく寝言を言っていた
その顔は少し悲しそうで、夢でも見ているようだった
「木乃香ちゃん… 大丈夫だよ。 居なくならないからな」
横島は悲しい夢を見てるのかと思い、優しく微笑んで話していた
横島の声が聞こえたのかはわからないが、木乃香の顔は悲しそうな表情から安心したような笑顔に戻っていた
刹那はそんな木乃香達を見て、その気持ちをよく理解していた
刹那も同じなのだ
いや、まき絵でさえも潜在的に感じてるかもしれない
横島がたまに消えてしまいそうに感じるのだ
きっと、それでみんな自然に横島を掴んでいるのだろう…
そう思った
「刹那ちゃん、毛布を持ってきてみんなにかけてくれるか?」
横島は木乃香達を今起こすのを可哀想に思い、刹那にお願いした
「はい、わかりました」
刹那は5人分の毛布を持ってきて、木乃香達と横島にかけてやった
「ありがとう。 刹那ちゃんも少し寝ていいぞ? 後で起こしてやるからな」
横島は刹那を見て静かに話していた
「はい、でも眠くないので、少しお話していいですか?」
刹那は横島に寄り添う木乃香達を少し羨ましく思ったが、せっかくなので話をしようと思った
「ああ、いいよ」
横島も眠くはない為、刹那と話を始めた
「横島さんの子供の頃はどんなだったんですか?」
刹那はふと疑問を横島に聞いた
横島は少し懐かしそうに目を細めた
「俺が小さい頃は、普通の子供だったよ。 悪ガキだったがな… ミニ四駆をしたり、女の子のスカートめくりをしたり、いろいろしたな~」
横島は記憶の奥にある子供の頃を思い出していた
「そうなんですか~? たまに横島さんの昔の話を聞きますが、イマイチイメージが出来ないのですが…」
刹那は不思議そうに首を傾げていた
「いろいろあったからな~ 楽しいこと、悲しいこと、辛いこと……」
横島は複雑な表情で微笑んでいた
「昔の俺は、この中じゃあまき絵ちゃんに近いかな~ 馬鹿でお調子者で…」
横島は懐かしそうに苦笑いしていた
だが、さすがにセクハラなどは言わなかった
今は、あまりそんなイメージをもたれたくなかったから
刹那はそんな横島を優しく見つめていた
「両親も普通の人間だよ。 ちょっと変わってたがな… 親父は女癖が悪くてな~ 浮気をしてはお袋にシバかれてたな。 それに親父は悪霊を素手でやっつけたな。 お袋は見た目普通の主婦だったが、スーパーOLだったよ。 会社に入っただけで、株価が上がったしな」
横島は苦笑いしながら、両親を思い出していた
「それは、すごいですね… 一般人が素手で悪霊を… 会社に入っただけで株価が上がるなんて…」
刹那は少し苦笑いして横島を見ていた
ある意味、横島の非常識な強さの根本な気がした
横島と刹那はゆっくりそんな話をしていた
そして、ネギの弟子入り試験が始まる時間になる
まき絵は横島の膝を枕にして、横になっている
「みんな寝ちまったな… 最近運動して疲れてるからな~」
横島は両肩に木乃香と夕映がいる上、膝にはまき絵がいて、動くに動けない状態に苦笑いしていた
「布団に運んで寝せましょうか?」
もう一人起きていた刹那が、横島の状態に木乃香達をどうしようか迷っていた
「そうだな… 後3時間はあるしな。 とりあえず、まき絵ちゃんを布団に運んでくれるか?」
横島はこのままでは、木乃香達が風邪をひくので、来客用の布団に寝せることにした
刹那は静かにまき絵を抱き上げようとするが……
まき絵は横島の服をしっかり握っている為、離れなかった
よく見ると、木乃香と夕映も横島の腕にしがみついて、離さないように寝ていた
「居なくなっちゃダメや…」
木乃香は小さく寝言を言っていた
その顔は少し悲しそうで、夢でも見ているようだった
「木乃香ちゃん… 大丈夫だよ。 居なくならないからな」
横島は悲しい夢を見てるのかと思い、優しく微笑んで話していた
横島の声が聞こえたのかはわからないが、木乃香の顔は悲しそうな表情から安心したような笑顔に戻っていた
刹那はそんな木乃香達を見て、その気持ちをよく理解していた
刹那も同じなのだ
いや、まき絵でさえも潜在的に感じてるかもしれない
横島がたまに消えてしまいそうに感じるのだ
きっと、それでみんな自然に横島を掴んでいるのだろう…
そう思った
「刹那ちゃん、毛布を持ってきてみんなにかけてくれるか?」
横島は木乃香達を今起こすのを可哀想に思い、刹那にお願いした
「はい、わかりました」
刹那は5人分の毛布を持ってきて、木乃香達と横島にかけてやった
「ありがとう。 刹那ちゃんも少し寝ていいぞ? 後で起こしてやるからな」
横島は刹那を見て静かに話していた
「はい、でも眠くないので、少しお話していいですか?」
刹那は横島に寄り添う木乃香達を少し羨ましく思ったが、せっかくなので話をしようと思った
「ああ、いいよ」
横島も眠くはない為、刹那と話を始めた
「横島さんの子供の頃はどんなだったんですか?」
刹那はふと疑問を横島に聞いた
横島は少し懐かしそうに目を細めた
「俺が小さい頃は、普通の子供だったよ。 悪ガキだったがな… ミニ四駆をしたり、女の子のスカートめくりをしたり、いろいろしたな~」
横島は記憶の奥にある子供の頃を思い出していた
「そうなんですか~? たまに横島さんの昔の話を聞きますが、イマイチイメージが出来ないのですが…」
刹那は不思議そうに首を傾げていた
「いろいろあったからな~ 楽しいこと、悲しいこと、辛いこと……」
横島は複雑な表情で微笑んでいた
「昔の俺は、この中じゃあまき絵ちゃんに近いかな~ 馬鹿でお調子者で…」
横島は懐かしそうに苦笑いしていた
だが、さすがにセクハラなどは言わなかった
今は、あまりそんなイメージをもたれたくなかったから
刹那はそんな横島を優しく見つめていた
「両親も普通の人間だよ。 ちょっと変わってたがな… 親父は女癖が悪くてな~ 浮気をしてはお袋にシバかれてたな。 それに親父は悪霊を素手でやっつけたな。 お袋は見た目普通の主婦だったが、スーパーOLだったよ。 会社に入っただけで、株価が上がったしな」
横島は苦笑いしながら、両親を思い出していた
「それは、すごいですね… 一般人が素手で悪霊を… 会社に入っただけで株価が上がるなんて…」
刹那は少し苦笑いして横島を見ていた
ある意味、横島の非常識な強さの根本な気がした
横島と刹那はゆっくりそんな話をしていた
そして、ネギの弟子入り試験が始まる時間になる