その一

次の日…

AM4:00


まき絵は朝からご機嫌だった…

鼻歌まじりに化粧をしていた


「まき絵… また朝練?」

亜子は、朝からご機嫌なまき絵を、寝ぼけながら見ていた

「うん! 横島先生達と一緒に♪」

まき絵は満面の笑みで亜子を見た


が…

厚化粧でかなりヤバい状態になっていた

亜子は驚き目が覚めた

「あ… 朝練だよね?」

一気に醒めた目でまき絵を見て聞いた


「うん♪」

笑顔でピースをするまき絵

「じゃ 行ってきまーす」

まき絵は元気よく行こうとするが…

亜子が驚き止めた

「な!? ちょっと待ち! それで外出る気まき絵!? グロスタレてるって!! ダラーッて ちょっと顔貸し!」


亜子はまき絵のあまりの状態に必死で止めた

そして、化粧のやり直しになったのは言うまでもない…


数十分後、まき絵はオシャレして気合いを入れて、横島達との約束の場所に向かっていた


部屋では疲れた亜子が二度寝していた

「まき絵も気持ちはわかるけど… あれじゃひかれるわよね…」

亜子は苦笑いしながら眠りについた


一方、横島達は…

まき絵が来る少し前に集まっていた


「みんなおはよう。 後はまき絵ちゃんか…」

横島は揃った顔ぶれを見て話した

「あの… クーフェさん… そのヒゲは一体…?」

夕映が顔をひきつらせて、古に聞いた

古は何故か真っ白なヒゲをつけていた

横島達、他のメンバーも古を不思議そうに見ている

「フォフォフォフォ… ネギ坊主、今日から私をくー老師と呼ぶがいいネ」

古はヒゲを撫でながら話した

横島達は驚きや呆れ…

それぞれ意表をつかれて言葉が出なかった…

「ネギ坊主、達人相手に一撃入れるのは2日の鍛錬では難しいアル… よって少々厳しい特訓になるが覚悟はあるアルか?」

古は自信に満ちた表情でネギを見た


「ハイ!」

ネギは元気よく嬉しそうに返事した


「あのヒゲの意味は答えてくれなかったな…」

横島は少し疲れたように話した

「横島さん、気にしたら負けよ!」

明日菜は疲れた横島に苦笑いして話した

「そうだな… 俺達は普通に頑張るか…」

そうして、横島達は準備運動に入った

明日菜は新聞配達がある為、一旦帰っていった


そうしている間にまき絵がやってきた

「おっはよー 横島先生!」

まき絵は元気よく挨拶した

「おはよう。 まき絵ちゃん、ってこれからデートか? 随分オシャレしてるな~」

横島は普段見ないまき絵に、驚いて話した

「似合うかな? 今日は先生の為にオシャレしてきたんだよ~」

まき絵はくるりと回って横島に見せた


「俺の為? ありがとうな。 うん、すごい似合ってるぞ! 立派な美少女だ!」

横島は驚いたが、ワクワクと言う表情で答えを待つまき絵に、笑顔で話した


「へへー 嬉しいな~ じゃあ、今日も頑張ろう!」

まき絵は顔を赤らめて笑顔で笑った

「まき絵ちゃんその格好でやるのか?」

横島が不思議そうに聞いた

「うん、動きやすいよ!」

まき絵は元気よく言うが…

横島はまたパンツが見えそうだな~

と心の中で苦笑いしていた
そして、そんな横島とまき絵の会話を聞いていた木乃香達は…


「まきちゃん積極的やな~ ウチらも頑張らんと!」

木乃香は笑顔だが何か考えているようだった

「あの積極的な姿は見習いたいです…」

夕映は少し羨ましそうに話した

「私はオシャレとかはイマイチなのですが…」

刹那は困ったように呟いた

「せっちゃんはウチが教えてあげるえ~ ウチ達もアピールせんとね!」

木乃香は刹那と夕映を見て話した



一方ネギと古は…

木に逆さつりにされて、大量のロープに木の枝をつけた物を防ぐと言う奇妙な特訓をしていた

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