その一
「酒はこっちだよ」
横島はそう話すと異空間のドアの前に立つ
「コード・横島忠夫…」
横島の言葉でドアが開く…
横島に続いて、エヴァ達も中に入った
「お前もこんな空間を持ってたのか?」
エヴァは少し意外そうな表情で横島に聞いた
「ああ… 昔使ってたアジトだよ。 お前もってことはエヴァちゃんもなんか持ってるのか?」
横島は少し驚いたようにエヴァに話した
「私もあるぞ。 私は別荘に使っていたがな… 一流の魔法使いは防備の整った住処をいくつか持ってるものだ」
エヴァは当然のように話していた
別荘や城を持つエヴァにとっては、横島が別空間にアジトを持ってても、あまり驚きは無いようだ…
「ほー、そいつは凄いな~ さすがは一流の魔法使いだな~」
横島は感心していた
横島のアジトは元々、アシュタロスの物だ
アシュタロス自体は、コスモプロセッサーを作ったほどの天才だ
武闘派と言うよりは、知性派だった
そして、アシュタロスの知識のほとんどをルシオラは持っていた
横島はそれを使っているだけで、自分の知識では無いのだ
横島は改めて、この世界の魔法使いの実力の高さに感心したのだ
最も…
エヴァは魔法使いの中でも特別なのだが……
「それより酒は何処だ?」
エヴァは中華風と和風の混じった微妙な廊下を歩いていた
「ちょっと離れてるから転移するよ」
横島はそう話して、エヴァと茶々丸の手を握る
そしてチャチャゼロは横島の頭に乗っかった
エヴァと茶々丸は、突然手を握られて、微妙に顔が赤かった…
エヴァが何か言おうとしたら、その前に転移していた
「ここか…」
エヴァが呟き前を見ると、巨大なレンガの倉庫があった…
「ああ、この中だよ」
横島はドアを開けて中に入る
エヴァと茶々丸は横島に握られた手を見つめていた
「チャチャゼロは降りないのか?」
頭の上から降りないチャチャゼロに横島は苦笑いしていた
「ケケケ…、気ニスルナ。」
チャチャゼロは居心地がいいのか降りる気配は無い
横島は仕方なく中に進む
「どうでもいいが… なんで建物の様式が皆バラバラなんだ… 中華風に和風に洋風… もう少し統一した方がいいと思うが…」
エヴァは不思議そうに聞いた
これだけの空間なのに、いくつか見える建物は統一されてなかった…
年代もかなり違うし、和洋中の様々な建物があった
「確かにな… だけど、この空間は神術と魔術をごちゃごちゃに混じって作ったからな~ 元々の術の影響で統一してないんだよな… それに、建物は俺の仲間が好きに建てたからな… そいつの趣味によって全く違うから統一しなかったんだよな…」
横島は苦笑いして昔を思い出していた…
小竜姫達竜神族は、和風や中華風を好んでいた
ワルキューレ達オーディン系魔族は西洋風を好んでいた
そして、シロやタマモなどは、和風を好んだ
みんなハニワ兵を使って好き勝手に建物を建てたのだった…
中に入るとたくさんのハニワ兵が酒の管理をしていた
「好きな酒選んでいいよ。 今は飲むやつは俺しか居ないからな…」
横島は少し寂しそうに微笑んでいた
神魔戦争が始まって少しした頃…
横島と人間のGSや小竜姫、ワルキューレなど、ごく少数の者達がこの空間に最初に住み着いた
その時、酒好きな美神令子やワルキューレが、無理やりハニワ兵に酒を作らせたのだ
わざわざ、酒の原材料を作る為に、畑から作らせる懲りようだった…
そしてその畑は今もハニワ兵によって維持されている
最早必要無いのだが…
横島は止めさせることが出来なかった…
横島の仲間がここに住んだのは長い者でも10年は住んでない…
ここ50年は横島が一人で住んでいた
そんな横島を心配そうに見ていたのは茶々丸
そしてエヴァは横島の気持ちを理解するも、かける言葉が見つからなかった……
横島はそう話すと異空間のドアの前に立つ
「コード・横島忠夫…」
横島の言葉でドアが開く…
横島に続いて、エヴァ達も中に入った
「お前もこんな空間を持ってたのか?」
エヴァは少し意外そうな表情で横島に聞いた
「ああ… 昔使ってたアジトだよ。 お前もってことはエヴァちゃんもなんか持ってるのか?」
横島は少し驚いたようにエヴァに話した
「私もあるぞ。 私は別荘に使っていたがな… 一流の魔法使いは防備の整った住処をいくつか持ってるものだ」
エヴァは当然のように話していた
別荘や城を持つエヴァにとっては、横島が別空間にアジトを持ってても、あまり驚きは無いようだ…
「ほー、そいつは凄いな~ さすがは一流の魔法使いだな~」
横島は感心していた
横島のアジトは元々、アシュタロスの物だ
アシュタロス自体は、コスモプロセッサーを作ったほどの天才だ
武闘派と言うよりは、知性派だった
そして、アシュタロスの知識のほとんどをルシオラは持っていた
横島はそれを使っているだけで、自分の知識では無いのだ
横島は改めて、この世界の魔法使いの実力の高さに感心したのだ
最も…
エヴァは魔法使いの中でも特別なのだが……
「それより酒は何処だ?」
エヴァは中華風と和風の混じった微妙な廊下を歩いていた
「ちょっと離れてるから転移するよ」
横島はそう話して、エヴァと茶々丸の手を握る
そしてチャチャゼロは横島の頭に乗っかった
エヴァと茶々丸は、突然手を握られて、微妙に顔が赤かった…
エヴァが何か言おうとしたら、その前に転移していた
「ここか…」
エヴァが呟き前を見ると、巨大なレンガの倉庫があった…
「ああ、この中だよ」
横島はドアを開けて中に入る
エヴァと茶々丸は横島に握られた手を見つめていた
「チャチャゼロは降りないのか?」
頭の上から降りないチャチャゼロに横島は苦笑いしていた
「ケケケ…、気ニスルナ。」
チャチャゼロは居心地がいいのか降りる気配は無い
横島は仕方なく中に進む
「どうでもいいが… なんで建物の様式が皆バラバラなんだ… 中華風に和風に洋風… もう少し統一した方がいいと思うが…」
エヴァは不思議そうに聞いた
これだけの空間なのに、いくつか見える建物は統一されてなかった…
年代もかなり違うし、和洋中の様々な建物があった
「確かにな… だけど、この空間は神術と魔術をごちゃごちゃに混じって作ったからな~ 元々の術の影響で統一してないんだよな… それに、建物は俺の仲間が好きに建てたからな… そいつの趣味によって全く違うから統一しなかったんだよな…」
横島は苦笑いして昔を思い出していた…
小竜姫達竜神族は、和風や中華風を好んでいた
ワルキューレ達オーディン系魔族は西洋風を好んでいた
そして、シロやタマモなどは、和風を好んだ
みんなハニワ兵を使って好き勝手に建物を建てたのだった…
中に入るとたくさんのハニワ兵が酒の管理をしていた
「好きな酒選んでいいよ。 今は飲むやつは俺しか居ないからな…」
横島は少し寂しそうに微笑んでいた
神魔戦争が始まって少しした頃…
横島と人間のGSや小竜姫、ワルキューレなど、ごく少数の者達がこの空間に最初に住み着いた
その時、酒好きな美神令子やワルキューレが、無理やりハニワ兵に酒を作らせたのだ
わざわざ、酒の原材料を作る為に、畑から作らせる懲りようだった…
そしてその畑は今もハニワ兵によって維持されている
最早必要無いのだが…
横島は止めさせることが出来なかった…
横島の仲間がここに住んだのは長い者でも10年は住んでない…
ここ50年は横島が一人で住んでいた
そんな横島を心配そうに見ていたのは茶々丸
そしてエヴァは横島の気持ちを理解するも、かける言葉が見つからなかった……