その一

かつてアシュタロスは自ら命を創造した…

メフィスト

ルシオラ

ベスパ

パピリオ


アシュタロスは魂から創造したが…


茶々丸は魂がある


茶々丸の魂を包む霊体の体を作ってやれば、神魔と同じようになる


死した魂なら無理だが、生きた魂なら可能だった…


アシュタロスの技術を受け継ぐルシオラの知識と、アジトの設備があれば可能だった…


ガイノイドとしての強化なら、魔法科学を使いより強力な体にも出来た


かつてドクターカオスが作ったマリアのように…


エヴァと茶々丸は未だに驚いていた…


そしてエヴァは考えていた

横島はどこまで秘密があるのかを…


「あの… 横島さん、私の記憶にプロテクトをつけてくれませんか? 私の今のプロテクトは超さんがつけました… 超さんならその気になれば解除出来る可能性があります」


そんな中、茶々丸も横島の秘密の危険性を改めて感じていた

超鈴音にその秘密がバレたら大変なことになる…


茶々丸は体は結論が出なかったが、今の生活を守りたかった…


エヴァや横島、そして木乃香や明日菜…

みんなとの生活を……

守りたかった…
横島はエヴァを見た

エヴァは静かに頷いた


「そっか… じゃあ、アジトに行くか… この家には設備がないからな…」

横島はエヴァ、茶々丸、チャチャゼロを連れてアジトに向かった


昼に木乃香に渡す指輪を作った研究室にエヴァ達を連れていった


「ハニワ兵、土偶羅を呼んできてくれ」

横島は近くのハニワ兵に命令した


「茶々丸ちゃんはそこの椅子に座ってな…」


横島は逆天号の内部にあったような椅子に、茶々丸を座らせた


茶々丸は不思議な部屋に少し緊張していた…

「横島… 私はお前の趣味がわからん…」

エヴァは部屋を見てしみじみ呟いた


「俺の趣味じゃないって… 元からあった部屋を使ってるんだから…」

横島は苦笑いしていた

昼に夕映にも言われたのだ

確かに珍しい部屋ではあるだろうが…



しばらくすると、土偶羅がやってきて、エヴァ達を少し見て横島に話しかけた
 
「横島、久しぶりだな~ それにお前がここに他人を入れるとはな…」

土偶羅は少し複雑そうな表情で横島を見た


「ああ、久しぶりだな~ いつも全部まかせてすまんな」

横島は土偶羅の言葉に苦笑いしていた


「わしはかまわんよ。 それが仕事だしな… で、何か用か?」

土偶羅は気にした様子も無く話を進めた

横島がわざわざ呼ぶのは最近めったにない…

何か用があると気がついていた


「ああ、この子の記憶にプロテクトをつけたいんだ… 少し調べてくれないか?」

横島は茶々丸を見て土偶羅に頼んだ


「わかった。 少し待ってろ…」

土偶羅は茶々丸を見て、室内にあるパソコンらしき物を起動させた


キーボードには魔族の文字がかかれており、茶々丸にも詳しくわからなかった


横島は土偶羅が作業をしてる間にエヴァ達に説明した


「土偶羅はここの世界を管理してる奴だよ。 ハニワ兵もあいつがコントロールしてる」

横島の説明にエヴァや茶々丸は不思議そうに見ていた


土偶羅はパソコンと茶々丸を繋げて作業をしていた…

「ほ… これを人間が作ったのか? この世界の技術も馬鹿に出来んな~」

土偶羅はモニターを見ながら感心していた


「いや…、この世界の技術水準の数段上の技術で作ったらしい。」

横島は土偶羅に簡単に説明した

「そうか… 一人の人間が開発したにしては不自然だぞ… これだけの技術を一人で作り上げるのは人間では無理だ」

土偶羅は作業をしながら話していた


「ふーん… まあ、いいさ 俺には関係無いしな… 俺達に害が無ければかまわないさ」

横島は少し考えて答えた


超鈴音の科学力が不自然なのは気がついていた

だが、それだけでは危険性を感じるまででは無かった…


エヴァや茶々丸は

超鈴音の計画をこの時点では知らず、何か企んでるのは知ってはいるが、関わるつもりは無かった


「この娘、魂があるな…」

土偶羅は少し驚いていた

最先端科学に魂が宿るのは土偶羅も初めて見たのだ


「ああ、プロテクトは本人だけが解けるようにしてくれ… 魂の反応でやれば出来るだろ?」

横島はモニターを見なら話した
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