その一

超は自分の存在により、微妙に歴史が変わったのだろうと考えていた


「修学旅行でエヴァンジェリンを見張ってて良かったネ… 突然あんな人に乱入されたら計画どころじゃないネ…」

超が修学旅行を監視していたのは当初エヴァだった

なぜか封印が解かれているのに気がついた超は、修学旅行の時にネギと関西呪術協会の戦いにエヴァがどう動くか監視していたのだ…


当初、超はエヴァが敵に回る可能性は低いと思っていた


わざわざ計画に介入することは無いだろうと読んでいた


だが…

偶然の監視が横島の存在を発見してしまった……


それにより、エヴァまでもが敵に回る可能性がでてきたのだ…


「まるでジョーカーネ…」

超は苦笑いして再びため息をついた


横島の行動によっては計画がどうなるか、全く読めなくなっていた…


超はそれでも計画を進めつつ、横島達をどうするかを最後まで考えることにした……




その日…

夕食を横島の家でみんなで食べることにした

木乃香やまき絵達が張り切って料理を作って、

ついでにエヴァと茶々丸も呼んで、みんなで食事をしていた

まるでパーティーか?

というような豪華な料理がテーブルに並んでいた

木乃香達は横島に対するアピールも兼ねて張り切っていたのだ…

「横島さん、美味しい? ウチら横島さんの為に頑張ったんよ」

木乃香はニコニコと横島に話した

刹那、夕映、まき絵は横島の反応をジッと見ていた

「ああ、本当に美味しいよ。 みんなありがとう… 将来みんないいお嫁さんになれるな~」

横島は優しく微笑んで話した

「「「「横島さん(先生)」」」」

木乃香達の顔が赤くなって、ポーっとしていたのは言うまでもない…


(クッ…、横島の兄さんモテモテじゃねぇか…)

ネギの影に隠れて食事をしていたカモが、羨ましそうに見ていた

明日菜とのどかは、横島が気付いてないのをわかっており、苦笑いしている

エヴァと茶々丸は微妙な表情で、横島達が仲良く話してるのを見ていた


そんな賑やかな食事の時、古とまき絵がいる為、魔法関係の話はしなかったが…

ネギの試験の話はしていた

「あの… 僕の試験は土曜日の何時ですか?」

ネギは詳しい時間を聞いてなかったので、横島とエヴァに聞いた


横島はエヴァに任せるような視線を送る

「では、時間ギリギリまで伸ばして、日曜日の深夜0時から始めよう…」

エヴァは少し考えて時間を決める

先ほどからネギの修行が、普通に中国拳法だけなのを聞いており、せめて作戦を考える時間をあげたのだ……


「ネギ坊主! 明日は朝から最後の詰めの特訓をするネ!」

古はエヴァの話を聞いて、気合いを入れてネギに話した!


「わかりました。 くー老師!」

ネギも気合いが入っており、やる気を出していた


エヴァと横島がそんな二人を、疲れたような顔で見ていたのは、言うまでもない…
 
食事が終わると木乃香達は寮にもどる為、横島が送っていった


横島は家に戻ると、エヴァがチャチャゼロ相手に酒を飲んでいた


「横島、酒は無いのか?」

横島とエヴァが食事中飲んでいたワインはすでにほとんど無く…


エヴァとチャチャゼロは物足りなそうだった

「横島さん、お酒が無いなら私が買いに行きますが…」

茶々丸は酒を飲めない為、夕食の後片付けをしていた


最初は木乃香達が後片付けをすると言ったが、遅くなる前に横島が帰したのだ


「茶々丸ちゃん片付けてくれたのか… ありがとう 酒はあるよ」

横島は茶々丸に笑顔でお礼を言って地下に向かった…

「いえ… お役にたてて光栄です…」

茶々丸の表情が嬉しそうなのは、誰が見ても明らかだろう


エヴァは酒は自分で選ぼうと思い、横島の後を追った

茶々丸とチャチャゼロもエヴァと一緒に横島を追った


エヴァ達が入った部屋は何もない地下室だった…

「横島、酒はどこだ?」

エヴァは酒を取りに来たのに、何もないので不思議そうに聞いた


「エヴァちゃん達も来たのか?」

横島は少し困った顔にるが…

すでに木乃香達も入れたし、気にしないことにした


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